茶々と信繁が入ってはいけない蔵に入ってみると、血で汚れた槍などが格納されていた。なぜ血を拭いておかないのか。その槍が倒れてきて信繁と茶々が抱き合ってしまう。
茶々は、殿下が父や兄や母を殺したようなもの的なことを言ってたが、小谷城攻めのとき茶々ら女子をこっそり逃がしたのは秀吉だったような…。おっかさんだって、秀吉は助けたかったのに(憧れの人だから)、本人が勝家と死にたがったんじゃん。
昌幸たちは、まだ駿府城にいた。
お松「源次郎」
信幸「源三郎です」
お松「この城のことがどうしても思い出せないのです」
信幸「ここは初めての城です。信濃に帰る途中で寄ってるんです」
お松「なーんだ。思い出そうとして損した」
徳川の与力を命じられた昌幸は気落ちしているかと思いきや、なぜか駿府城の図面を手に入れて、攻め方を考えていた。流石だ。
信尹おじさん久々登場。徳川につけば、少なくとも徳川に攻め込まれることはないと言う。信幸も同意。この二人は後に徳川派真田家になるんだよなー。
大坂城では信繁が茶々を蔵に連れこんだことになっていた。どうしたらいいのか、相談すると、全員から「お主に隙があったのだろう」と言われた。きりにも問いつめられて「少しは下心があった」ことを認めた。
そういう気が気でない状況で、茶々と花壇て会ってしまう信繁。お市の方が好きだったという山吹の花を耳の後ろに挿し、加藤清正に向かって変な笑みを浮かべてみたりする。
その清正は、九州征伐とその後の朝鮮出兵に備えて九州に行く。朝鮮出兵のことを信繁に教えたのは大谷吉継だが、そんな最高機密を漏らしていいのかと思った。
ていうか、何も説明なかったけど、九州制圧してたのね。さらに秀長の病も秀次の口からさらっと出てきたのみ。豊臣家の崩壊は、茶々の側室入りではなく秀長の病死から始まったんだと思うがなあ。
聚楽第が完成した。新しい広間が初登場? 今まで使われてないセットか? 微妙に柱などが金色っぽかった。そこで茶々が「また」蔵を見に行こうと言ってしまう。
「また」とはなんじゃ! わしを騙したのか?と切れそうになる殿下。
忌まわしい物ばかり見てきた茶々には、これからは美しい物だけを見せていきたいと語る秀吉。感銘を受けている風な信繁。だが、秀吉が茶々を求めるのは織田家のマドンナだったお市の方に似た美貌と、旧主信長の姪という血筋であって、そんな美しい話ではなかろう。
結局、茶々は秀吉の正面からの猛アタックに、うっかり側室入りを受諾。お目付け役のおばさんは「日の本一口がうまい男」「それも策では」と言ってた。あんたが一番正しい。
駿府城では、本多忠勝の娘、稲が信幸と政略結婚する話が進んでいた。
信尹「真田に裏切られたくないのでしょう。もしくは真田の動きを探る間者」
昌幸「使えるな!」
信幸「使えるなではありません!」
おこうさんて、信幸の従姉妹だったんだね。でも稲さんのほうが見た目も健康状態もいいと思うぞ。
茶々が秀吉の側室になり、信繁も護衛役を解かれた。茶々は聚楽第で、信繁は大坂城で暮らすことになるのだろう。
茶々「またいつか、あなたは戻ってくる。そして私と同じ日に死ぬ」
信繁「その日が遠い先であることを望みます…」
信繁は、その遠い先の日に、淀君と秀頼のために命懸けで戦うことになるわけだが、動機はこのドラマで描いている恋のような、恋ではないような想いなのかもしれないなあ。