曖昧批評

調べないで書く適当な感想など

なぜ野党は森友問題をしつこく追及するのか

2018-03-07 22:58:24 | 社会


他に話し合うことがあるだろうと言われつつも、野党が森友問題を執拗に追及しているのは、過去にその手で何度も倒閣してきたからだと思う。

大きいところではリクルート事件から、小さいところでは総理がカップラーメンの値段を知らなかった件など、予算審議そっちのけでしつこくしつこく責めて支持率を下げ、「このままでは政権がもたない」と官邸に思わせ、辞任に追い込む。あるいは、内閣不信任案を出す。

野党はその手法で時の内閣を何度も倒してきたので、今回もまたそれをやっているのだろう。なんでそんなにしつこくやるのか、バかなんじゃないか、と言う人もいるが、あれはあれで歴史的に実績のあるやり方ではある。

だが、1度目の政権交代によって中選挙区から小選挙区になってから自民党内の派閥の意味が薄れた。派閥内の結束が弱くなり、一部の派閥が派閥ごと野党に味方するような状況が発生しなくなった。

さらに、今は小沢一郎がいない。政局を利用し、新党を渡り歩き、政局をかき回す選挙の名人がいない。一応いるけど、かつての力はない。小沢が健在なら、国会は、何かもっと違う構造になっていると思う。

というわけで、派閥は弱い、小沢はいないで安倍政権は長期にわたって一強でやってきているわけだが、ここへきて二階派領袖・二階俊博が動き始めた。安倍首相の平昌五輪開会式出席を促し、裁量労働制の法案をひっこめさせた。

二階は幹事長でもあるので、政府と自民党の対決構図になると自民党側の代表ということになる。二階派はそんなに勢力が大きくないし、主流派でもない。今さら総理を狙う年齢でもない。かつての小沢一郎や加藤紘一のような反逆はしないと思うが、妙に発言力を増しているので、今年は久々に「政局」という言葉をよく聞くことになるかも。

岸田派と組んで安倍晋三の総裁選三選を阻むとか…。

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