映画の話でコーヒーブレイク

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バックコーラスの歌姫たち  20 feet from stardom

2014-10-15 | ドキュメンタリー
本作を見て思い出したのは「ドリーム・ガールズ」。
彼女たちもバックコーラスからスタートし、スターを夢みて夫々の道を歩むストーリーでした。
「ドリーム…」でアカデミー助演女優賞を受賞したジェニファー・ハドソンは教会の聖歌隊で
ゴスペルを歌い歌手を目指したそうですが、本作に登場するバックコーラスの歌姫たちも
ほとんどが教会でゴスペルに親しんだことがこの世界に進むきっかけだったようです。

今の時代、コール・ポッツさんやスーザン・ボイルさんのように「アメリカンアイドル」や
「ブリテンズ・ゴット・タレント」といった公開オーディション番組から、実力があれば
一躍スターダムに駆けあがるという道も開かれていますが、やはりとても厳しい世界です。

原題は「 20 feet from stardom」。
スポットライトを浴びるスターから6mの距離にいる影の存在。
この6mが、いかに遠く長い道のりであるかということを物語っています。


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      バ ッ ク コ ー ラ ス の 歌 姫 た ち

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ブルース・スプリングスティーン、ミック・ジャガー、スティーヴィー・ワンダーにスティング、
マイケル・ジャクソンらトップスターを陰で支えるバックシンガーたち。
ソロ歌手として一人立ちできる実力ある彼女たち。いつかはスターにと夢見ているが
非常に厳しい世界だ。音楽業界に利用され、一度は諦めるも再起をかけて成功した者。
グラミー賞を受賞するも後が続かずバックで歌い続ける者。夢をあきらめ業界を去った者。
ゴスペルで音楽に目覚め、音楽を愛し、スターを夢見ながら影で歌い続ける歌姫たちの
知られざる成功と挫折にスポットを当て、彼女らの人生を追うドキュメンタリー。
第86回アカデミー賞で長編ドキュメンタリー賞を受賞です。

         



主な登場人物は…

* ダーレン・ラヴ
プロデューサーに利用され「クリスタルズ」のゴーストとしてレコーディングした曲が
全米No.1ヒットとなった。失意の中、音楽業界を離れ家政婦として働いていた時、
ラジオから流れる自分の曲「Christmas (Baby Please Come Home)」を聞き、再起をかけ
復帰。2011年には、ロックの殿堂入りを果たす。
    

* クラウディア・リニア
ローリングストーンズのツアーに女性ボーカルとして参加。
現在は音楽業界を離れスペイン語の教師をしている。

* リサ・フィッシャー 
92年度グラミー賞受賞しチャンスを掴むも、後が続かずバックコーラスを続けている。
  

* ジュディス・ヒル
09年にロンドンで開催する予定だったマイケル・ジャクソンのコンサート「This is it」で
共演するはずだったが、マイケルの急死で追悼式で歌うことい、10億人が世界から注目を
浴びて華々しくソロデビューを飾った。母親は日本人。映画「This is it」はこちら
        

6m先の場所に立つには・・・
歌が上手いだけじゃだめ、運とか宿命を掴めた人が一流だ。by スティング。
選曲、曲をリリースするタイミング、プロデューサーとの関係、精神の強さ、
自分の才能を信じ価値を理解し前に踏み出す意思、そして心を歌うこと。
歌うことが好きで、自分の才能を信じ、悩み、もがき、戦い続けてきたひとたちの言葉は
深く、重く、ずしっと心に響きます。


最後にダーレン・ラブとリサ・フィッシャー、ジュディス・ヒルらが歌う「Lean on me」が
感動的でした。
映像がないので「glee」で歌われた動画(といっても歌詞のみの静止画)を貼っておきます。
いい曲です。


 ビル・ウィザースの1972年リリースのヒット曲。とってもゴスぺル。




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 ***** 見た 映画 *****

 10月 13日 「バックコーラスの歌姫たち」 DVD

 10月 14日 「ブランカニエベス」DVD スペインのモノクロ無声映画 題名はスペイン語で「白雪姫」

          「変態小説家 A Fantastic Fear of Everything 」DVD サイモン・ペグ主演
             この日本語タイトルはひどい!幼少時のトラウマを克服するコメディーです。