二畳庵庵主の戯れ言

一輪の桜に従い野に。ついに2015年、人生の第三ステージの場・高知に立つ。仁淀川に魅せられたオヤジの戯れ言日記。

こんちきしょう!

2013-08-14 18:50:24 | 徒然に想う
セイバンモロコシ、カワセミの川の土手に上がるとコイツらが行く手を遮る。足元の低い草には沢山の水滴。進めば進む程に、靴が重くなる。ひどいな、膝あたりまでびしょびしょ。えい、こんちきしょう!

勢い、こんな歌、思い出した。
「正直じいさん、ポチ連れて
敵は幾万ありとて
桃から生まれたカラスのハトぽっぽ
ぽ-っぽポッポぽっぽ飛んで遊べ
べらぼうのこんちきしょうでやっつけろ
まぁ、何て長いんでしょう。
正直じいさんポチ連れて…(以下、繰り返す)」
子供の頃、覚えた遊び歌。懐かしい!

びしょびしょになるのが、悪態をつくのが分かっていながら、草むらに入ってく。止せばいいのに、止められない。寝苦しい夜が明ければこそ、秋めいた雰囲気にどっぷりと浸かるから、浸かれるから、楽しくて仕方ない。

土手が終わると舗装道路に出る。多くの散歩士に会うが、庵主の顔見てどう思ってるだろ。びしょびしょになり、靴からくしゅくしゅ、グニュグニュ音立て、にやけたのが草むらから出来る。不気味、だろうな。

《葉の先に 新涼見つけ 顔ゆるむ》





今日の一枚:セイバンモロコシの穂先、5時過ぎ、カワセミの川の土手にて。

小さき花よ

2013-08-13 19:04:28 | 徒然に想う
小さき花の、その強さ。一人、立ち止り。

小さき花の、その魅惑。一人、しゃがみ込む。

その力はどこから来るんだ、と、首を振る。

小さき花よ、教えてくれないか。それが何もしないということ、なのか。





今日の一枚:赤花夕化粧じゃないかな。でも、朝の5時過ぎに撮しているから…。カワセミの川の土手にて。

帰省?

2013-08-12 18:39:40 | 徒然に想う
いつもなら一人で歩いていらっしゃる散歩士さん、今朝は、あれ? ちっちゃなお供を従えている。

「ジィジ、待ってよ!」って顔だ。

あれ? って顔をしながら、いつものように「おはようございます」。すると、照れながら(孫、孫なんだよ)「おはよう」と返してきた。

帰省の時期、なんだよなぁ。こっちは仕事…。





今日の一枚:JRの跨線橋を越えて間もなく、五時半頃。

考えればまた暑くなる?

2013-08-10 11:06:14 | 徒然に想う

暑い、とにかく暑い。11時過ぎ、PCの置いてある部屋の温度が31.9を記録している。西南を向いているから、午後になって、どこまで上がるだろう。さすがに、こうなると冷房を入れたくなる。だが、ここはまだ辛抱しどころ、か。まだ水分補給や風が流れ、熱中症対策は取れている。そう、対策、対策。なぜいまだにこんな対応を繰り返す? いったいどんな企業倫理? 企業責任を持っている?

産経新聞 8月10日(土)7時55分配信:

東京電力は9日、福島第1原発1号機タービン建屋海側で7日に新設した観測用井戸の地下水(8日採取分)から、1リットル当たり2万3千ベクレルのトリチウムを検出したと発表した。これまでは2号機タービン建屋より南側で高濃度の放射性物質が確認されているが、北側に汚染が拡大している可能性が浮上した。

 

社会インフラの基幹の一翼を担っているからと言ってつぶれる心配がないせいか、適当に処理しているとしか見えない。ここだけじゃなく、他の電力会社も例外じゃない。こんな事例を目撃しておきながら、うちは問題ありませんと再稼働を申請。相変わらず原子力に頼ろうとする。こんな後処理の実態を冷静に判断し、戦略を練り直し、方向転換を英断してもらないものだろうか。

 

 

今日の一枚:遊水地で、5時10分頃。

 


確実に、明日への一歩

2013-08-09 19:35:37 | 徒然に想う
思いがけない所に思いがけない風景が突如現れる。例えば、この写真。毎日見ている散歩コースにある場所なのに、今まで気付けなかった。が、ふとした拍子に、あっとなる。以前行った北海道の風景。もちろんスケール感は全く違うが、確実に頭の中で一致している。

そんな具合に、「母なる土地」との出会いを望んでいるんだが、上手くいくか…。今までのところ、残念だが、あぁここだってことになっていない。

昔、ある幼稚園の園長先生から話しを伺ったこと。その先生は動物たちと子供と接していきたいと考えられ、つまりアニマル・セラピーを実践したいと場所をずっと探してられた。ある時紹介された土地に行った瞬間、ここだと、想像してた所だと悟ったとか。尾根の形谷のスケール、本当にぴったりだったそうだ。

何か、がある。何かが教えてくれる瞬間がくる。待っていては始まらない。それを求め、一歩を踏み出そう。





今日の一枚:家まであと五分、散歩コースにある畑とカワセミの川の河岸段丘の上部にある雑木林。五時半頃。

秋の気配

2013-08-07 18:54:37 | 徒然に想う
秋になりました。今日、立秋です。初めて秋の気立つがゆへなれば也、だそうです。とは言え、ますます暑さがひどくなると聞きました。夏の盛り、という印象がぬぐえません。

今朝も、蜘蛛の巣が朝靄を捕まえてました。水滴が綺麗です。うれしいことに、そんな蜘蛛の巣を綺麗ですねという方に、二人も会えました。

昨日と同じ散歩道なのに表情がまったく違います。昨日から今朝にかけ、また草が伸びました。畑、小川町の畑ではどうなっていることでしょう。

朝の短い時間の中でも、気温差が十分にでるんでしょう。散歩中、遊水地で朝靄をよく見かけるようになった気がします。あぁ、こんなところに秋の気配が潜んでいるんですね。

《草木に 涼風至りて 光落つ》





今日の一枚:カワセミの川の土手にて、5時過ぎ。

ある生き物の選択

2013-08-06 17:50:34 | 徒然に想う
庵主が魅せられて、魅せられてしかたない小説が一つある。ただ、どうしても、あらすじ以外、題名、作者がまったく思い出せない。あらすじは、こんなかんじ:

ある川にとても醜い退屈な水棲生物がいた。毎日していることといえば必死に岩にしがみついているだけ。手を離したが最後、激流に流されあちらこちらの石にたたきつけられ死に至るとされる。死は彼らにとって、もっとも恐ろしく怖いことで、一切例外なく、寝ても起きても、石にしがみついて日々送っている。どんなに退屈であろうと、ただ、ただ必死にしがみついているのだ。もちろん激流とは言え、夏枯れになったりして、水量が大きく変動する。そんな機会をうまく捉え、生活している石ばかりでなく、違うところに移動したりもする。もちろん、生き物である以上、繁殖もする。ただ相手に会いに行かねばならぬ。どちらにしても、そのために手を離すことが求められ、それは命がけであった。

ある日あるとき、Xと呼ばれるある一匹がその退屈さに耐え切れなくなった。「何故、しがみついて生きていかねばならないのだろう」。それを聞いた隣の石に棲むやつが言う。「馬鹿なことは考えるな、よすんだ。傷だらけになり、石に叩きつけられ、最後に死ぬぞ。このまま、こうやってしがみついていれば、いつかはいいことがある。」「いつかって、いつだ? どうせ、最後には死ぬんだ。しがみついていて、何になる?」 そして、片手を外してみた。みるみる、激流が離した手を翻弄する、石から身を引き離そうとする。その恐怖たるや! 「だ、だめだ。」「だから言ったろ。俺たちはこうやってしがみついていることで、生きているんだ。手をはなそうなどと考えちゃいけないんだよ」。結局、Xは、その恐怖感にさいなまれ、まわりが言うように、おとなしく自分の育った石にしがみついて日々を過ごすことになった。

どれくらい時が過ぎたろう、Xの棲んでいる川に人間の子供たちが川遊びにやってきた。歓声を上げながら子供たちが遊びまわる。すると一人の子供が、やおらXの棲む石をつかみ水から引き出した。Xは何がおきたのかさっぱり判らない。ただ突然石が動き、周りで逆巻いていた流れが急になくなった。耳を澄ませば、笑い声と歓声が聞こえる。もちろん、何を言っているのか、わからない。が、ひたすら、ひたすら楽しそうに聞こえる。さらに気付けば、身の回りの流れもまた違う。その心地よさ、穏やかさ、暖かさときたら。が、一瞬のことだった。衝撃とともに、また激流が全身をつつんだ。何がおきたのか、理解の域をを越えた。ただ、違う世界があるということだけは理解した。それは新鮮な驚きであり、とても興奮し、何度も手を離してしまいそうになった。「別な世界、別な世界があるんだ!」、狂喜乱舞しながら大声を上げていた。その様子を見ていた新しく隣人となったヤツが冷ややかに言った。「お前、馬鹿か。何をそうやって興奮してんだ。考えてみろ。こうやってまたもとに戻れたからいいものの、もし出来なかったら、今頃どうなってるか。い
いか、戻れたことを幸いに、今までどおり、俺たちはおとなしくしがみついていりゃいいんだよ」。Xは、さすがに水を差されたが、あの恐怖感は忘れようがなかった。結局、また、退屈極まりない隣人たちとの会話と日常に戻っていった。

さらに、どれほどかの時が過ぎた。ただ、彼には、違う世界のあることをしった、という拠り所があった。そして、とうとう、Xは宣言した、「決めたよ、手を離すことにした」。「おい、何馬鹿なこと、言ってんだ」「止めろ止めろ、ろくなことにならない!」。隣人たちだけじゃない、それこそ流れ全体から非難の声が沸き起こった。「いいんだ、自分で決めたんだから」。Xはそう言い放つと、一気に、手を足を、離した。「おい! ま・・・」、悲鳴ともつかぬ轟音と激流に包まれる。こっちの石、あっちの石、全身が嫌というほど叩きつけらる。痛みに襲われる。その痛みのため声すら上げられない…。気付くと、気付く? そう、Xは死んでしまわなかった。緩やかな流れの中、ピクリと手足を動かした。動かせる? 動かせる! 「やった! やった!! しがみついてる必要なんかない、ないじゃないか!」


ことあるたびに、探してみるのだが、見つけられない。正直、このあらすじも、どこまで小説に書かれていたことで、どこからが自分の絵空事なのか皆目わからない。ただ、この水凄生物の生き方、それがどうしても可愛くて仕方ない。特に、Xは「導師」「先達」であって、尊敬すべき者。穏やかな流れに漂ってから、Xがどうなったか。その醜い姿はどうなったか。そんなことが知りたくて、読み返したいのだが…。







今日の一枚:待宵草をよく見かける。遊水池のほとりで、5時頃。

美味しいもの、ありがと

2013-08-04 18:36:48 | 徒然に想う
草を刈る手元にポツンと黒いシミ。オッと見上げた空には雨雲はない。いかん、水、水、水。

小川町の畑に行ってきた。久しぶりに収穫。カボチャに、インゲン。梅雨前にサニーやリーフが収穫出来て以来。草ボーボーにして、肥料もばじめた時の元肥のみ。枝豆も発芽すれば、バッタか鳥に成長点を攻撃。ネギに至ってはネキリに全滅…。それでも、インゲンとカボチャは大きくなってくれた。

畑の楽しみの一つ、つまみ食い。さすがにカボチャは無理だが、インゲンはやっちまいました。青臭さは仕方ない。が、かめばかむほど、インゲンらしい味わいが広がり、何のいやみもない。ストレスのかかる環境の下、よくもまぁ。何にもしなくとも、美味しくなってくれます。

二十日大根がまた発芽してくれたよう。そのまましておいたのから種をとり、隣の畝に蒔いといた。先週あたりから双葉がでて、まさか…。本葉がでたのがあったから、つまみ食い。…確信に近いものを!! ついに、二世代め、か。コイツらも、何もしない劣悪な環境で…。大きくなるのが楽しみ。美味しいもの、待ってます!!





《稲の葉に 夕陽あたりて 黄金色》 帰りの電車の中から。






今日の一枚:草刈り中、十時頃。

「貴賤の心」続き

2013-08-03 04:39:15 | 徒然に想う
分かってないことを書き続けるのは、辛いものだ。

「貴賤の心」が無くなると、何もしないのだろうか。それは違っていそうで、何でもすることもなるじゃないだろか。選択の基準が無いわけで、「する」「しない」が同じになる。もちろん、これは予想。背景はこんなこと…。

般若心経に諸法空相という言葉がでてくる。一方、法華経方便品には諸法実相と。これらは同じことを意味する言葉なのだそうだ。つまり、「空」と「実」が同じになる。物がわからぬものに「実」と「空」が同じだとは思えないが、そうだと言うのだから、そうなんだ。

…物が分かってないものが、これ以上何か言うべきでない、か。

今でも、美しいものは受け入れられる、入れられると思う。この「美しい」と言うことをゆっくり広げてゆけたら、いいんだろう。きっと、ね。





今日の一枚:昨日の朝5時半頃。