
稲刈りが終わり、今年の収穫量が確定。
今年の「成績」は、やや不良。
想定していたのは、もっと厳しい「結末」。
前半の日照不足、後半の異常な酷暑を乗り切りました。
農業の中でも米作りは、安定事業?
費やす時間と手間は、比較的少ないのです。
全滅の危機もない代わりに、できても120%増は望めません。
「水が安定供給されれば」の前提が、必要条件ですが・・。
わが町で、農業で一番利益が出るのが「ブドウ」作り。
「トマト」作りがこれに続きます。
この言葉は、昨日訪れた「トマト農家」の奥さんの言葉。
昨日 仕事で訪問した市内でも北部のトマト生産「団地」?
あちこちに、トマト栽培用のハウスが林立。
3棟から10棟をそれぞれの農家が持っています。
一棟の投資費用が、およそ350万円とか。その建設費用に驚きました。
初期投資の多さは、米作りの比ではありません。
もっとも、開拓により、新たな田んぼを作るとするなら、それに匹敵するかも。
一棟当たりトマトの出来高は、およそ100万円。10棟で1000万円。
トマトの出来と市場価格がマッチするなら、投資も回収できるでしょう。
なぜ儲かるブドウでなく、トマトを選んだのかと聞きました。
「植え付けの年から収穫が望めるから」の答えに納得。
ブドウの初出荷は、数年後からで、その間 資金が寝るのです。
1000万の売り上げが望めるトマトつくりに、若い新規就農者も増えています。
隣に移住してきたのは、横浜から来た人。別に独身で県南から来た人も。
米作りにはない、ハイリスク・ハイリターンの農業は人気らしい。
戦後 この地で初めて入植者が試みたのが、林業用の樹木の苗作り。
春に苗を植え、秋にある程度成長した苗木を掘り返し出荷。
この時 各農家は1000万円以上の収入があったとか。
旺盛な開拓意欲に燃える「一世」の人たちが、いたようです。
「二世」はトマト栽培に、シフト。
「三世」がいないという課題も。
「Uターン」促進の話をすると、黙り込む現状。
高収入で、他地区の高校に進学させた息子たちは、帰ってこないとか。
移住者など他人に、事業継承を「ゆだねなければならない現実」を痛感。
2反5畝の米作りで、20万円の赤字申告が、子供の「遊び」程度の農業規模。
草刈りと水管理で「農家」を名乗っていた自分が、恥ずかしくなりました。
忙しい農作業中に突然訪問した私に、快く話をしてくれた3軒の農家に感謝。
国の農業政策や、技術指導団体の在り方、リーダー育成の支援などが急務。
コロナで変わるであろう産業構造は、多分農業にも影響するでしょう。
田舎に住みながら、周囲にも、知らないことがたくさんあることを実感した一日でした。
画像 プロの助っ人 耕運・田植え・稲刈りでお世話に
トマト ハウス内のトマト、収穫後は保冷庫に
新見駅前 伯備線・姫新線・芸備線が交差します
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