曖昧批評

調べないで書く適当な感想など

もしホンダ N BOX SLASHを買うなら、という妄想

2015-01-18 01:44:21 | クルマ
スズキ、ダイハツ、ホンダは、それぞれ超ハイルーフの軽自動車を作っている。幅が1480ミリ、長さは3400ミリと決まっている軽自動車規格を限界まで使っている現状で室内の広さを追求すると、まだ制約に余裕のある高さ2000ミリのほうに走ってしまうわけだ。頭上空間を広くしたって何も使いみちはないと僕なんかは思うのだが、このジャンルは売れている。ダイハツのタント、スズキのスペーシア、ホンダのN BOXである。最近ダイハツから全高1835ミリのウェイクという化け物も出た。トヨタの大型ミニバン・ヴェルファイアが全高1900ミリである。あれより7センチしか低くない軽自動車と考えると、いかにウェイクが異様な形をしているかが分かるだろう。

そのような軽自動車の全高をめぐるチキンレースに待ったをかけた(?)のが、ホンダN BOXの屋根をぶった切って全高を下げた「N BOX SLASH」である。

ピラー(車の屋根を支える支柱)を切り詰めて全高を下げる改造をチョップトップといい、主にアメリカで流行っている。あちらには専門の業者もいるらしいが、ボディ剛性が低下したりして、なかなか難しいようだ。その改造をメーカーが自らやってしまったのがN BOX SLASHである。

もちろんN BOX SLASHの場合は、ピラーを切ったわけではなく、最初からそういうふうに設計しているわけだ。剛性低下はないし、車検も通る。全高を下げるだけではなく、リアのドアをN BOXのスライドからヒンジに変更していたりもする。

僕は本来トールワゴンには興味ないのだが、この車はちょっとひっかかるものを感じた。10センチだけなのに、屋根が下がった後ろ姿に衝撃を受けたのもあるが、サーフブルーとホワイトのルーフ、内装「グライド」の組み合わせにハワイを感じてしまったのだ。恥ずかしながら、僕が行ったことのある外国はハワイだけなのである。ハワイだけだけど、なぜか2回行っている。僕にとっての海外はハワイであり、忘れられない思い出の場所なのである。

というわけで、N BOX SLASHは、もし買ったらどうかなあ、と妄想する対象の車なのである。

N BOX SLASHのグレードは、大きくGとXに分かれる。Gはシンプルな奴で、Xはサウンドマッピングシステムがついている奴である。僕は運転中にほとんど音楽を聴かないので、サウンドマッピングシステムは不要なのだが、ハワイ風のグライド内装はXでしか選べない。Gの内装はベージュのブライトロッド一択である。

ホンダの場合、ちょっと前だと下級グレードは自動的にNAだったが、Nシリーズになってからは下級のNA、下級のターボ、上級のNA、上級のターボの中から選ぶことができる。このSLASHもGターボという僕好みの選択肢がある。

不要なサウンドマッピングが強制的についてくるグライド内装は諦めて、外見だけハワイ風の「サーフブルー&ホワイト」のGターボがいいかな、と思いきや、ターボだと内装が真っ黒の「ストリートロッド」一択。黒だとハワイアンではないような気がする。うちのフィットRSも内装が真っ黒だが、どうも最近のホンダは走りのモデルの室内を黒くする悪い癖がある。

飛ばす車じゃないからXのNAでハワイアン内装・外装でいいんじゃないかと思わなくもない。NAはホイールが鉄チンなのだが、車のデザインにぴったり合ったホイールキャップ(VWのバンみたいなの)がついてて、例外的にアルミよりかっこよかったりもする。しかし、やはりサウンドマッピングがついてきてしまう。どうにかならんのかこれ。雰囲気で欲しいと思った人が、全員ドライブ中に音楽を聴く人ではないことをホンダは知るべきだ。このクルマはTVCMでも音楽で押しているが、売り方を間違っているように思えて心配である。

とまあ、妄想なのに色々悩んで、ハワイアンXターボに決めかけたのだが、結構いい値段がするので、ハワイアンXノンターボにする。ノンターボはパドルがないのが気になるけど、エンブレ多用するような走りをしなきゃいいのだ。サウンドマッピングシステムは、使わないともったいないから、ジェイク・シマブクロのCDでもかけるわ。


いつものように見積もり3DシミュレーターでハワイアンXノンターボを作ってみたが、なぜか内装が黒と白しか選べないとか、グライドやダイナーの内装が選択肢にないとか、ちょっと未完成な感じがある。色も他の写真のより地味でくすんでおり、全然ハワイを感じさせない。どうにかならんのかなこれ。

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