ニセコ生活

2000年4月にニセコに移住、その生活を紹介します。

第3位

2015-07-15 04:58:33 | Weblog

ニセコは自転車が何年か前から流行りだしている。ニセコに住む外国人が流行らせたと言ってもいい。その自転車がグリーンシーズンのニセコを替えるかも知れないほど街中や山間を走っている。自転車人口が増えたためか自転車レースも多い。先週行われたニセコクラシックは山岳コース140キロを競うレースで海外からも選手がやってくる。そのレースに出た知り合いのお世話になっている不動産会社勤める友人が、な、な、なんと第3位に入賞したという。自転車を乗っているのは聞いて居たが驚きのあまり確認の電話を入れた。嬉しそうではあったが毎度の事のようで控えめな喜び方だった。優勝者はマレーシア人で第2位は実業団で走っている人のようでその次の成績だ。凄いな。

 

珍しく忙しかった。朝飯前にはアパートに入る方が来た。家の前に車が停まっていて時間調整をしてくれた。長髪の似合う中々格好いい40代だった。旭川の方で働いていてニセコに移ることになったらしいが、以前は東京でバーを経営していたようだ。若者が集まるようになって嫌になり、店を畳んで一端は旭川周辺に働いていたら語学が活かせることからニセコで商売をしようとやってきたのだ。是非、店を出して欲しいというと、そのつもりですとの答え。俺はバーで飲みたいのだ。

 

昼近くになってホテルの関係者の方から「うちに泊まっている方が土地を売りたいと言っている」との連絡が入り、午後1番でホテルに向かう。東北に住んでいる方で初めて北海道に来て、自分の持っている土地を見に来たようだ。俺と会う前に自分の土地を案内されたらしく「あっちの方です」と言われたとのこと。住所を聞き、役場で地図を買って再び会って「このような土地なので売買出来ません」と。道路から300メートルほど入った道の無い森の中にある原野商法で買われた土地だった。5年前には測量詐欺で40万円ほど支払ったらしいがどうしようもない土地。しかし、彼は残念がることも無く「後悔はしていません。いい夢を持たせてもらった」と。

 

84歳になられる美しい顔をした親父さんだった。地元では週3回ゴルフが出来る健康体であることやライオンズクラブで色々な役職に就いたようで話が合った。「今は健康が何よりだ。お金持ちの友達は先にあっちへ逝ってしまった」と。どうゆう訳かウマがあったのだろう。今度ゴルフに来なさいと住所と連絡先を書いた紙を置いていってくれた。84歳で週3回ゴルフ、理想だな。「私より20歳年下か。健康が一番だからね」と。理解するところだ。

 

7月15日朝。

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