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「権力志向」と「反権力」

2020年07月11日 | 映画/テレビ

最近欠かさず録画して見るドラマ二つ。

アメリカの「ハウス・オブ・カード」と中国の「長安 24時」。

大統領を目指し、なりふり構わない手段をとる民主党の議員を描くドラマ。

片や 権力に屈せず、唐の長安を守る元軍人を描く中国の時代劇。

 

偶然見始め、その面白さにはまってしまいました。

共通するのは、分析能力と行動力。

リアリティは少ないものの、自分にないものを持つ主人公たちから、目が離せません。

 

「ハウス・オブ・カード」のタイトルが暗示する内容は、二つの意味が。

「カード」で組み立てた家のもろさと、切り札を意味する「カード」。

主人公夫婦は、政治に集中するため子供を持たないことを決めた夫婦。

苦労を共にしたスタッフを、あっさり切り捨てる非情さを持つ夫婦。夫婦というより「同志?」

人に裏切られても、瞬時に対応策をとり、反撃に転じる「パニック耐性」には驚きます。

 

中国ドラマの主人公は、西暦700年代の、唐の都・長安の町を愛する元軍人。

信義を重んじ、情に厚いという「絵に描いた」ようなヒーロー。しかも「腕力」まで。

その裏に、過去のデータを蓄積した友人の存在と街の隅々まで知っている「現場気質」。

高額の製作費用を費やしただけあって、昔の街並みの再現と群衆シーンは圧巻。

当時の政府組織と縄張り・派閥は命を懸けての「闘い」だったらしい。

 

     

 

コロナと自然災害に見舞われた世界で、必要なのは指導者の「決断力」と「行動力」。

ドラマの主人公たちの持つ想像力と選択肢の数。そして明確な方向性と部下への指示。

優れたドラマを支えるのは、シナリオ。形容詞や修飾語を省き、シンプルに伝える能力。

上司に現場の状況を報告し、自分なりに意見を上奏するのは、私たちの役割かも。

 

昔 勉強した「実践心理学」の中の、「ノミ」のエピソードを思い出します。

四角い透明なガラスケースに入れられた「ノミ」は、飛ぶ毎に「ガラスの天井」に衝突。

抜群の跳躍力を持ちながら、いつの間にか飛ぶのをやめた「ノミ」の話。

自分の能力の限界を作るのは自分であるという「寓話」です。

 

ここ3年、UターンやIターン情報を求めて、市内を廻っています。

法人事業者500社、個人事業主550社は2年間で訪問済。

最近は、民生委員130人。老人クラブ会長90人。振興会長70人。

地区のことに精通した人々。情報収集の可能性は低いものの、価値はあります。

 

組織を通じての通達を促すアドバイスもあるものの、それは効率優先主義。

「FACE to FACE」が人を「動かす」と確信しています。

私の年齢を知り「まだ働いているの?」「大変だね!」(と哀れみも)

「働けるだけ働いた方がいいね!」とエールも。

 

体力降下と記憶力減退はあるものの、相談と運転を続ける高齢者の私です。

 

画像    長安24時

      ハウス オブ カード


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