曖昧批評

調べないで書く適当な感想など

Amazon Prime「次元大介」の感想

2023-10-28 10:34:00 | テレビ・映画
うちの奥さんがAmazon primeを無料期間で利用しているのに乗っかって「次元大介」を見たので感想。

ルパン三世、五右衛門、不二子、銭形などルパンファミリーは一切登場しない。完全に次元のみ。真木よう子は不二子に違いないと勝手に確信していたのだが。

前作?では黒木メイサだったそうなので、登場するなら彼女だったんでしょう。今回予備知識なしで見たんだよ。ルパン三世自体は好きで、原作も何冊か持ってたほどだけど。

ストーリーは、次元が不調の愛銃コンバットマグナム(スミス&ウェッソンM19)を直すために探し当てたガンスミスが裏社会と以前繋がってて、子供から若返り的な薬を抽出するやつらと戦う羽目に、みたいな感じ。

話は単純なんだけど、泥魚街(裏社会)そのものは悪くない(「トータルリコール」の火星に似てる)のにボス一味は悪。でも泥魚街の人々はそれなりにボスを慕ってる。善悪、敵味方の関係が前半はよく分からんかった。

そのボスが真木よう子である。右足の膝から下が義足で車椅子に乗ってる。声が出ないらしく、首につけたAppleウォッチみたいなのから発声する。

ここで混乱。ボンネットバスやクラシックなタクシーがでてきて、70年代くらいの設定と思わせておいてAppleウォッチ風発声器ってなんやねん。あんな精細なカラー液晶とボンネットバスは同時代にないでしょ。

まあそれはいい。大した問題じゃない。

真木よう子は弱々しいと見せかけて、とんでもない早撃ちガンマンだった。車椅子バスケの選手みたいに車椅子を、なんか別の乗り物のように激しく扱って硝煙弾雨を掻い潜り、包囲していたヤ◯ザ十数名を壊滅させた。

肝心の次元はというと。

声と話し方が、流石に小林清志みたいには行かない。あそこまで渋くない。だが、左手で帽子を押さえて走りながら、振り向きざまに右手のM19で確実に敵を仕留めていく姿は、まさに実写版次元大介はこうあるべきという格好よさだった。いちいち帽子を押さえるのがね。大事だからあの帽子は。

アクションはかなり見応えがあります。尺をたっぷり使って、潜入からボス戦まで省略なしで全部見せてる感じ。思わせぶりにシーンが切り替わったらこうなってました、みたいなのはない。ノーカットです。

敵の永瀬正敏(武器はナイフ投げ)が、顔が色々VFX的に変化してホラーっぽい。あの理屈がよく分からん。非科学的なキャラだった。

解決後の打ち上げ的な食事シーンで、次元がすき焼きの鍋にビールをドバドバ入れる。照樹務こと宮崎駿のテレビシリーズ第2期145話「死の翼アルバトロス」冒頭へのオマージュと思われる。次元がすき焼きにビールを入れて、ルパンが「おいやめろよ!」と止めようとして、次元が「この方がコクが出るんだよ」と言った個人的名シーンである。

あれを入れてくるとは。制作者分かってるわ。最後にちらっとクリーム色のフィアット500が登場するので、次作もあるのかもしれん。ルパン三世2なのか、石川五右衛門なのか分からんけど。



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