映画の話でコーヒーブレイク

映画の話を中心に、TVドラマや旅行の話などを綴ります

ナショナルトレジャー  リンカーン暗殺者の日記

2008-01-04 | 映画 な行
   明けましておめでとうございます
        今年もよろしくお願いいたします。

今年初めてのブログは、昨年末大掃除をサボって見に行った「ナショナルトレジャー リンカーン暗殺者の日記」です。

      

言わずと知れたニコラス・ケイジ主演の続編。
それにしても最近の映画はファンタジーと謎解きの多いこと。
昨年に引き続き、今年もファンタジー映画が目白押しに控えております。
ちょっと食傷気味。

CG技術の進歩によって、もう何だって映像化出来ちゃうぞ!ってわけで、
こういうジャンルの作品が多いのでしょうか?
そこそこ興行成績もあがるってことかしら?

**********************
ナショナルトレジャー リンカーン暗殺者の日記
 NATIONAL TREASURE   BOOK OF SECRETS

**********************
ナショナルトレジャーって日本語で言えば、「国宝」。
こんなに次から次へと、埋没していた国の宝を見つけ出してくれるなんて、何という愛国者なんでしょ。
日本なら、さしずめ「徳川埋蔵金」とか旧日本軍の財宝てなことになるのでしょうか。
事実30年の歴史を誇る「日本トレジャーハンティングクラブ」で、頑張っておられる方もいらっしゃるようです。
「映画みたいに簡単に見つけられたらかなんなぁ」という声が聞こえるようです。

「謎解き」と「宝探し」の嫌いな人はいないでしょう。
そこにはワクワクする冒険とロマンがあるから。
一攫千金、もしくはファンタジー同様、一種の現実逃避でしょうか。

かく言う私は、若かりし頃「インディアナ・ジョーンズ」シリーズに魅せられ、あまりの面白さに一作目の「失われたアーク」をぶっ通しで2回半見てしまったという過去があります。
当時は座席指定の入れ替え制じゃなかったから、そんなことも可能でした。
なにせ宝探しに、大冒険プラス大掛かりな仕掛けで若いハリソン・フォードとくりゃあ、軍配はインディーにあがります。ニコラス・ケイジじゃ分が悪い。

最近の謎解きでは、かの「ダビンチ・コード」で、トム・ハンクスの髪型と今回のニコラス・ケイジの髪型がよく似ているのは何故なのか?
前方後退気味でもみあげが短いのは、はっきり言っておかしいぞ。
          


第一作を観て、始めて「フリーメイソン」という言葉を知りました。
一体どれだけの人がこの言葉を御存知だったでしょう。
アメリカ建国にまつわる独立宣言書や1ドル札、リバティーベルにウォール街のトリニティーチャーチ(三位一体教会)に隠された謎。
財宝を見つけるストーリー自体は面白かったけれど、「メイソンって何?」と新たな迷宮へ。
この映画を楽しむにはやはり「メイソン」とは何ぞや、ということを明らかにせねばなりません。

広辞苑によると「アメリカ・ヨーロッパを中心にして世界中に組織を持つ慈善・親睦団体」とあります。
一般的には「秘密結社」というよからぬ胡散臭いイメージがあるようだが、
吉村正和氏の「フリーメイソン」によると、起源は様々(ソロモン王の神殿建設って紀元前10世紀?)で元は石工の組合みたいなものから、18世紀以降、ヨーロッパで「道徳的な完成を持って人間の完成とする」といった進歩的な考えに基づく団体で、王侯貴族も入会し、「自由」「平等」「博愛」「慈善」「救済」といった理想を掲げ、アメリカ独立運動、フランス革命、そして明治維新にも影響を与え、今日まで続いているのだという。

加治将一氏の「石の扉」という本によると、
長崎の観光地グラバー邸のグラバーさんもフリーメイソンで、坂本竜馬をこっそりイギリスへ送ったのではないか?な~んて話もある。でなきゃ、四国のポッと出のおにいちゃんが商社、日本初の株式会社といわれる「亀山社中」とか、「船中八策」なんて思いつくかな?という話だ。

伊藤博文や井上馨ら長州ファイブ(昨年映画になりました)や薩摩藩の森有礼ら十五名をイギリスに手引きしたジャーディン・マセソン商会はグラバー商会の親会社。
「この国をどげんかせんといかん」と言ったかどうか、
とにかく若い力が幕府を倒し明治新政府の原動力となった、「国危うして君子現る」と歴史で習ったのに・・・
日本の夜明はフリーメイソンの力があったからと知り、がっくりショックを受けました。知らない方が幸せなこともある・・・。

で、やっと映画「ナショナル・トレジャー」です。

一作目は、「アメリカ建国史ツアー」へようこそ。
建国の父たるジョージ・ワシントンにベンジャミン・フランクリン、独立宣言書に署名した多くがフリーメイソンだったことから創られたストーリーで、
歴史とフィクションを絡ませ、楽しませてもらいました。

ハービー・カイテル演じるFBI捜査官もフリーメイソンであることを、指輪のデザイン(コンパスと直角定規のシンボル)でさりげな~く暗示。
          


アメリカの国璽(読めない…「こくじ」で、国家を表す印章で、条約批准等公式文書に使用ですって)も見ようによっては、メイソンのシンボルが散りばめられているともとれる。
ところで日本の国璽ってどんなデザインなんでしょう。興味あります。ご存知の方はご一報を。
       

今回の続編も前作同様、事実とフィクションをうまくミックスしているんだけれど、いま一つのりきれないのは、
宝を発見したことで、御先祖様の汚名を返上したことになるっていうところが、納得できないからなのか(わかってないのは私だけじゃないよね?)。
それとも、宝を発見してめでたしめでたし、という安直な二匹目のドジョウ狙いに冷めてしまったのか。
執拗に追っかけてくる宝探しのライバルが、急に物分りよく発見者の名誉と引き換えにあっさり犠牲になってくれたからか。
う~ん、不満が残ります。

日本語の副題は「リンカーン暗殺の日記」、でも原題のbookって、暗殺日記じゃなくて大統領だけが見れるという歴代大統領の秘密の記録でしょう。

 
「クイーン」でアカデミー主演女優賞を獲得したヘレン・ミレンや
渋いシリアス俳優エド・ハリスを配して重みを加え、子供だましのディズニー映画にならないように配慮したのはわかるけど、
バッキンガム宮殿にある女王の部屋やアメリカ大統領執務室にこっそり忍びこんだり、
大統領を誘拐って、奇想天外にもほどがある。
国家安全保障はどうなってんのよ?

しか~し、謎解きの鍵となる二台の机レゾルートデスクにまつわる話は事実で、
本当にビクトリア女王が十九代アメリカ大統領ヘイズに進呈し、ケネディーが大統領執務室に入れたけれど、ニクソンは使わなかったらしい。
な~んて、アメリカ人にとっては常識なのかしらん?

イギリスでのカーチェイスは「ボーンアルティメイタム」を少し意識したかも?

大統領を演じるのは「13デイズ」でケネディーを演じたブルース・グリーンウッド。
大統領の登場ってブッシュのそっくりさんでも出るのかと思っちゃった。

大統領が「本の47ページを読め」って謎の言葉を残したけれど、
次回作の伏線でしょうか?
ってことは「ケネディー暗殺の謎」かしら?

    

アンジェリーナ・ジョリーの実のパパ、ジョン・ボイド演じる父親とヘレン・ミレン演じる母親との関係が、ニコラス・ケイジ演じる主人公とダイアン・クルーガー演じる恋人チェイス博士との関係とそっくりなのはlike father like sonってことかしら。
ってことは二人の関係は前途多難、波乱含みね。

大統領と絡むあたりから、愛国心あふれる会話になるのは、アメリカ映画のお決まりで、ちょっと引きます。


それにしても、何で「お祭り男、新庄剛」を宣伝マンに起用したのでしょう?
マイナス要因の方が大きいと思うんだけどなぁ・・・いらぬ先入観を生みそうです。

まぁ、何にせよ「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズのジェリー・ブラッカイマーお得意の娯楽映画でした。


*****   今週見た映画   *****

 1月2日  TV  「102」 
 1月3日  DVD 「長州ファイブ」 


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
はじめまして~ (cyaz)
2008-01-09 08:39:25
nryoko1220さん、TB&コメント、ありがとうございましたm(__)m
ケイジは映画ごとに髪の行方が気になりますが(笑)、この作品は続編でケイジは続き物を嫌うそうなんですが、メインキャストたちと仲が良くて出たそうですよ^^ そのいい雰囲気が映画にも出ていましたね!
返信する
トラ・コメどうもです (ひらりん)
2008-01-09 02:04:45
全米でも大ヒットしちゃってるようなので、
シリーズ化??しちゃいそうですね。
それにしても、主人公のお宝ハンター・・・
やる事が大胆すぎますね。
それでも大統領に誉められちゃうんだから、
凄いですっ。
まだまだ財宝探しは続きそうですね。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。