超進化アンチテーゼ

悲しい夜の向こう側へ

2010/クラムボン

2010-05-21 15:13:40 | 音楽


クラムボンのニュー・アルバム「2010」が出ました。
で、これがすっごく良い。
とても刺激になっています。


何が良いか、って訊かれたら一言では答えづらいんですけど
非常に新しい、又は新しい雰囲気の音楽をやっているように思えるんですよね。
そう聴こえるというか。
どこが新しいんだとか、
どういう風に新しいんだって訊かれれば再び困るわけですけれども(笑)。
うーん単純に言えば、
今鳴らされてる音楽をしっかりとキャッチ出来ている感じと言うか・・・
ああこれも分かり難いですね。
兎角、明確に先に進んでる音楽な気がして。
 色々考えたんですけど、これって2010年に鳴っていて欲しかった音楽っていうか。
そもそも昔イメージしていた2010年ってそれこそ今よりもっと進化しているイメージだったんですけれど
実際は、まあ、そこまででもなくて。
でもこのCDを聴いてるとそんなイメージの中だけの2010年にちょっとでも近づける感じがするんですよね。
或いはイメージそのもの、みたいな。
方法論的に特に革新的な事やすげー新しい事をやってるわけでもないとは思うんですけど。
それなのにそこはかとなく漂ってくる未来的な、
新しい雰囲気。
の、気持ち良さ。
 ここまで洗練されてると、正直取っ付き辛さも生じるかなって最初思ったんですけど
意外にもヘビロテ向きというか
何気に聴きやすい感触もあったりするのがまた良いですね。
勿論、タイトル通りの壮大なテイストも往々にしてあるんですけど
途中で「JAPANESE MANNER」「Ka-Ka-KaLMa!」みたいなユーモアのある曲も入ってたり
「tiny pride」みたいなJ-POP然とした楽曲が入ってるお陰で砕けた部分も感じ取れると言うか。
とにかく、しっかりと聴き込んでいきたい作品の一つです。
期待してた以上に好きになれた感が。


それでもう一つ言及したいのがこのアルバムのジャケット。
これが面白い仕組みになってまして
まず外見で言えば隙間から宇宙が見えている、みたいな、それだけでも素敵な感じになってるんですが
歌詞カードを抜いて
白い部分を広げると、「2010」ってなってるんですよ!
切り取られてる部分が。
これはちょっと感動しましたね。なんか。
こういうCDがあるから、まだまだ自分は音源派なんですよ。
だってダウンロードじゃこういう感動や驚き味わえないからね。ジャケットでも楽しめるアルバムなんです。


個人的になんですけど、
今年に入ってから自分の好きなバンド等がどんどん洗練された音楽を作ってきてくれている気がする。
割と添加物が多く目につく中で
そういう音楽を沢山聴けるのは改めて幸せだな、って思ったりします。
(別に添加物は嫌いじゃないけれど)
それが原動力になりますから。
更新とか生活の。