のんちゃん雲に乗る

平成17年8月に還暦を迎えた記念に、ブログを始める。
私の趣味や日常を記録して、足跡としたい。

大仏さまの前で

2006-10-22 | Weblog
2006・10・21(土)18:30から東大寺大仏殿前の野外特設ステージで「谷村新司コンサート」があり、夫と行って来ました。
これは、重源上人八百年御忌法要・慶讃奉納コンサートとして『谷村新司 NATURE LIVE~夢人ユメジン~ in東大寺』と題して行われたイベントです。
今年東大寺では、重源上人(ちょうげんじょうにん)が亡くなられてから八百年の年忌に当たるため、その法要を慶讃するイベントが色々行われています。(東大寺はかつて度々兵火に焼失しましたが、その度に民衆が力を尽くして再興し、今日の姿があるのですが、重源上人は鎌倉期の再建に尽力した人です。)
会場へは夫は歩いて、私は自転車で行きました。見渡したところ自転車で来ている人は見かけませんでした。私が自転車に乗っていると、後ろの方で「わぁ!自転車で来てる人がいはるわ」「家が近いのんと違う?」と話す声が聞こえてきて、おかしかったです。開演一時間前の開場の時間になっても、あの広い大仏殿の周りには人人人・・・でごった返しています。普段の拝観とは違い、三箇所から入場できるようにし、大勢のスタッフが誘導していますが裁ききれず、開演が大幅に遅れました。一万人はいるかなと夫と話していましたが、あくる日の新聞の報道では8000人余りとのことでした。
大仏殿前の広場の芝生の上に座って聞きました。昼間は暑かった気温も夕暮れとともに冷えてきます。冷えわたった空気の中に新しい歌や懐かしい歌が流れます。谷村新司の歌も良かったのですが、日本の大阪すみよし少年少女合唱団と中国交響楽団付属少年少女合唱団の100人余りの子供たちの穢れのない澄んだ歌声・千住明氏の音楽・尺八奏者&バンブーシンフォニアのエキゾチックな音・中国から奏者が奏でる笛と二胡の音色・・・などが美しく清らかに世界遺産にこだまして、幻想的で荘厳で、大きな自然の懐に包まれる思いでした。大仏様は始終穏やかな半眼で見ておられ、聞いておられました。お寺で仏様の前で、仏教と現代音楽とのコラボレーションは、劇場では味わえない感動で、日常の雑念が取り払われていくような、気分になりました。

会場は撮影禁止で、写真が載せられないのが残念です。