超進化アンチテーゼ

悲しい夜の向こう側へ

あっちこっち 第9話「ワタシを包んで!⇔恋とロマンの学園祭」 感想

2012-06-01 04:40:38 | アニメ






セクシーな男。






思わず転んじゃってエロトラブル・・・って内容があった訳ですが、
普通こういう場合って男子がどぎまぎして女子が怒るって言うのが常套だと思うんですが
まさかの女子視点からのエロトラブルとは恐れ入りました。そして「襲ってる」って・・・。
完全に漫画アニメ内の常識が反転してる感覚が面白いなー(笑)。
お約束のようでお約束じゃない、っていう。
少なくとも女子側のラッキースケベっていうのはこういう系統の作品じゃ初めて観たかも?
しかも、それが不快ではなくむしろ微笑ましいっていうのがこの作品の強みですよね。
女の子だって普通に求めてるし、そういう気持ちもあるんだっていう。
この表現って本当にオリジナリティがあると思うし
それだけで他の日常ものとは一線を画してる節があるなあ、と。そんな風に感じれる素敵な作品です。

ハンサムな男に女子が必死でアプローチって流れもまたこの系統にしては個性的だと思うんだけど
それにしても寝てる時の伊御の姿は非常に無防備でセクシーだな~、と。
思わずつみきもいたずら?しそうになってたと思うけど
寝ぼけて髪触られて鼻血目覚ましだとか
こういう部分は普通のギャグ漫画っぽくて実直に面白い。今週の榊もまた真宵フラグ(笑)で死に掛けてたけど
榊も榊でスーツ着て胸元開けたら相応にセクシーに映るのな。普段はダラしないイメージの彼だけど
本気で頑張ったら案外クラスの女子達を骨抜きに出来る位の力量はあるんじゃないだろうか。
何気にスペックの高い二人に目を奪われた話だったけど
そんな伊御が眼鏡を外した瞬間の格好良さもまた注目どころでしたね。
ここまで女性を骨抜きにしている描写が多いとちょっと女子向け作品に勘違いするような部分もあるけど(笑)。
そういうハイブリッドな部分がこのアニメの長所っていうのもまた個人的には確かなんじゃないかなって思います。
ある意味では物凄く合理的な内容のアニメにもなってるんじゃないかな、とも思いますね。
女子も可愛いけど、男子もきっちり格好良いっていうね。
こういうのがある種の真実なんですよね(笑)。


正直コンタクト入れるくらいだったら眼鏡っていうのはよく分かります。
目にものを入れるってだけで一つの恐怖ですもん。そんな伊御の仕草も可愛かったけど(笑)。
きぐるみを用意されて始めはツーンとしているつみきも可愛かったし
それでも結局来ちゃうのも結局は彼が頑張ってたっていう事実があるからなんですよね。
自分が気に入る気に入らないは別として、自分の為に何かをしてくれただけで嬉しいって言う。
それもまたピュアで可愛げのある感情描写で素敵だなあと思うのと同時に
これだけ仲が良いグループを羨ましく思う気持ちもあったり。
この人たち大人になっても一緒に遊んでそうだな。
こういう系統のアニメの場合、どれだけ仲の良さを強調出来るかって言うのは大事なポイントだと思うんだけど
その観点からすると「あっちこっち」は本当にいつも本気で仲良しっていうのが伝わって来るから
本当に合格ライン超えてるなあって感じはしますよね。
そんな空気感も良いんですけど
そんなゆるゆるで賑やかなムードの中できちんと約束を守ってくれてる伊御のイケメンっぷりも印象的でした。
自分の為に一番最初に作ってくれるってだけで嬉しいのに、その上味もおいしいだなんて最高ですよね。
これで惚れない女はいないだろってくらいの格好良さ。
クラスに確実に一人は完璧に近い男子っていたけれど伊御って正にそれ
それなのに全く嫌味がないのは穏やかさを強調している性格の所為なんだろうな。
理屈じゃない好感っていうかね。そこもまた彼の素敵な部分で。今週もつみきは大分癒されてたね(笑)。
そんな様子を観て、こっちもこっちでまた癒されるっていう。よく出来てる作品ですよ、まったく!

それにしてもオチと予告は大分シュールで面白かったですね。
宙に浮くほどに軽いのか、つみきは。
そしてみんなを下げるほどに重いのか、真宵は(笑)。
あっちこっち幼稚園よりもこうやって本編に連動した予告の方が個人的には好きかも。
そんな訳で部分部分で変化球的な要素を感じつつも最後まで安定して面白く観れたお話でした。
みんな準備もアイディアも頑張ってて偉いですね。学生の頃を少しだけ思い出しました。







今週もつみきちゃんの嫉妬オーラは凄かったですね。
姫の鼻血も様式美的に面白かった。
思えば女子の鼻血描写で逆に可愛さを感じれるっていうのもよくよく考えてみれば凄いな。
途中のつみきが伊御を起こしに行く時の洗練された空気感もまた素敵でした。
それにしても「伊御さんをテイク・アウト」って(笑)。
口説き文句にも使えそうだな。滑るだろうけど。



さんかれあ 第9話「母の・・・手・・・」 感想

2012-06-01 03:25:07 | アニメ






あの年代の女子は無敵だと思う。






本編の箸休め・・・って目的で挿入されたワンエピソードでしたが予想以上に面白かったし
純粋に楽しかった。それはなぜかっていうと、やっぱりメインの3人組が魅力的だったからじゃないかな。
ボーイッシュ過ぎる女の子、天然ほわほわ系、そして若干クーデレの要素のある萌路ちゃん
バランス的にもいい感じだし、あの年代の幼さが如実に出ていてそれも懐かしさを煽ってくれていい
このまま女子中学生の日常ものにシフトしてくれてもいいくらいの安定感!
とはいえ、それも箸休めだからこそそう思えるんだろうな(笑)。
次回予告観てたらこれまた中年のルサンチマンに溢れたようなお話みたいで早くも続きが観たくなってしまった。
そんなほのぼののようで、シリアスなようで、でも最終的にはやっぱりほのぼの。
観終えた後の観心地は相応に高めなある種の傑作回だったように思えます。

萌路ちゃんは大人びてる上に浮世離れしてるような女の子で
一人で家事手伝いもこなすしっかりものですが、元々そうだったというよりは逆にそうならなければいけなかった
母親が不在で男性陣が家事系不得意という現実もあり必然的にしっかりものになっていったと思うんだけど
でも今回の話を観ると結局は単なる普通の中学生でもあったっていうか
潜在的にはやっぱり母親の存在を求めている
それ即ちたまには甘えたい気持ちがあるって事なんですよね。そこを描いてくれたのが良かった。
普段は冷静に気持ちを抑えて淡々とした口調で年齢以上に大人びてる女の子なんだけど
その実しっかりとした女の子、一人の子供としての気持ちも存在してるっていう
これまではマスコットキャラ的な扱いを受けてきたキャラだっただけに今回の話で正しく肉付けされた感じ
その様子は表現的にはちょっと違ってるかもしれないけど正にクーデレみたいな感触で
灯台下暗しって感じでこんな近くにまた魅力的なヒロインいたね、みたいな(笑)。
ああみえてちゃんと兄の様子を心配してたり、
気を使って一歩手前に引く感覚だったり意外と良い妹してるんだなあ・・・っていうのも感じられて
実直に萌路ちゃんってキャラクターを好きになれる回だったかな、と。少なくとも私はね。

豚骨ラーメンのスープの臭みとゴミ箱に捨てられた骨でゾンビと勘違い、って
いかにも思春期の学生らしいエピソードで笑っちゃうなあ。
あの年代って必要以上に敏感っていうか
要らない事に物凄く勘ぐってしまう感覚がありますよね・・・自分もそういう事あったな。
ちょっと殺風景で吸殻が落ちてたりすると危ない場所なんじゃないか、って思っちゃったりね。
蓋を開けてみればなんでもないところだったりするんですけど、そんな幼い探検心だったり冒険心は
大人になればなるほどどんどん失っていく感覚なのは間違いないので
ある意味では一番ワクワク出来る時期なのかもしれません。
そんな「年代感」が味わえたのもこのお話で特に冴えていた部分だったかな、と。作画に関しても好みで
夕焼けの中で階段の手すりを颯爽と滑り落ちる萌路ちゃんのカットは神秘性があって素敵でした。
ワニって顛末はもう最初の描写の時点で予想出来たけど、それでもある程度面白かった。
特においしそうだからって動物が食べる生肉をそのまま食っちゃうとか、
どんだけ心酔してるのかと(笑)。
ある意味では確かに人間離れしてる感覚の持ち主ですよね。あの先生って。






前述のようにマスコットとして存在してる感アリアリだった萌路ちゃんの人間くさい部分、
甘えたいって本心が垣間見れてしっかり肉付けされたキャラ描写が見事な、そんな回だったと思います。
兄の成長に頬を染めるカットがあったり、思ってる以上に人間くさい子なのかもしれませんね。