超進化アンチテーゼ

悲しい夜の向こう側へ

学校のせんせい 2巻 全話レビュー

2010-05-23 15:49:27 | 漫画(新作)


巣山真也「学校のせんせい」2巻読了。



うーん、面白い(笑)。
順調に面白くなっていってる。
順調に楽しいことになっていってる。
愉快な事態になってる。
つーわけで今回はつべこべ言わずに全話レビューします。

しかし悪魔事典から読切、アンソロジーまでちょくちょく追いかけてきたけど
正直これが一番面白いような気がしますね。
絵も話も本当に安定してる。
出来ればメディアミックスなんかにも期待したいですが・・・はてさて。



■てきすと.8 先生は戦います。未来とかのために。

コテコテの教師像に憧れているサクラ先生が教師らしい事をしたい!と奮闘する話。
都合よく不良生徒も登場(笑)
そしてどうにか戦って更生させようと。
てか、この流れもおかしいんですけどね。
サクラも真面目ぶってるけど意外に天然ですよね。そこが面白いんですけど。

この話の肝は、「重い」と言われて静かに怒りを見せるゆり子でしょうか。
その後のおしおきも実に見事(?)ですね。
しかしこの人ら何気にしょっちゅう殴りあってるな(笑)。



■てきすと.9 先生はSですか?どちらかというとTです。

水原さん初登場。ゲストキャラなのにやたら存在感ある。
関西人であるあかね先生にお笑いを学ぼう、という事で泊りがけでレッスン。
・・・というか一方的にツッコミ入れてるだけ(笑)。
しかもツッコミ入れてるほうがおかしい、という始末。

この話では意外にもあかねの可愛さ、を感じられて良かった。
1巻の時点では面白いけど、ちょっとうざい、って感じだったのに
この話とかを読むと逆に可愛いのでは?と思えてくるのが不思議。
髪乾かすところと、
深夜に泣きついてくるところはキましたね。
同時にそれを変な目で見るゆり子。友だちをなんという目で・・・!

それと水原さんの将来心配。
多分彼氏出来なさそう(笑)



■てきすと.10 先生はモテませんが生きてます。

私も生きてます。ってのはどうでもいいとして、
サクラたちと同期の先生、いつみ先生に男のオトし方を教える、という話。
だけどサクラもゆり子も付き合ったこと無い訳で
それでも、それがバレたらまずい、という事で結局指南する事に。
このいつみ先生も中々のキャラ造詣で良いですね・・・。
後輩ポジションってのもいい。同期だけど。

コスプレでオトす、って方向性になった訳ですが、それってかなり限定されるのでは(笑)。
まあゆり子らしい思考ですが、
その後の流れがいちいち面白かったですね。ゆり子がサクラ押し倒しは最早恒例になりつつあります。
でも一番活躍してたのはいつみ先生。
恥らう表情に、いきなりのキスとある意味おしいとこ持って行きまくり、
オチも何気に面白くて、でもこれでますます痛い人になってしまった、という印象も(笑)。
てか何気に百合な話でもありましたね。
一人外で待たされるあかねもインパクトあった。



■てきすと.11 先生はまりあさまとこっそり見ています。

ゆり子回。なのに意外とゆり子出てこなくてちょっと寂しい。
でも最後の表情可愛かったけれども(笑)。

この回も百合してるなあ。
途中のサクラ、間違いなく格好いいぞ。
そして変態でもありますね。
ぶっちゃけ自分が生徒だったら引くけども。
オタク=ああいうの好きって思考もどうなのかと。
しかしこれがきっかけで後々いつみ先生が目覚めてしまう可能性とかもありそうで怖い(笑)。

何気に「絶望した」も頂きました。



■てきすと.12 先生は今日という日を忘れません。ある意味。

バレンタインの話。
まあ、当然渡す相手いましぇんって流れになる訳ですけど
あかねはどうやら本命がいる様子。
なのが、悔しくて、イジるために尾行。
でも実際はゆり子とサクラがその本命だったらしい。
こういうところはお子様なんですね>あかね。

いや、でも、何気にハートフルというか友情愛情を感じさせる後半のシーンは良かったと思います。
こういう話も必要ですよね。うん。
ただ、一番面白かったのはオマケページだったりする。
ゆり子やっぱりいいわ(笑)



■てきすと.13 先生は愛されなくともよいのです。逆に燃えますし。

この話は、ゆり子ではなくサクラの暴走が見れる、という意味でレアな話です。
みそら主任とちょっと仲良くなる、って方向性の1話でしたが
意外にもみそら主任の可愛さ、可愛いショット満載で良かったですね。
この人も何気にいいキャラしてるんだよなあ。
最後にはクーデレっぽい一面も!って事で。

しかしこの回のサクラのハジっけっぷりは気持ちいい違和感があって非常に楽しいです。
人のこととやかく言えないくらい自分だって妄想に満ちてるじゃん、と。
「泊める方が悪い!!」のシーンは悪役に見える(笑)
微妙に嫉妬するゆり子も可愛かったり。
傑作回ですね。



■てきすと.14 先生は呑んでません。呑まれてるだけで。

最近、たるんどる!って事で
飲み屋で教師の話し合い。う~んベタだけどいかにも教師漫画っぽくていいですね。
内容は殆どグダグダでしたが(笑)。
ゆり子が教師を始めた理由は全然ピュアじゃないですね。
逆にサクラのがピュアピュアだ。
そして弱みを握られるサクラ。お約束だけど、これがとっても楽しい。
今までで一番楽しい話だったかも。
こうやって改めて読んでるとキャラクターがどれも良いキャラばかりなんだなー、って思いました。
読んでて楽しいもんね。
単純に。
今後もこの空気感を保ったまま進んでいって欲しいです。




刊行ペースはちょっと遅いですが、久々に巣山真也の漫画をコンスタントに読めて嬉しいし、
昔の作品よりも基本的にパワーアップ、精度が上がってるようにも感じられてとても良い。
今ハマってる作品の一つですね。
なんか久々に「悪魔事典」も読みたくなってきた。
あれももう結構前の作品になるんですよね。なんか懐かしい。最近懐かしさを感じる事多くなってきました。
微妙にやだなあ。と思いつつ、の毎日です。

しかし本当に男のレギュラーキャラ出なくなったなあ(笑)。でも不思議とこっちのが活き活きしてる感じも。