引越しは、人生の中のビッグイベントです。
それも単なる転勤での「仮の住い」でなく、「終の棲みか」への場合です。
私の第2の人生のための転居要望が家族に大きな影響を与えました。
娘達3人が住む東京近郊への家族集結なら、もっと楽だったでしょう。
しかし、生まれ故郷にこだわり「田舎暮らし」を望んだ私のわがままから、端を発しました。
都市部から地方都市である岡山県北の新見市へのUターンをです。
「よく帰るな、子供は?奥さんは?」と知人に必ず聞かれます。
かみさんは、不安を抱えながら「同意」してくれました。
「愛はありませんが、情がありますから」の辛口の言葉とともに。(苦笑)
末娘の高校入学を先行して進めました。学年途中の転校を避けるためです。
しかし私の新見の母校でなく、趣味のピアノやチェロにこだわり岡山市内の高校ですが。
四女が自立し安心できるまで1~2年、かみさんが岡山でアテンドします。
この間に実家の改装を進めます。完成後新見に合流予定です。
新見に帰る理由は、いくつかあります。
85歳の母親の存在と、実家からの景観です。
母親との生活を体感します。40年ぶりです。期間はわずかでしょうが。
私が最後に見るであろう景色を決めています。目に焼き付けるのです。
石垣の上の奥の間から見た、山や田んぼの風景です。
不便で厳しい生活のリアリティに眼をつぶり、「美化した想い出」を選択したのです。
新見での生活、それも単なる年金生活者でなく、「ライフワーク」を考えてきました。
かみさんと一緒に「音楽村」開村、シニアのサポート「魔女の宅急便」などを計画しています。
娘達の音楽へのこだわりに私も感化されました。家族で夢を共有します。
引越しはこれらの夢への第一歩です。
追伸
引越しメモ(ご参考までに)
Ⅰ 家探しは最後まであきらめない。地元に身内がいればお願いしておく。
いとこの紹介の不動産屋でした。物件数の多さと最後まで紹介してきます。
Ⅱ 不動産屋さんに要望はしてみるもの
私の場合、普通はない照明器具を全室つけてもらいました
ピアノを置くための補強をしてもらいました。(和室だったため、相手経費で)
別の物件ですが、家主により家賃が大幅に下がります
Ⅲ 引越しは3月末から4月1週がピークこれをはずすと価格が下がるらしい。
私は友人のコネを利用して、原価割れ?の価格でした。
画像 新見市千屋温泉 いぶきの里のフロント(母親の良く行く温泉です)
実家の奥の間(イチョウの木を通してみる景色の中で眠りたい)
新見市の廃校(音楽村第2候補の廃校)
返事が遅くなり申し訳ありません。
graziaさん
かみさんと娘たちも、私と同じように景色の素晴らしさ以外は不便な設備が苦手のようです。特にコンビニが近くないない田舎に娘たちは、「信じられない」思いでしょう。岡山と新見は、自宅と別荘の感覚でしょうか。しかし 岡山にワンクッション置くことで、慣れてくるでしょうが。
目指すものは困難な状況下ですが、頑張ります。
ヒロノミンVさん
おっしゃるように、いきなりの田舎暮らしは、驚きの連続でしょう。徐々にウォーミングアップします。
40年間田舎を離れていた私でさえ、多少不安があります。ましてかみさんや子供は・・・・。
でもあの時の決断が良かったと思える時期が来ると思います。岡山市内に移り住んだ家族は、買い物などで結構楽しんでいます。明日入学式、下旬にジュニアオケのオーディションがあるそうです。
ちおさん
良かったですね。「考える人」という季刊誌初めて知りました。立ち読みしてみます。自分の歌が活字になるなんて快感でしょうね。
実家を離れたことがないと言うのは、ある意味幸せかも知れませんが、いつか「飛び立つ」こともあるのでしょうね。
以前、大佐の森林の間伐の手伝い、あと鳥取地震の直後に限界集落の雪かきの手伝いに行きましたが・・・年を取って、あれを日常生活でやれい、となると考えますね。
住むとなると、本当に大変だと思います。
新興住宅地の団地に生まれ育った僕には、「ふるさと」の概念に合致する場所がありません。なので、「終の棲家」と覚悟を決められる場所がある、というのは素敵な事だと思います。
うらやましいです。
きっと奥様もお嬢さんも、
おばあちゃんが住む新見の家が
大好きなのでしょうね。
今回の家探しと同じように
ご実家の建直しと「音楽村」開設も
粘り強くあきらめずに頑張ってください!
気持は半分、岡山に帰りました。家族が岡山県人になったからです。新見市は夕張と並び財政悪化の最たる町です。ワースト5に入っています。行政の金銭的支援がない中、「音楽村」は難航しそうです。
隣の高校の先生のお話には、驚きました。日本人の「常識」はどうなるのでしょう。こんな世の中ですから、感動する気持ちだけは残したいものです。
こちらは雪が降ったり暴風が吹いたり春の嵐の嫌な天候です。
人生を賭けたお引越しおつかれさまでした、いま少し落ち着くまでに時間が必要でしょうがあせらずゆるゆると整理してください。奥様も大変ながんばりでしたね。いずれ温泉ででもねぎらってあげてください。
こちらみちのくから見ますと、山陽地方は文化の光がまぶしい明るい先進地に見えますよ。田舎だなんてそうは見えませんが。
先月末にわが家の隣りに新築して引越してきた高校の先生ご夫婦が挨拶に見えて差し出された品物を開けてみたら、香典袋と祝儀袋のセットでした。これまでの長い人生でお祝い的な品として香典袋を頂いたのは初めてでした。家族で盛り上がってしまいましたが、これが高校の先生の常識か、と少々慄然としました。