やっと熊本でもシネマ歌舞伎が上映される事になって首を長くして上映を
待っていた私にはとても嬉しかった。
シネマ歌舞伎とは歌舞伎の舞台公演をHD高性能カメラで撮影しスクリーンで
上映するという映画とはまったく異なる新しい映像作品のこと。
2003年頃から開発されて2005年から全国の主要都市で上映され始めた。
熊本では何時あるのだろうと待ち望んでいたシネマ歌舞伎だ。
今回は「眠駱駝物語 らくだ」と「連獅子」の2本立て。
「らくだ」は古典落語を題材にした物語で勘三郎と三津五郎の絶妙な
掛け合いが見事でそれこそお腹を抱えて笑った。
映画館で涙が出るほど笑ったのは初めてと云うぐらい・・・・
「連獅子」は勘三郎親子3人の舞踊で監督はあの山田洋次監督。
8台のカメラを駆使しての映像は客席では見ることのできない細かな
部分まで映し出せて特に最後の「毛振り」ではカメラが舞台に上がり
近距離での撮影なので激しく動く頭や表情が迫力満点だった。
劇場で生の舞台を観て味わう歌舞伎独特の雰囲気には近づけないが
肉眼では見えない役者の細かな所作や表情を鮮明に観ることが
できて台詞や長唄も聴き取りやすいのはシネマ歌舞伎の良さかなと思った。
映画館のロビーに次回秋に公開される玉三郎丈の
「ふるあめりかに袖はぬらさじ」のポスターが貼ってあった。
又ひとつ私の楽しみが増えた~!
それにしても驚いたのは歌舞伎はまったく初めてのオットーが
隣の席で体をよじって笑い転げて楽しんでいるのがツボだった。
熊本弁でひとこと
こっで、あじくろて、オットーが、ほんな歌舞伎ば観にいこて
云うなら、困ったもんばい!