超進化アンチテーゼ

悲しい夜の向こう側へ

Angel Beats!第7話「Alive」 感想

2010-05-15 03:36:21 | アニメ


ガルデモ、Mステ6位おめでとうございます。という訳で「Angel Beats!」7話の感想。


今週も今週で面白かったんですが
割とベタな話を丁寧に描くといった感じの内容で、
でも観終えた後は非常に爽やかな気分になれた・・・と思ったら最後で不穏な展開が。
というかゆりっぺ先週も今週もボロボロじゃん。
なんだか悲しいッス。
でも、そんな彼女が途中で見せた表情の数々はどれも素敵なものでしたね。
って事で以下。



先週はとっても悲惨な感じの話だったんですけど
今週も今週で辛い話。 けど、今週は現在進行形じゃなくて回想ですからね。
その意味じゃある種の気楽さはあったんですけど、
と言いつつ、それでもちょっとドキドキしながら観てたんですが
音無くんは基本無気力な人間だったんですね。という事が判りました。
 というのも前回から戦線のメンバーに加わった直井くん、彼はすっかり音無くんに懐いてしまったんですが
その彼の催眠術を使って音無くんの記憶を呼び戻そう、という話の流れになった訳ですね。
ゆりっぺの提案で。
最初は音無くんは怖がって拒否するんですけど、
それでもやっぱりどこかで知りたかったんでしょうか。結局、催眠術を受ける事に。
 そこで彼が見た自分自身とは、今の音無くんとは違う暗くて冷めてて無気力で怠惰な人間。
つまりは朴念仁。
でしたが、唯一妹にだけは優しくて、病気の回復を祈って応援して。
回想の中で生きがいはなかった~と語ってましたが
実は妹って云う大きな生きがいが最初からあったんですよね。
それは後で気付く訳なんですが。
 そんな妹の世話をしていく内に、どんどんと思い入れも強まって
自分の時間を犠牲にしてまでも、妹の為に尽くしていく音無くん。
でも、その一方でどんどんと衰退していく妹の初音(ミクから取ったのかな?)ちゃん。
クリスマスの夜に、念願の大通りを歩かせてやれることが叶った訳ですが、その夜に峠を迎えてしまいます。
その瞬間がはっきりと描写されなかったのが粋でしたね。
敢えて、というか。
 妹を亡くして再び生きる目的を失った音無くん、だけれども再び病院を通った時に、
元気な姿で退院する初音ちゃんと同じくらいの女の子を見たわけです。
その瞬間に目に生気が戻った音無くん、
そこから医者になる事を決意、
妹を救ってやれなかった後悔から、今度は自分の手で誰かを救ってやろうと。
ある種の贖罪のようなものでしょうか。
 だけど、その夢へと向かって頑張ってる最中で、電車の事故で彼は命を落としてしまったんですね。
誰かの命を救おうと頑張ってたのに、
その前に自分の命を亡くしてしまったんですね。皮肉な事に。

彼の過去ってゆりっぺや直井くん、岩沢さんみたいな過去とはちょっと違うし、
日向くんとももちろん違うんですが
一つ云えるとしたら多分、一番オーソドックスです。
主人公のポジションなだけに、割と王道(?)な過去をチョイスしたんでしょうか。
 ただ、これで彼にはこの世界に残って戦う明確な「目的」が出来ました。
夢の途中で死んでしまったという事で、
後悔の気持ちは他のキャラにも負けてないはず。
ゆりっぺが催眠術を進めた理由もこれが目的だった筈で
それを考えると実に配慮の効いた行動だったかと思います。 無論、辛さは伴うでしょうが。
彼女は自ら憎まれ役を買って出てるみたいなところがありますからね。


ここで長いAパートは終了。
未だにビデオで録ってるんですが、既に14分か15分くらいでした。
で、残りの尺は何をやったかと言うと
「モンスターストリーム」と称した単なる食糧確保目的の河釣り。
しかしこのパートでは何気に天使と交流を深めるような部分があったり
みんなで協力して河の主を釣り上げるといった一体感もあったりで
それなりに意味のあるパートだったんじゃないかと思います。
特に、ここで天使と正式に和解出来た意味は大きいですよね。
次の展開の事を考えると。

余談ですがTKの「地獄のカーニヴァル」の発音と
執拗にアピールされるユイ×日向の組み合わせが何気にツボでした。
ユイちゃんは何だかんだで日向くんに懐いてるんだな。
天使や直井くんが音無くんに懐いているかのように。
後半の音無はジゴロに見えた、マジで。 それに応える天使も、確かに可愛いわ。うん。


最後には釣った主をNPCの人達にも分け与える戦線のメンバー、
天使こと奏では敵ではなくなって
直井くんの改心もあったことで
戦う相手を見失ってしまった戦線、今までとは違い温くて、ほっこりした空気が流れてて
「これからどうするんだろ?」と思ってたらあの展開ですよ。
天使がもう一人いる、っていう。
しかもゆりっぺがいきなり攻撃されて満身創痍になっている、という。
なんか当面の問題が神様以外解決してただけに、
再び新たな問題が出てきてしまったなあ、って感じなんですが
探るべき謎ははっきりしていると思うので、その意味じゃ基本シンプルな感じで面白いです。
 来週、どんな顛末が待っているのか。
なんか嫌な予感がしないでもないですが、それでも期待して観ます。




割と作画とか演出が爽やかで観やすかったり、
基本オーソドックスな話という事もあって先週よりはハラハラせずに観れたんですけど
その分作品のテーマと言うか、
メッセージみたいのが浮き彫りになってきた感じもあります。
まあ、直接書くとちょっとクサくなりそうなので記述はしませんが、
最後までそれを貫き通して、テーマから逃げずに書き切って欲しいところ。
後は何気に音関係の名前のキャラが増えてきたのも気になる。
 それと既に7話を過ぎたという事で、ここからどんどんと話が進んだり、事実が見えてくる筈なので
それらにも大きく期待しつつ、
戦線のメンバーに不幸がないように、って感じで観ていきたいですね。
なんか次回予告では奏がちょっとヤバそうなんですけど。
大丈夫かな。
てか次週のタイトル、ビョーク・・・。
今週はミスチルあたりかな。元ネタは。SOPHIAにもありましたけど。


そういえばGirls Dead MonsterのCD買ったら、ポスターが付いてきたんですけど
岩沢さんが中心で描かれてるポスターで、
何かそれを見てるとちょっと悲しくなりますね。岩沢さーん。