超進化アンチテーゼ

悲しい夜の向こう側へ

marble@クラブ月世界 夜の部 10.5.3

2010-05-07 19:32:30 | ライブレポ



長々としたシリーズになってしまいましたが、
これにてmarbleの関西ライブレポシリーズは終了ですね。
最後は「さくらさくら咲く LIVE LIFE 2010 in神戸」、前回に続いて夜の部でございます。
こちらは7時開始でした。

ちなみにツアーファイナルは一週間後なので、それもレポする予定。
ここまで一つのツアーにがっちり参加したの初めてだわ。
やっぱファンなんだなー、って事を実感しました。つくづく。

だって2日間の内、一つのユニットのライブを3回も観てるわけですからね。
それでいて、どの公演もマンネリ感を受けなかったのも凄い!
毎回内容を変える~というのは嘘じゃありませんでした。
結果的に。




月世界の素晴らしさは前回のレポートで語りましたけど
夜は昼よりも更に人が来た為に、ステージとソファーとの距離を縮める形でセッティングされていて
それでいて最前だったので、正直近すぎてちょっとドキドキしながら観てました。
つーか何気に3回連続で最前だ・・・。
marble漬け過ぎます!

ツアーならではのセットリスト、一曲目は「空想ジェット!」で統一か。
しかしこの会場のがよりこの曲はフィットする感じがする。
なんてったって元キャバレーですからね。
そりゃあ雰囲気満点ですよ。

次、早くも「CLAP」で攻める!
本当にセトリこねくり回して来たなあ、ってのがこの時点で早くも。
口笛のフレーズがいつもより印象に残った「君とスロー」
菊池さんが超楽しそうに演奏していた「新しい世界」とのっけからハイテンションのメンバー、
続く「Sweet Soda in」で恒例のメンバー紹介&菊池さんのギターソロ、ロッキンなmarbleをまず存分に堪能。
の割にはMCで「今日朝起きてTVを点けたらせんとくん観たよ!」と相変わらずゆるゆるなMC。
ちなみに菊池さんも観てたらしい。
こんなとこでも息が合ってる(笑)。

そこからちょっとクールダウン、「ゆったり目の曲を演ります~」との事だったが
「星空」のドライブ感はゆったり目という形容詞とはほど遠かったし
そこから「芽生えドライブ」に続く流れも相当に気持ち良かった。
楽曲群的には大阪とほぼ同じだけど、
曲順や流れを変えるだけでここまで印象が違うとは。
極上のスロウダンス・タイム!(座ってたけど)
本当に夜空が見えるようでした。
会場的にもマッチしてましたね。

力強いバンド演奏で鳴らされた「空中迷路」、パキパキの小気味良いフレーズが耳によく残り、
アコースティックで奏でられた「violet」は、
正直今まででも随一に完成度が高かったような気が。
集中力がキレまくっていたのか、会場の空気をモノにしたのか
菊池さんのポロンポロン弾かれる優しいフレーズの数々にいちいちノックダウンされる。
懐かしさがこみ上げてくる感じ?
えらい良かった。
曲に併せての紫色の照明も良い味だしてたなあ。
と、思えば次の「アネモネ」はmiccoさんの歌のキレが半端じゃない感じ。
なんというか、
とってもシリアス。
どシリアス。
ギターと木琴の心地良い絡みも更に情感を高まらせてくれました。
ここら辺何気にこの日のハイライトの一つだったと思います。
個人的には。


ここで休憩を挟み、その後第2部へ。
まず「ゆらり、ふわり、君となら」。
ここでちょっとしたMCがあって、確かこの曲に参加してくれてる人の中に
菊池さんと長い付き合いの人がいるとかで
その人と昔下北沢でライブする予定があった時に菊池さんが倒れたとかなんとか。
あ、もしかして友達の方だったか?
友達といえばMCで菊池さんが友達が少ない、という事で友達募集しておられました。
そしたらmiccoさんが「ここにいる皆は友達だよね?」と問いかけ、
威勢良く応えるお客さん(笑)。
micco「今日一日でこんなに友達出来たね!」
菊池「(笑)」
というやりとりが地味にツボでした。

まーそんなうろ覚えのMCはともかく(毎度毎度すみません)、
ここから再びスタンディング&ロック・モード突入、
勢いとメロディアスさに溢れたポップ・ナンバーを連発。
ステージと客席との距離の近さもあって抜群に盛り上がり、容易く最高潮クラスに達する。
 と、思いきや「初恋limited」を歌っているmiccoさんの様子がおかしい?
おかしいというか、なんだか泣いているみたい・・・?
気のせいかな、とか思ったけど、最前で観てるとやっぱ違和感が直に伝わるもんで。
次の「虹色ハミング」の時には、
やはりというか、曲の最中に思いっきり調子を乱して涙声になるmiccoさん。
だけど、それでも、力いっぱい精いっぱい「虹色ハミング聴こえる~♪」と歌われるmiccoさん。
そのあまりの頑張りっぷりに思わず心打たれてこっちも泣きそうになる。
のを、グッとこらえつつ。

曲が終わって「すいません・・・」と謝るmiccoさん。
いや、今のははっきり言って名演だったと思いますよ!と心の中でつぶやく。
「昨日とか今日のライブ、全然人入らないよとか言われてて・・・
でもこんなに大勢の人が来てくれて・・・
それが嬉しくて・・・」
と、関東以外でもここまでのお客さんが集まってきてくれた事に感謝感激してる様子のmiccoさん。
確かに開場前の列があまりに人多すぎて道往く人が不思議そうに見てたもんなあ。
「これは何の列ですか?」って尋ねてきてた人もいたし。
前回の神戸の公演が他の人のレポートを読むと30人くらいだったらしくて、
それを考えると今年から見てもすごい進歩ですよね。
着実に輪が広まっているのはいちファンの私も感じます。
もちろん一気に、って感じではないですけれど。

「メジャーデビューした時は10人も集まらなくて・・・」と
涙を抑えようとしているmiccoさんをフォローする形で喋り始める菊池さん。
この時点でグッと来てたんですが、
それに続くこの発言は更に素敵でした。
「marbleをやめようか~って雰囲気になった事もあったけど
miccoの声を大勢の人の前に晒すまでは頑張ろう、って思いがあって・・・」
と、感慨深い思いを述べる菊池さん。
何だかんだ不仲っぽく振舞っていても、やっぱり思い入れは強いんだなあ、なんてしみじみしてしまいました。
そう、これからもっともっと大勢の人の前で聴いてもらわないと!
その為の大事な一歩ですよ。
このツアーは。

収まったところで、「ごめんなさい」とmiccoさん。
「最後じゃなくてあと3曲あるのにね 笑」といきなり残り曲数をバラす。
でも、そんなんはもうどうでも良いことでした。
既に観客の一体感は凄いものになっていたと思いますからね。
「ハミングバード」から再開し、
「LIVE!!LIFE!!」ではなんとステージから降りてくるmiccoさん(!)。
コーラスの部分をお客さんに直にマイクで歌ってもらったり
お客さんの目の前で歌ったりと、あまりにもサービスしすぎ! 
これもまた貴重だ・・・!!
心臓バクバクしてました(笑)。
大阪のこの曲も絶頂だったけど
神戸のこの曲も絶頂でした。
とにかく胸に否応なしにグッと来る感じです。迫力も凄い。

最後は再び「奏功ドリーム」でさわやかに締め。
外だったら虹が出てたんじゃないですか?ってくらい清清しいラスト。
完全に決まってました。


アンコールでは、大阪と同じく「青空loop」で盛り上がった後に
唯一の替え曲、
久々に「smile」を披露!
ここに集まってくれたみんなに捧げます~と前置きされた後に奏でられたこの曲、
胸打たれないはずがありません。
じっくりと聴き入りました。
万感のフィナーレでしたね。


あ、ちなみにアンコ前に菊池さんが「芽生えドライブ」のワンフレーズを歌うシーンとかもありました。
若干照れながらですけど(笑)。
コーラス聴く限り菊池さんもかなり良い声してるんじゃないか、って思うので
早く「ひだま~ぶる☆☆☆」で確認したいところ。
気づけば来週だ。




とにかく凄い、面白い、楽しい、泣ける、グッと来る、とか
そういった単純な褒め言葉がよく似合う公演だったのは間違いないです。
それと同時に、これはmarbleのファンであれば絶対に行きたかった公演である筈で
それを考えると
本当に今回の遠征は意味のあるものだったな、ってつくづく思いました。
だって、この公演見逃してたら間違いなく後悔したと思う。
そういう種類のライブだったんですね、実は。
実はって言うか、結果的にかな。
個人的ハイライトはもちろん、「虹色ハミング」に決まってます。
理由は要らないです。
総評も本当は必要ないのかもしれません。
とにかく、凄いライブでした。
今まででもトップクラスだったと思います。神戸に来て、月世界に来て本当に良かった。
ありがとうですよ、マジで。



セットリスト
1.空想ジェット!
2.CLAP
3.君とスロー
4.新しい世界
5.Sweet Soda in
6.星空
7.芽生えドライブ
8.空中迷路
9.violet
10.アネモネ
11.ゆらり、ふわり、君となら
12.流星レコード
13.さくらさくら咲く~あの日君を待つ 空と同じで~
14.ただここに そばにいる
15.初恋limited
16.虹色ハミング
17.ハミングバード
18.LIVE!!LIFE!!
19.奏功ドリーム
encore
20.青空loop
21.smile


15日の下北沢公演では、新譜発売後となるので更にセトリを変えるとか。うーん楽しみ!