超進化アンチテーゼ

悲しい夜の向こう側へ

けいおん!!第7話「お茶会!」 感想

2010-05-19 03:09:31 | けいおん!&けいおん!!



今週は(も)かなりの傑作回!
と、同時にある意味問題作(笑)。
正直観てる間ずっと笑いっぱなしでした。マジで。
流行り云々とかじゃなく、これは素晴らしいアニメだって思いましたよ。
と、同時にいつの間に百合アニメになったのかよ!とも(笑)。
いや~本当に笑わせてもらいましたわ。
「けいおん!!」の感想です。


今回は、とんでもないコメディ回ですね。
そのコメディの内容も非常にぶっとんでいて、無難じゃなくて面白かったんですが
人によってはこういうノリ苦手、って人もいるかもしれません。
ま、私はひたすら楽しかったんですけどね!
ここまで笑わせてくれるとは予想外。
 それと同時に、青春性というか学生生活のわびさびみたいな部分も同時に描いてきたのがやるなあ、と。
バカバカしいコメディと同時にセンチメンタルな感じも描けてたわけで
それを考えるとかなりの手腕を感じずにはいられませんね。
最後の方で何故か泣きそうになってしまった。
こういうトリップ感をこのアニメで味わえて嬉しかったですねえ。
 更に更に、自然な流れで新曲も披露!って事でどこまで欲張りなんだこのアニメ。
2クールという事で薄まってしまうのでは?って杞憂を持つ人もいたかもしれませんが
薄まってるどころか、むしろ濃くなっている!(笑)。
今週だけでも相当の濃さですよ、これは。
一体どこまで精度を上げるのか、このアニメ。
正直毎週すっごく面白いですよ。
ちょっとこのレベルは最近では中々見ないような・・・日常モノでは。
つーか、日常からちょっとハミ出してますけどね?(笑)
でも、そういう部分も好きですよ。ええ。
至福の30分間でした。



最初に和がなんだか思わせぶりにナレーションする場面から始まり。
なんか「けいおん!!」っぽくないなあ
シリアスな話なのかなあと思ってたら見事に裏切られました(笑)。
このナレーションの内容がそのまま先輩に宛てた招待状だった訳ですね。

で、本編。
澪が何者かの視線を感じる!って事で軽音部の面々に伝える・・・も
いきなりみんなで澪をじーっと見てきたり
さわ子先生にいたずらされたりとあまりまともに聞いてもらえません。
律には自意識過剰って言われるし
唯はトンちゃんが犯人だ、って的外れな、ってか怖いこと言われるし。梓は心配してくれましたけどね。
そんな中、名探偵(?)ムギが犯人を見つける!
・・・といっても実際は澪の髪に張り付いていた半額のシールでした。
でもこのシーンのムギは可愛かったなあ(笑)。お茶目で。
 それはそれとして、意外とあっさり原因が分かってしまった訳ですが
これで終わる訳はもちろんなくて、
そのシールを付けたままの澪を観ようと彼女のファンクラブの会員2人が部室まで追いかけてきて。
と、いいますかまだファンクラブの設定生きてたんですねって感じなんですが
そこから前にもこういう事あったな~って流れで回想に突入。
うーん自然で上手い。
と、同時にそこで嘘をつく律はある意味流石ですね(笑)。

回想の中でも、澪は誰かからの視線に悩まされていたんですが
それは今回のシールとは違って
確実なものだったんですね。
じゃあ誰が犯人だったのか?というと、何と前の生徒会長の曽我部さんでして。
彼女は和にとって親しい先輩にあたる人物だった訳ですが
それと同時に澪のファンクラブの会長でもあったんですね。
で、卒業真近でもう澪をまじまじと見れなくなる、って事で澪を軽くストーキングしちゃった訳ですね。
普通ならここで何じゃあ!って激昂してもおかしくないんですが
優しい澪はそんな曽我部先輩の為に、
彼女だけに捧げる放課後ティータイムのライブを披露。
それを観て感激したりウットリしたり澪にサインを描いてもらったりした曽我部先輩。
最初のきっかけこそアレでしたが、
最終的にはそれぞれにとって楽しい思い出になってた訳ですね。
 余談ですが澪の機転を利かせた冗談がそのまま白状に繋がった所は素で笑ってしまいました。
や、あまりにハマっていて面白いなと。
描き方も面白かったですよね。

そんな卒業していった先輩の代わりに澪のファンクラブの会長を引き継いでいた(らしい)和。
でも、和は別に澪のファンでは無い訳ですから当然熱心な活動なんかはしてないですよね。
ただ、和にとって曽我部さんは一応?尊敬していた先輩だった筈で
それを考えると全く活動しない、ってのも心苦しい。
少しは先輩の意志を受け継がなくては、
って事で現在のファンクラブの会員たちの為にお茶会を開いてくれないか、と提案する和。
当然、ノリの良い軽音部の面々はノリノリでOKを出します(笑)。
特にムギは澪に注意されるくらいノリが良かったですね~。
あずにゃんも何気に「ポスター作ってきます!」とか、ノリ良すぎよ。
まあ、それが最高に面白いんですけどね。
そうして作られたポスターやグッズはどうかと思ったけれども(笑)。
 しかし「会費取るとか言わないで下さいね」って梓に釘を刺される律がちょっと可哀相でもありました。
いくなんでもそこまでではないでしょ!と。
そんな部員たちの想いとは裏腹に曽我部さんは忙しくて来れないみたい。
けども、それでも今の会員たちの為に~との伝言を汲み取ってお茶会に向けて頑張る面々。
何に必死になってるんだ、と思いつつも
これもまた一つの青春の形なんですかね?
 ついでに言えばムギがファンクラブの後輩たちを「かわいい!」って言ってるシーンと
澪がやきそばパンを食べて「おいし」って言ってるシーンが何気にツボでありました。


そんなこんなで迎えたお茶会当日。
内容は、もうね、非常にバカバカしい(笑)、ツッコミどころしかないようなシーンのオンパレードですよ。
最初の漫才とかはまだ微笑ましいんですが
入り口の装飾とか
澪の孫の手を持って喜ぶ部員とか
澪の挨拶「いたがきたいすけ」とか
初めての共同作業とか(つーかケーキでかすぎ!!流石ムギちゃんですな)
澪への100の質問だとか
それを見ていちいち萌えてる部員とか、
やっぱ怖がってる澪が可愛いんだ?とか
答え終わって真っ白になってる澪とか
澪の生い立ちフィルムなのに律の方が目立ってるのもおかしいし
かと思えば「大きく育ったのね」ってファンの発言も違和感ありまくりだし(年変わらないだろ 笑)
朝焼けの写真がまたもムギ役得だったり
「ときめきシュガー」がアレだったりと、
もう終始素晴らしい小ネタの数々で、ごちそうさま!って感じでした。個人的には。
というか前回、前々回との差が凄ぇ(笑)。

しかし、もちろんふざけたままでは決して終わらないのが「けいおん!!」の良い所、
最後にはファンの為に新曲披露。
ムギちゃんが作った新曲ですね!
ってまず思った訳ですが(作曲担当ですから)
これがいかにも学生バンドっぽい曲で中々の好印象。
イントロの部分の躍動感がとってもいい感じです。発売も楽しみですね。
「ぴゅあぴゅあはーと」ってまた恥ずかしいタイトルだな(笑)。
 は、置いておいてきっちりと場を盛り上げた後にみんなで写真撮影。
「この盛り上がりを見せてあげたかった」と呟いた和を見て梓が携帯で取って送りましょうよ、と提案。
その写真を受け取った曽我部先輩の表情がまた素敵でありました。
卒業しても、澪のファンだったんですね。
良い事か悪い事かはともかく、非常に爽やかな印象で7話は終了。
バカバカしいー!と思いつつも結局はのめり込んで見てしまっていました。
やはりこの作品にはマジックが宿っていますね。
 今週はカオスって印象が強かったのは事実ですが、
それと同時に感傷的な雰囲気も何気に漂っていて、一筋縄ではいかない傑作回になっていたと思います。
すっごく楽しかった!




女子高生らしいリアルなタイム感を持ってると思ってるこの作品ですが
たまにはこういうハジけたこともやるよ~っていうアプローチを感じれて非常に楽しかったです。
今週はガッツリと笑わせに来ましたね。
で、狙い通りガッツリと笑ってしまった感じ。
もう観てる最中とにかく楽しくて楽しくて。
このセンスは相当のものだなと。
この調子で行くと2期は相当の作品として成立しそうですね。
今やもう大好きですもん。
2年前、単行本の1巻を表紙買いした時よりもずっと。

って事でちょっちハシャギすぎ!な感想でした。
来週は進路のエピソードという事でこれもまた楽しみ。そしてそろそろムギ中心の回を!とも思っています(笑)。
でも今週もムギが可愛く描かれてて良かったっ。

それと、いつも読んでくれてる方本当にありがとうございます。



追記:早くも放課後ティータイムの新曲発表が某音楽ニュースサイトに上がってて笑いました。
しかしある意味公式なストーリーのネタバレにもなっているのでは?(笑)
それはそうと曽我部恵さんはやっぱり曽我部恵一から取ったんでしょうか。
the pillowsといい個人的には好きなセンスかも。