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「土用干し」

2014年07月30日 | 農業
米作り農家にとって、真夏に重要な「水管理」の作業があります。
それが「土用干し」。
今までひたひたに入れていた田んぼの水を抜き、稲の根本を空気に触れさせること。

稲の「分けつ」(茎の本数増加)を抑え、実のつかない稲穂を減らすことです。
もう一つは、秋にぬかるみを作らず、コンバインなどの動きをよくするため。
干す度合いは、表面に軽いクラック(ひび割れ)が出来るくらい。

取水口近くとそれ以外の田んぼの稲は生長のスピードが異なります。
冷たい水がよく当たる場所の稲は、成長が遅く、暖かい水が多い場所は十分に伸びている稲。
同じ田んぼでも、一様に成長してくれません。

土用干し開始のバロメーターは、茎の本数。
でもどの場所の稲の本数を数えるのか、難しいところです。
我が家は毎年7月末に「土用干し」を開始、隣の早生の田んぼはもう穂が出ています。

通常「土用」と言えば「ウナギ」が連想されます。
しかし晩稲を植えた農家は「土用干し」が真っ先に浮かぶのです。
素人農家の私にとって、大切な農作業です。
コメント (3)
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