コンノトヒロ「ぷあぷあ?」4巻読了。
割といい感じに続いてる本作品ですけど、全部読んでトータルで考えてみると
思った以上に際どいネタが多い印象でしたね(笑)。そりゃいつも通りって言えばいつも通りですけど
普段読んだり観たりしている日常系の美少女作品が割と当たり前ですが日常ネタが多いのに対し
この漫画は結構にアブノーマル、っていうか生々しいネタが多くて
具体的に言うと下ネタではあるんですけど(笑)。
常套的なテクニックの一つとしてトイレ関係のネタは普通は使わないっていうのがあると思うんですが
この漫画は普通にトイレネタも使ってるし、リアルに用を足す場面も間接的に描かれてるという
ファンタジー的な絵柄や設定ながら、そういう幻想を一切排除した作品になってて
それがこの作品独特のスパイスになってるのは間違いなく
或いはそういう生々しい部分まで描こうとしない作品に対する一種のアンチテーゼになって・・・というか
半分は作者の趣味的なものだとは思いますけど(笑)。でも、この夢を一切見させない
読者に対する牽制感覚っていうのは個人的に好きだったり
あまりに下品なネタもあるので
恐らく可愛らしい絵柄に対して読み手は選んでしまうかも、ですが、まあ言うほど慣れれば大丈夫なので。
もう4巻なのにこういう当たり前の事を記述しているのはきっといつも以上に目立ってたからだと、
でもぶっちゃけそういう潔癖幻想がある方がある意味ヤバいんじゃないかとも思うから(笑)。
その意味ではファンタジーと生々しさが融合しているいい塩梅の漫画なのかな、と。
ネタに関して言えば、まゆのボディペイント登校はある意味素晴らしかったですね(笑)。
そんな場面に出くわして見たいもんだ・・・とも思いましたが
一種の変態的なネタであるのも間違いなくて
それ即ち我々の潜在的な願望の一つだとも思う訳で
その意味では色々な意味で開放感に満ちていて素敵なネタだったと思います。何気に羞恥心あるんだよね。
ふうとらいが大人の姿に変身するネタも個人的に好みで、姉と同じ血筋バリバリのルックスから
あの姿で幼児思考っていうギャップも堪らなくて、久々に溢れかえったギャラリーの皆さんにも納得
というかこの作品はそういうサービスシーンの時だけ男子が出てくるな!と思いつつ(笑)。
まあこの世界観の中では単なる人形的存在なんでしょうね。
それによって百合度も上がってますけど
考えてみりゃ貧乏ネタ、お金持ちファンタジーネタ、そして百合ネタと
一作でここまで色々なタイプのネタが楽しめるオールマイティな感じは強みだなあ、とも思ったり。
んで時折ネタが大胆だから一種のアートとしても成り立ってると思うし(笑)。
思った以上に安定して笑える良い作品だと思います「ぷあぷあ?」。この4巻もいつも以上にアナーキックで
刺激的なネタが満載で前の巻以上に面白かったかも。続巻にもまた期待、な一作ですね。
しかし52ページ目の「女子高生の美味しい水」は色々な意味でアウトだろう(笑)。危ないぞ!