超進化アンチテーゼ

悲しい夜の向こう側へ

9mmの髭とNICOのASSHOLE OGRE×HiGE編@赤坂BLITZ 10.5.23

2010-05-24 21:15:53 | ライブレポ


昨日はHiGEのマンスリーライブ第2回目でした。
というか赤坂BLITZ行くの2日ぶりだった・・・(笑)。
個人的には好きなハコなんで嬉しいですけどね。駅とくっついてるのが良い(前にも言ったか)。


●OGRE YOU ASSHOLE
1.ピンホール
2.ヘッドライト
3.ネクタイ
4.ひとり乗り
5.ステージ
6.コインランドリー
7.フラッグ
8.J.N
9.平均は左右逆の期待
10.ロボトミー
11.アドバンテージ
12.ラムダ・ラムダ・ラムダ
13.ワイパー


去年の年末以来。
で、いきなり「ピンホール」来てテンション上がった(笑)。
イントロから曲入りの時点のキラキラ感だけで既に勝ってた気がする。
BLITZは割と大き目のハコなんですけど
そういう大きなハコで観るOGREは超気持ち良い、って事を如実に感じました。
なんか一つのレイヴパーティに来てるような感覚。
とにかくずっとゆらゆら踊り続けていられるような聴き心地は大変魅力的です。
って個人的に感じてました。
「ワイパー」なんかそれが特に出まくってたような。
といいますかこの曲で締め、ってリリースツアーの事思い出してしまう。演るとも思ってなかったので意表突かれた。

「ヘッドライト」のライブアレンジは相変わらず気持ち良く
「ネクタイ」の後半の歪んだバンドサウンドも相変わらず気持ちが良い。
「ひとり乗り」だっていつも通り、いや以上の郷愁感
「J.N」「フラッグ」の不気味に盛り上がる感じも変わってなくて良かったです。と、
相変わらず、って形容が似合うようなライブだったんですが
本人たちにとっては2ヶ月ぶりのライブだったらしく
それでこの安定感は凄いな、と。
ツアーファイナルかのような集中力とカタルシスを見せてくれました。

「ステージ」は大体「ヘッドライト」から繋がるか1曲目って印象だったので
前が「ひとり乗り」なのはとても新鮮だった。
新鮮、と言えば初めてライブで聴いた「ラムダ・ラムダ・ラムダ」!
定番曲中心でしたがこの曲を演ってくれたのはとても嬉しかった。で、予想以上に盛り上がる!
その前までの流れも良かったんですよ。
「ロボトミー」の緊張感たっぷりの演奏は堪らなかったし、単純に迫力があった。
「アドバンテージ」もいつも以上にリフの切れ味が鋭かった印象。
なので、普通にやるよりも多分ノれてたんだろうと思うんですけど
個人的には10曲程度で終わるのかな?と予想してただけに
思ったよりたっぷり演ってくれた事が嬉しいな、って感じつつ観てました。それも大きかったのかも。

MCでは3曲目が終わった時点で
出戸「ライブ2ヶ月ぶりなんで、早くも死にそうです」
お客「まだまだー!」
出戸「僕にエネルギーを!笑」
出戸「・・・あ、「僕にエネルギーを!って曲やります」
出戸「嘘です。大体嘘言ってますから 笑」

意外にも明るい口調で。


あとどこのタイミングからは忘れましたが
出戸「僕ら最近活動場所を長野の山奥に移して・・・だから大勢の人に会ったのも久々です。」
出戸「いつもは人間以外の生物と接してますから。」
出戸「ベースの彼とかも、多分人間ではないと思います 笑
多分、妖怪の一種かと・・・思いながら接してます」←(そうなのか。ってか酷い 笑)
出戸「もし人間以外の生物と仲良くなる方法があったらtwitterで教えて下さいね」

こういうMCも。
一番下のはちょっと長かったので要約しました。


ゆらゆらと形のない聴こえ方をしつつも、要所要所できっちりとロックンロールをかます、
そんなOGRE独特のパフォーマンスを十二分に感じれて良かった。
やっぱ個々の演奏力高い。




●HiGE
1.髭よさらば
2.ブラッディ・マリー気をつけろ!
3.ネアンデルタールPunks Fuck Off!
4.ミスター・タンブリンマン
5.嘘とガイコツとママのジュース
6.D.I.Y.H.i.G.E.
7.溺れる猿が藁をもつかむ
8.サンシャイン
9.サマータイム・ブルース
10.虹(新曲)
11.ペインキラー(新曲)
12.ロックンロールと五人の囚人
13.ハリキリ坊やのブリティッシュ・ジョーク
14.テキーラ!テキーラ!
15.青空
encore
16.黒にそめろ
17.ギルティーは罪な奴
18.ハートのキング


終わったの10時過ぎ。
そりゃここまでやってちゃね(笑)。ほぼワンマン並ですよ。
気がつけばこんなに演ってた、時間過ぎてた、みたいな。
いや~問答無用に楽しかったッス。

セトリに関してはOGREが対バンって事で割とミディアム多目というか、オルタナロック中心というか。
それでも勢いのあるナンバーやポップさ中心の曲をねじ込んでくるのが流石ですね。
思い通りにはならないぞ、的な。
それで、やっぱり最近特に目立ってきている素直な髭ちゃん、
が異様に沁みてくる事に気付きました。
「青空」は当然(この日も凄く良かった・・・!)
「サンシャイン」「虹」などの新曲勢もえらいポップで、歌中心で、でも嫌な変化ではなくて。
むしろこういうの新鮮、みたいな。
なんか次のアルバムに対する期待値が高まってきた。
「ペインキラー」って曲はちょっと前からあった曲らしくて、いかにもHiGE!って感じの曲でした。
そういうのも良いですね。普段を忘れず、という。
「ミスター・タンブリンマン」なんかは聴きながら「ここまで良い歌だったっけ?」って思ってしまいました。
 勿論盛り上がり必至な曲たちは
今回も盛り上がり必至でしたね。
やはり「ハリキリ坊や」「溺れる猿~」あたりが凄いです。
何気に「嘘とガイコツとママのジュース」が聴けたのも嬉しかった。去年のアルバムでは一番好きなんで。

先月は一気にドカン!って行くぞって感じでアンサンブルの厚みを存分に見せつける、ってステージだった印象
今月はそれよりも楽しさを優先しようというか、結構リラックスしてプレイしていた印象。
割とどっちも感触が違かったんで
来月がどう聴こえてくるかがまた楽しみになりました。
個人的にセトリは対バンによって最も相性の良い楽曲中心に選んでる気がするんですけど
となると来月のNICOはどういう選曲をしてくるのか・・・
素直に楽しみです。
今月も格好良かった。既にアイゴンも違和感あんまなくなってるね。MC以外は(笑)。

そのMCも、色々してたんですが
一番面白かったのはアンコールの時に出戸学が須藤寿の代わりにステージに出てきて。
そのまま「背高くなってない?」とか、「なんで敬語なの?」とかイジられてたんですが
出戸くん自身は「そうっすかね」とか普通に交わしてて
それもキツくなったみたいでたまらず
「須藤さーん!出てきて下さいよ~」とちょっと必死に呼びかける出戸学。
それに対して「お前せっかくステージに出てきたんだからちったあ盛り上げろや!」と
いきなりキレ気味で登場する須藤寿(笑)。
「他に言う事ないんかい」とか、出てきてもイジられて
たまらずギターを渡す出戸くん。
彼が退場した後も「あいつ何一つ盛り上げようとしないのな 笑 しょうがねえな」みたいなイジりをブツブツと。
なんか学生の先輩後輩みたいなテンションで面白かったです。

とか言いつつも、最後には須藤さんと出戸くんが肩をたたき合いながら抱き合ったりしてました。
うーん何だかんだで仲良いんですね。
OGREに関しては7曲目あたりで「めちゃめちゃ格好良いライブしてくれて、こっちのテンションも上がりました。
ありがとう」的な褒め方をしてました。




今回で2回目だった訳ですが、今回も両方たっぷり曲演ってくれて
それだけではなく軽く絡む場面とかもあって
満足して帰ってもらおう、という意志がこっち側に伝わるような、丁重にもてなしてくれたという印象のライブでした。
 やっぱり割と方向性も似ている2組だったので
そのままの流れで聴けた気持ちよさ、みたいなのもありました。
んでこの日は如実に先輩後輩テンションを見せ付けてくれて、それもまた面白かったですね(笑)。
とうとう来月で最終回。
このシリーズまたやって欲しいなあ。って気が早いですね。
来月もまた期待です!