仏教を楽しむ

仏教ライフを考える西原祐治のブログです

ご誕辰

2016年04月08日 | セレモニー
『産経新聞』正論(28.4.7)に佐瀬昌盛(防衛大学名誉教授)市が「朝日の皇室敬語用法にもの申す」を執筆されていました。

天皇誕生日の各祇表現の差を問題としたものです。

「朝日」は『天皇陛下は23日82歳のお誕生日を迎え、これに先立ち記者会見した』
「産経」は「天皇陛下は23日、82歳のお誕生日を迎えられた」
「日経」は、「天皇陛下は23日、82歳の誕生日を迎えられた」
「毎日」は、「天皇陛下は23日、82歳の誕生日を迎えられた」次の一文では、(陛下は)『島々に住む人々に大きな負担をかけるようになってしまったことを忘れてはならない』と話した」
「読売」は、「天皇陛下は23日、82歳の誕生日を迎えられた」

佐瀬氏は朝日、毎日の「した」表現グループと、産経、日経、読売の「れらた」グループに分け、次のようにあります。

「朝日・毎日」組が敬語的表現を捨てたのはさほど古いことではない。先んじたのは朝日で、1993年4月6日開始の連載「皇室報道」かその契機となった。計51回。3ヵ月半に及ぶ連載の第46回が方針転換の始まりである。
 「『言葉の民主化』で敬語も変わる」と題したこの記事は、1952年に国語審議会がまとめた報告を紹介、それを「言葉の民主化」方針だと捉えている。その上で皇室関係では敬語的表現の多用化傾向かあるのを問題視し、「敬語の民主化」の必要を提唱した。(以上)

私は敬語尊重派です。

話が飛びますが、誕生日に「お」付けるのも問題です。皇室では誕生日を「ご誕辰」といっています。これは本願寺派も宗務所では「ご誕辰」という言葉が普通につかられています。「お」を付ければ尊敬語になるというものではないでしょう。お醤油、お味噌などと御所言葉(女性言葉)で漢字にも「お」を付けることがありますが、本来、漢字には「ご」です。

「ご誕生の日を迎え」とすべきでしょう。

誕辰の「辰」は、「元気でふるいたつさま」という意味があり、振動の振や妊娠の娠に用いられています。
コメント (1)
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