- 2011年10月8日4時59分朝日COM
東南海地震が発生してきた南海トラフ沿いで、大津波を伴う地震が2400年前から18世紀まで16回、100~200年間隔で発生していた痕跡を、大阪 市立大や産業技術総合研究所などのグループが見つけた。12日から静岡市で開かれる日本地震学会で発表する。古文書がない時代の地震を知り、将来を予測す る手がかりになりそうだ。
研究グループは、三重県尾鷲市の大池にたまった地層を掘り、過去の地震で津波が運んだ砂などを調べた。年代測定の結果、2400年前から18世紀ごろの地層で津波の痕跡が16層見つかった。
うち7層は、歴史の記録に残る684年の白鳳地震から1707年の宝永地震に対応、それ以前の記録がない時代に8回の大津波があったことがわかった。残る1層は、記録では明確でないが、地震が起きた可能性が指摘されていた12~13世紀ごろの津波の痕跡とみられる。
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