この時期のニセコは雪が溶けたばかりで雑草もそれほど伸びていない。何の手入れもいらないフリーな時間だ。花壇の手入れや、庭いじり、畑作りに勢を出す人が多い。俺も少し動いた。庭の笹狩りだ。何の手入れもせず14年、笹が勢力を伸ばしている。その笹狩りを1時間ほど行う。こんなに密集し、広まると自分一人では出来ないな、と弱気になる。あまり一生懸命やるとどこか体を痛めると思い、1時間ほどでやめる。雑草と違い結構ハードだ。
弱気になったとき、数年前にほかのところの笹狩りをお願いした彼を思い出し、電話を入れた。そうしたらチェンソーの使い過ぎで「はくろ病」になってしまったという。毛細血管に血が回らず白くなる病気らしく、仕事を休んでくれと言われているようだ。何事もやり過ぎはいけない。1時間ほどの笹狩りで十分なのだ。
その後は、太いところで直径10センチ近くの白樺をチェンソーで数本倒し、薪ストーブ用の焚きつけと薪を作る。これも小一時間だ。あまり一生懸命やらない、いい加減でやめるが良いのだ。しかし、俺はこういった力仕事が嫌いでない。
しかも、いつもこの時期に思うだ。もうちょっと手入れし、それなりの庭を造ろうかと。何しろ隣2軒の人たちの手入れが素晴らしいのだ。それに比較し、ちょっとみすぼらしいのだ。今年は草刈り、手入れ、しっかりするぞ。っと思うだけ、実行はいい加減なのだ。
このところ雨が降らない。そんなとき、毎日の天気をチェックしている方がやって来られた。彼が言う。「今年になって2時間以上降った日は一日もない。しかも小雨」と。まもなく4ヶ月が終えるというのに雨が降らないのだ。粘土質の田んぼをトラクターで耕すのも細かくならず大変だと、農家の人が言っているとのこと。雪解け水があれば十分かと思っていたが適度な雨が必要なのだ。そういえばゴルフ場の関係者も「これで雨が降れば良いのだが」と言っていた。しかも天気予報を見ればさらに一週間は雨マークがない。カラカラ、カサカサのニセコだ。
4月30日朝。