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「米作り」の「難易度」は?

2020年10月17日 | 農業

稲刈りが終わり、今年の収穫量が確定。

今年の「成績」は、やや不良。

想定していたのは、もっと厳しい「結末」。

前半の日照不足、後半の異常な酷暑を乗り切りました。

 

農業の中でも米作りは、安定事業?

費やす時間と手間は、比較的少ないのです。

全滅の危機もない代わりに、できても120%増は望めません。

「水が安定供給されれば」の前提が、必要条件ですが・・。

 

わが町で、農業で一番利益が出るのが「ブドウ」作り。

「トマト」作りがこれに続きます。

この言葉は、昨日訪れた「トマト農家」の奥さんの言葉。

 

     

 

昨日 仕事で訪問した市内でも北部のトマト生産「団地」?

あちこちに、トマト栽培用のハウスが林立。

3棟から10棟をそれぞれの農家が持っています。

 

一棟の投資費用が、およそ350万円とか。その建設費用に驚きました。

初期投資の多さは、米作りの比ではありません。

もっとも、開拓により、新たな田んぼを作るとするなら、それに匹敵するかも。

一棟当たりトマトの出来高は、およそ100万円。10棟で1000万円。

トマトの出来と市場価格がマッチするなら、投資も回収できるでしょう。

 

なぜ儲かるブドウでなく、トマトを選んだのかと聞きました。

「植え付けの年から収穫が望めるから」の答えに納得。

ブドウの初出荷は、数年後からで、その間 資金が寝るのです。

 

1000万の売り上げが望めるトマトつくりに、若い新規就農者も増えています。

隣に移住してきたのは、横浜から来た人。別に独身で県南から来た人も。

米作りにはない、ハイリスク・ハイリターンの農業は人気らしい。

 

戦後 この地で初めて入植者が試みたのが、林業用の樹木の苗作り。

春に苗を植え、秋にある程度成長した苗木を掘り返し出荷。

この時 各農家は1000万円以上の収入があったとか。

旺盛な開拓意欲に燃える「一世」の人たちが、いたようです。

「二世」はトマト栽培に、シフト。

 

     

 

「三世」がいないという課題も。

「Uターン」促進の話をすると、黙り込む現状。

高収入で、他地区の高校に進学させた息子たちは、帰ってこないとか。

移住者など他人に、事業継承を「ゆだねなければならない現実」を痛感。

 

2反5畝の米作りで、20万円の赤字申告が、子供の「遊び」程度の農業規模。

草刈りと水管理で「農家」を名乗っていた自分が、恥ずかしくなりました。

忙しい農作業中に突然訪問した私に、快く話をしてくれた3軒の農家に感謝。

 

国の農業政策や、技術指導団体の在り方、リーダー育成の支援などが急務。

コロナで変わるであろう産業構造は、多分農業にも影響するでしょう。

田舎に住みながら、周囲にも、知らないことがたくさんあることを実感した一日でした。

 

画像    プロの助っ人   耕運・田植え・稲刈りでお世話に

      トマト      ハウス内のトマト、収穫後は保冷庫に

      新見駅前     伯備線・姫新線・芸備線が交差します


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