まあ、今年は良く降るし、気温が低い。今季、プラス気温になったのは1日か2日だろう。これがニセコだな。
町の事務所に居たら女性が入って来た。保険のセールスかと思ったらヒルトンホテルの営業の方だった。初めて会う方でニセコに来て何年になるのと聞けば3年になるという。それでお互い知らないなんて。
彼女に寄れば3月5,6日から一週間ほど、世界の航空会社のスキー大会がニセコヴィレッジであり、600人ほど参加する、是非強力をお願いしたいとのこと。そしてついでに、どっちがついでか判らないが、ローカルの人のために宴会コースも準備しているとパンフレットをくれた。
世界の航空会社の社員がニセコに集まり大会、しかも500人とか600人が集まる。丸でミニ・ワールドカップ、オリンピックの縮小版ではないのか。アルペン、スノーボード、クロカンの大会がオリンピック並みに開催されるのか。
この大会は北米とヨーロッパの交互開催だったらしいが久しぶりに日本で、しかもそれがニセコだとは。素晴らしいことだ。応援しよう。
今ニセコでは駅近くの農協の倉庫群を如何に使うか中央倉庫群再活用基本設計検討委員会を何回か開催し、利活用について検討している。その検討委員会が昨日あり、たまにはのぞいてみるかと思い傍聴した。委員は15名ほど、傍聴者は俺と若い女性。彼女はパソコンを持ち、メモを付けるなど真剣。俺は暇つぶし。
検討委員会の資料を見させてもらった。過去の経緯はよく知らないが、委員や町民の声をすくいあげた立派なプランが描かれていた。真面目にいいプラン、これが上手く行けば凄いじゃないのと。反面、改修費などの費用を見て、ビックリだ。これじゃペイできない、元は取れないと。
昔は駅を中心に町が栄えた。ただ、今は2時間に一本しか電車は走っていないし、単線だし、一両だ。乗り降りするのは通学をのぞけば数名だろう。そんな駅前に人が集まるとは思えない。建物の上に道路が走り、車でも通過する場所だ。5月の連休や夏休み、そして10月の紅葉シーズンは集まるかも知れないが、それ以外週末をのぞけばほとんどゼロに近い集客だろう。
俺は基本的に「行け行けゴーゴー」派だ。やってみれば-、やれば-派だ。しかし、このプランは危険すぎる。高度成長、バブル時期ならこのプランでいいのかも知れない。いくら人口が微増していると言っても4700余人の町だ。観光の町と言ってもここに町民や観光客が集まるとは思えない。改修費に二桁に近い億円を投ずるのは危険すぎる。ランニングコスト、維持するにもお金がかかる。
皆さんの意見を聞いてプラニングするなら専門家にとって得意中の得意。これはあくまでも机上のプラン、これは通せない。
一人の委員が言った。「今は体育館に混んでいる」と。外でプレイしている人達が冬場外では出来ないので室内に集まっているのか。それなら、倉庫を室内グランドにしたら、内側にネットでも張れば十分だろう。冬場の運動不足解消に手っ取り早いだろう。学童、中学生の野球やサッカー、陸上の練習場になり、老人達のゲートボールとかパークゴルフの練習にもなるだろう。体育館も少しは余裕が出るだろう。何よりもお金がかからない施設づくりだ。
少子高齢化、人が減っていくのに改修して新たな箱物づくりはいらない。むしろ、逆で解体した方がいい。解体して広場にしたらいい。盆踊り会場とか野外音楽ステージとかそんなシンプルなものでいいのではないのか。使えそうな建物を室内グランドにするとか。
俺はこの検討委員会にペーパーでプランを出した。駅前の温泉施設とコラボして、プールやフィットネスジムを作ったら、お年寄りの健康維持、そしてppkを目指すためと。そのプランが全然採用されないので文句を言っているのはない。跡形もなくなっているのは寂しいことだが、検討委員会のプランは美しすぎる、机上のプランに過ぎない。費用の4割は国の予算だと言うが、残りの6割がかかりすぎだ。
俺は今回傍聴して思った。古い建物はぶっ壊せ、広場を作り、使える建物だけを利活用せよと。または、民間に売ってしまい、民間に任せろと。今回のプランは町の負担が多すぎる。ペイできないよ、こんなプランでは。
紙に書いていることを1時間も長々説明するプラニング会社に一発で切れたな。あんな説明15分とか20分だ。説明するにも明快に、だ。ダラダラした説明する会社に任せられないよ。ちょっと「怒」だ。怒うだ。
2月18日朝。