超進化アンチテーゼ

悲しい夜の向こう側へ

Angel Beats!第6話「Family Affair」 感想

2010-05-08 04:00:00 | アニメ


これは・・・久々にキましたね。「Angel Beats!」6話の感想。



うーん、なんというか、
観終えた後に多少ゲンナリするタイプのお話ではあったんですが・・・
ただ、正直観てる最中のドライブ感が物凄くて、
いつも以上にあっという間に終わってしまった印象ですね。
はっきりいって、めちゃめちゃ面白かったです。

前回の時にちょっと思った天使こと橘さんが一緒に戦ってくれるんじゃないかってのは早くも実現、
残りはNPCと戦えるのか?って事だったんですけど
それにはまた別の理由があって。
そこで終わるかと思いきや、本格的な対戦に入ったり、そこから回想やらぶつかり合いがあったりとかもして。
単純に展開が進むのがやけに早かったというのが面白く感じた一要因だと思うんですけど
一つ一つのシーンとかエピソードがしっかり作られていたのも大きいかと思います。
新鮮さはそこまでではないけれど、丁寧さはきっちり、みたいな。
あくまで個人的な見解ですけどね。
これは記憶に残ると思う。うん。



前回の続き。
あの後普通に掴まって反省室に入れられた面々。
そこから出してもらった後
新生徒会長で今回戦線のメンバーを粛清した直井の事について考えるんですけど
一応はひねくれたNPC、みたいな見解で済ませることに。
 だけれども、ゆりっぺの中では色々と試してみたい、調べてみたい気持ちもあったみたいで
戦線のメンバーに教室で好き勝手やらせて、そこから彼の反応を観てみることに。
天使と戦う理由が無くなってしまった今、
他にやる事も見当たらなかったですからね。

で、そこでメンバーが取った行動の数々がこれ。
大山→授業中にポテチ
野田→授業中に机の上に寝転がって居眠り
椎名→いつもの芸
ユイ→1分おきにトイレに行く
ひさ子、TK、松下、藤巻→麻雀
音無、日向→喋る


日向くん達だけえっらい無難ですね~。
何気に椎名さん好きだなあ。ユイは、正直下品ですね(笑)。
まあそれはともかく、当然直井に目を付けられる訳ですけど。
その場からは急いで逃げる面々、
この時は戦わずに済んだんですけど、
その後ゆりっぺが直井が陰で一般生徒を痛めつけている現場を目撃。
ここまではひねくれたNPC、という体でも納得は出来ましたが
これでいよいよ彼の存在が怪しくなってきます。
どう考えたって「模範的な行動」、ではないですからね。

作戦とは関係ないところで天使と話す音無。
前回のお詫びに麻婆豆腐を奢ろう、という流れに。
でもてっきりツンツンした行動を取っている?と最初普通に思っちゃったけど(笑)。
結構天然なのかなあ。
そんな彼女と一緒に麻婆豆腐を食べていたら、
休み時間に学食を取るのは校則違反だ、という事で思わぬ場面で反省室に入れられてしまう音無と天使。
 でも、直井的にはこの時を待っていたんでしょうね。


反省室に入れられてすぐに眠る天使がちょっと可愛い、と思いつつ
そんなまったり展開には行かせさせてくれなくて、
外では天使が閉じ込められている隙を狙って直井の暴動が始められていて。
通信機で会話したゆりっぺの話によると、
彼はNPCではなく音無たちと同じように人間だった、という事実が判明。
その為に陰で一般生徒を痛めつけていた訳ですね。
模範的な行動と、非常識な行動を両立させる事で。
皮肉にも天使を失墜させた前回の作戦が直井の野心を解き放たせる結果になってしまいました。
 彼は一般生徒を盾に取り、
思う存分戦線のメンバーを傷つけている様子。
この時点で彼の目的は分かりませんが、
とにかく大戦が始まっているとなれば当然行かなければいけない。
だけど反省室には厳重な鍵が掛けられている。
そこで天使の強力を求める音無、
何かあるのかと思いきや、あっさり強力してくれる天使。
主体性があまりないとも言えますが、思った以上に話が通じるみたいで。
試行錯誤してなんとか扉を開けることに成功。
そこで彼が見たものは血まみれで横たわる戦線の面子-。

最初、直井は自らを「神」と名乗ったので、だから歯向かう者に制裁を!?
とか思ったんですけど
それは直井がただ単に言ってるだけで、本当に人間ということらしい。
では、何故共に戦うはずの彼がこんな真似を?というと
自分以外の人間を安らかに眠らせてあげたかったから、という目的らしい。
その為に武力だけではなく催眠術も身に付けていて
その能力でまず近くにいたゆりっぺを成仏させてやる事に。
彼女にとって都合のいい夢を見せてやろうとした直井、
しかし消えそうになる一歩手前でそれを全力で阻止する音無。
確かに良い夢を見させてやればその場は幸せかもしれないが、
そんなものは全然本当の人生じゃないと。
人の人生を、必死に生きてきた人生を勝手に上塗りするような真似は止めろと。
お前にもそんな人生があったんだろ、と。
必死で訴えかける音無。
そんな彼の心意気に押されたのか、自らの過去を語り始める直井。

彼の過去は、
ゆりっぺとも岩沢さんとも日向くんとも違う感じ。
彼は陶芸家の家に生まれて
自分より優れていて才能がある兄が死んだ時に
兄の身代わりをずっとさせられていた、というもの。
これはこれである意味厳しいな・・・。
それでも努力の結果、
入賞するところまでは来れたんだけど、
その後父親が床に伏せてしまい、目標は宙ぶらりんのままずっと父親の看病をするだけの、
そんな人生にまで成り下がってしまっていた。
そもそも兄の身代わりをしてない時、つまり兄が生きていた時でさえも
兄のおまけ的な扱い、ほとんど構ってもらえなかったせいで
自分というものをあまり見てもらえなかったんですね。
その事をこんな世界に来るくらい後悔していた直井。
 そんな彼の人生に対して「お前は必死に頑張ったよ」といって音無に抱きしめて貰った直井。
最初は「僕の何が分かる~」的な反応だったんですけど、
しかし彼は今まで頑張ったとか、よくやったとかそういう言葉を掛けられた事がほとんど無かった訳ですよ。
そこで何かしら救われた部分があったのか、
涙を流して一連の行動を止めた直井。
ここで成仏してもおかしくはない流れなんですけど、次回予告でちょっと彼の声聞こえたような?
何にせよ、音無の必死の呼びかけで人間同士の不毛な争いも一件落着。・・・なのかな。
ここからまた不穏な展開が待ってそうですが、
一応はスッキリした形で次回へ持ち越し。
色んな意味でドキドキする回でしたね・・・。
なんか観終わった後数分間ボーッとしてしまいました。



ゆりっぺが強制的に見させられた夢の描写とか、
当時に生徒会長だった天使の言う事を聞く=消える、という事に気づいた音無のショックだとか
もちろんズタボロにされた戦線のメンバーの描写といい、
ここ数回ギャグ描写を重ねてきてたのに
一気にこういう悲惨で陰鬱な展開に持ってくるっては鬼だなー(笑)、と思いつつ
いい意味で先が読めない感じも往々にしてあって、
そこら辺の構成は流石だなー、と思った回でした。
正直、ちょっとやりすぎでは?と思った部分もあるけれど
それもまた無難さとは距離を置いていて良い感じですね。
やっぱり自分こういうどシリアスなアニメを無意識的に求めてる部分があるんだなあ、って観てて思いましたよ。
文句なく、面白かったと思います。

そして、天使は実質的に敵ではなくなって
直井に関しても一応の決着はついたと思われます。
で、ここからどうするか。
ですよね。
 次はいよいよ神そのものって展開になるのか、
それともどんでん返し的な展開があるのか。
個人的には個々のキャラに関する過去のエピソードをまた観たいですね。
椎名さんとかユイとか、あとはTKとか(笑)。
何にせよ、
ここからは更に加速してくれそうで期待しちゃいますね。 というか加速して欲しい。
来週以降、楽しみにして待ってます。


余談ですが、今週のゆりっぺ色っぽかったな~。
不謹慎ですが直井に抱えられている時のゆりっぺは何気にセクシーだった・・・。スタイル的にも。
天使も段々良くなってきて、天使派のが多いのはよく分かりますけど
それでも自分はあくまでゆりっぺが好きだぜ!(笑)
 しかし椎名さんの「浅はかな」ってセリフが珍しくビシッと決まっていたのは笑った。
気がつけば割とみんなキャラ立って来ましたよね。
いい事です。