私の直方の風景

私の住んでいる直方の好きな風景を紹介します。

◎「長崎街道レトロコースまち歩き」続き~◎その3

2011年12月16日 23時57分46秒 | 郷土の歴史
「長崎街道レトロコースまち歩き」続き~その3


引き続き、直方レトロ地区の殿町界隈を歩きました。「殿町」の名称は、江戸時代に福岡藩の
支藩であったころに、この界隈に藩主の館や武家屋敷があったことに由来するそうです。
まず、レトロな病院関係が3件殿町に近接してあります。

1.「旧讃井医院」→⇒、現在、「向野堅一記念館」です。
大正11年(1922年)の建築で、当初は内科・胃腸科・歯科を備えた総合医院だったそうです。
これは現在、「向野堅一記念館」となっています。向野堅一(1868~1931)は、直方出身で、
旧満州(中国東北部)に渡って銀行を設立するなど活躍した実業家で、孫文とも親交があった、
とのことです。



2.次に「江浦医院」→⇒現在も開業中
明治34年(1901)の建築で、現在も耳鼻咽喉科医院として
開業しています。私もはるか昔の小さい頃に、治療に通院したことがあり、懐かしく温かみのある
木造洋風建築です。


3.「旧奥野医院」→⇒現在、「現直方谷尾美術館」です。
これは大正6年(1917年)の建築です。
外観はそのままに内部改装され、平成2年(1994年)に明治屋産業の故谷尾欽也氏の
谷尾美術館となり、平成8年(2000年)に、美術館と作品が直方市に寄贈され、
市立の「直方谷尾美術館」になっています。

収蔵されている常設美術品の展示としては、青木繁や中島千波、高鶴元など著名な
作家の作品があり、地元作家の作品展示や展覧会イベントなども行われています。

4.続いて、町屋建築が2軒並んでいます。どちらも営業中で、いずれも昭和初期の
格調高い古い建築物です。
(1)「石原商店」です。創業は明治44年(1911年)で、創業100周年です。
3階建ての木造建築です。私も関連会社の「スズラン」には良くかよいました



(2)左手が「前田園茶舗本店」です。銅版の壁が特徴的です。右隣は「石原商店」です。


5.谷尾美術館収蔵庫(旧篠原邸)です。
大正4年(1915年)建築の町屋建築です。



6.「直方藩陣屋跡」→⇒「新町北公園」
さて、長崎街道の道筋の「新町北公園」界隈には、直方藩の陣屋がありました。
黒田家の支藩である直方藩(東蓮寺藩→直方藩)は、1623年から1720年の約100年間
藩主4代にわたって陣屋町(→城下町)が形成された、ということです。



「新町北公園」の春は、桜がきれいですが、初冬のこの時期は、紅葉が綺麗でした。


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その4に続く

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
そう言われて見れば (すぺぷれまま)
2011-12-20 21:57:38
讃井医院も江浦耳鼻科も子供の頃にお世話に成った病院です。子供の頃は何も考えず行った病院ですが、こうやって写真付きの説明を読ませて頂くと、直方の繁栄の歴史を垣間みることが出来ますね。有り難うございます。
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Unknown (nonbiri-arukuyama)
2011-12-24 08:15:39
コメントありがとうございます。殿町界隈は明治時代の中期以降~の炭坑景気の良い時に、貝島本社や直方町役場、直方駅、これらの病院群が並び直方の中心地だったそうです。私も知らないことばかりで、最近勉強中です・・・・
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