アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

易しく優しいパンとスコーンの講習会、おわりました。

2012-07-12 05:32:12 | アンティマキの焼き菓子とパン
   7月8日(日)、今年2回目の「易しく優しいパンとスコーンの講習会」が、どんぐり工房で開かれました。5月に開いた講習会が好評だったので、つづけて2回目を開催することになったのですが、たった2ヶ月の間しかなかったので、参加者が集まるかどうか不安でした。でも、定員を上回る申し込みをいただき、無事実施することができました。

    メニューは前回と同じ、アンティマキのこねないパン3種とスコーン2種にスープ。ありあわせの夏野菜で、動物性食品もスープの素も使わないヘルシーなスープを作りました。たまたま渥美の友人が送ってくれたトウモロコシがあったので、実だけでなく芯も一緒に煮込んだため、いつも以上に甘くておいしいスープになりました。

    スコーンも好評。私の書き間違いで、胡桃と黒糖のスコーンの厚さが半分になってしまったのですが、それも思いのほか、おいしかった。新しい発見です。あまりパンが好きでない、というお子さんがパンをパクパク食べていて、お母さんがびっくりしていました。

    お客様は大人14名にこども4名。豊田市街地のほか、岡崎、名古屋、安城からもきてくださいました。

    今回も、定員オーバーのためお断りした方もいらしたので、また秋に開くことになりました。詳細は以下のとおりです。

    *日時;9月30日(日)10時から3時ころ
    *場所;どんぐり工房厨房
    *申し込み・問い合わせ;どんぐり工房 ℡0565-83-3838
      ただし、申し込みは8月20日から。木曜日は定休日です。
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「リミット」と「グリーンゾーン」

2012-07-12 05:12:18 | 映画とドラマと本と絵画
   どちらもしばらく前に見た映画ですが、たまたま借りてきた二つの映画がともにイラク戦争に関わる内容だったので、一緒に紹介します。

   「リミット」は原題が「Buried」。日本語だと「埋めた。埋葬した」。こちらのほうがすごいタイトルだと思うのですが、生々し過ぎて「リミット」としたのかもしれません。とにかく原題どおり、埋められた男の話です。

   彼はアメリカ人で、アメリカの会社の、イラクでの物品の運送をするトラックの運転手に雇われていました。ところが、テロに遭遇し、彼が気がついたときは棺の中。映画は終始、この棺の中が舞台です。棺の中に彼と一緒にはいっていた携帯電話と懐中電灯などの照明器具、それにポケットの中にはいっていたライター、小道具はそれだけで話は進みます。

   主人公は、携帯電話で犯人と話します。そして犯人の指示通り、アメリカ政府や主人公の勤める運送会社と交渉します。犯人は、身代金を引き出そうともくろんでいるのですが、アメリカ政府も会社も一切応じません。犯人のあせりと主人公のあせりが交錯し、見ている私たちも、主人公がともすれば陥る絶望的な気分をひしひしと感じ、ひやひやどきどきしっぱなしです。画面はずっと暗い棺の中なので、閉塞感も共有している気分になります。

   交渉の最中、主人公の会社から電話が来ます。会社は、彼に「他の社員との不倫」というぬれ衣を着せ、それを口実に突然解雇通告を出します。つまり、彼の災難にいっさい会社はタッチする義務はないということを、瀕死の社員に向かって宣言するのです。ひどい。主人公はプアホワイト。給料がいいから中東での危険な仕事にあえて就いたのでしょう。会社ははじめから臨時雇いの彼らを守る気はなかったのです。

   でも、最後のほうでは、交渉の仲介をするアメリカ人とのやりとりで、希望が見えてきます。これで、なんとかハッピーエンドか、とおもいきや、どんでん返しが。

   徹頭徹尾、政府と大会社を批判的な目で見ている映画です。お金はかかっていないのに、話がよくできています。臨場感抜群。アイデアと脚本さえおもしろければいい映画ができるというサンプルみたいです。こういう映画を見ると、お金がないからいい映画ができない、なんて弁解、絶対通らないと改めて思います。

   もうひとつは「グリーンゾーン」。マット・デイモン主演です。彼はアメリカ軍の軍曹で、イラク国内に隠されているはずの大量破壊兵器を探す任務を帯びています。兵器が隠されている倉庫があるという情報により出動するのですが、そこは何もないただの工場跡でした。作戦の失敗はこれで3度目。主人公は情報に誤りがあるのではないかと不信感を持ちはじめますが、上官にはとりあってもらえません。

    彼は次の作戦に入ります。その途中、あるイラク人と知り合うことによって情報がはいるようになり、はっきりした疑いに変わっていきます。そして、そもそもの戦争の原因になった情報提供者に怪しさを感じ始めます。CIA捜査官も味方になり、政府高官との対立が深まります。

    主人公のモデルとなった軍人はちゃんといて、ほぼ実話に基づく話のようです。ドキュメント映画の監督マイケル・ムーアは、「私は、この映画が作られたことが信じられない。愚かにも、アクション映画として公開されてしまった。ハリウッドで作られたイラク戦争映画では最もまっとうである」と述べているそうで、興行成績は上がらなかったようですが、きちんとした勉強映画でした。
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豚肉みたいな大豆タンパク食品

2012-07-12 04:06:38 | たべもの
   隣町・恵那市上矢作地区の道の駅の直売所「ラフォーレ福寿の里」で、こんな食べ物を見つけました。名前が変わっています。

   「肉らしい豆な姑

 長野県松本市の食品会社が販売元。姑の力の強そうな田舎ならではのネーミングです。右上に「豚肉みたいな」とあって、左下には「脇腹が気になるあなたへ」と書いてあります。

   そのまま食べてもまずくはないのですが、「豚しょうが焼き風にどうぞ」とあったので、袋裏に指示してあるとおり、ぬるま湯に30分ほどつけてから、自家製のたれと醤油麹をあわせたものに漬け込みました。そして油焼き。

   見ためは豚肉そのものです。で、食べてみました。大豆の臭みはなくて、歯ごたえがあります。味は、これまた豚肉そっくり。家人は、「これで十分だ」といいました。今度誰かに、何も言わず、食べさせてみたい。

   昔、マクロビオティックを知りたてのころ、グルテンミートやグルテンバーグなど、小麦粉のグルテンから作った肉もどきの食品をよく食べました。あるときから、そんなまがいものより、高野豆腐やこんにゃく、油揚げ、シイタケなどを工夫して料理したほうが、コクがあって肉っぽくなることを知りました。そのうち、お肉も、ときどき食べるようになったこともあって、もどきものはほとんど食べなくなっていました。

   というわけで、ひさびさに食べたもどき食品ですが、これはわりにいけます。

   値段は500円ちょっとくらい。かなりたくさん入っていて、半分使いましたが、残りました。薄切り肉の重ねとんかつ風にしてもおいしそうだし、カレーや肉じゃが風も作ってみたい。

   でも、気になる点がひとつあります。それは、原材料表示のところに、「脱脂大豆、粉末状大豆たん白、食用植物油」とあるのですが、どこにも、「遺伝子組み換え食品不使用」とは書いていないことです。食べてから気がつきました。ネットで調べたら、大豆は「アメリカ産と中国産の混合」とありました。がっかり。

   普段私は、普通の大豆はもちろん、豆腐、納豆、味噌、醤油そのほか、大豆加工食品はすべて、はっきり「国産丸大豆使用」と書いてあって、「遺伝子組み換えのしていない」大豆を使ったものしか買いません。だから、この食品、気に入りはしたけれど、また買う気にはなれません。その代わり、自然食品店に似たような商品があるはずなので、積極的に探してみたいと思います。

   
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醤油麹

2012-07-07 20:24:12 | 手作りのたべもの
   柿の葉ずしにつけて食べた醤油麹は、2週間ほど前に仕込んでやっとなじんだばかりの自家製食品です。醤油と米麹をあわせて寝かせた、かけ醤油の代わりに使う調味料です。

   つくり方は、塩麹同様、ごく簡単です。

   米麹200g(乾燥)に醤油をその2倍注ぎます。よく混ぜて密閉容器に入れ、常温で保存。一日一回スプーンでかき混ぜるのが大事だそう。

   醤油に合うものならなんにでも合うそうで、なめてみると甘い醤油みたい。こくもあって、おいしい。卵かけご飯や焼き魚、煮ものにも使えるということです。これからいろいろ試してみます。   



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はじめての柿の葉ずし

2012-07-07 20:23:32 | 手作りのたべもの
   何年も前にいったん切った柿の木から、新芽がどんどん伸びだし、一昨年あたりから実をつけるまでに成長しました。その柿の葉を使って、柿の葉ずしを作りたい、とずっと思っていました。

   でも、若葉がある程度大きくなっていて、しかもやわらかくて美しいときはわずかの間。いつも時機を逸してしまい、作れずじまいでした。

   今年こそ作ろうと心に決めて、スーパーへ。生のサバやサケではなんとなく心配だったので、日本産の塩サバを1匹買ってきました。

   まず葉を採ります。みんなきれいな葉だと思っていたら、けっこう虫に食われています。丈夫そうな柿の木も、苦労が多いようです。手の届く範囲で、大きくて柔らかい葉を選ぶのにはけっこう時間がかかりました。

   サバは三枚におろして酢洗いし、中骨と皮を取り除いてから、純米酢とみりんの合わせ酢にコンブと一緒に漬けます。これが前夜の仕事。ほんとはつける時間は1時間足らずでいいのですが、わたしはいつもつけすぎくらい漬けてしまいます。

   ご飯は、お酒をけっこう多めに入れて炊きます。私の家のすし飯は、酢と塩だけ。ご飯の甘みで十分いけます。

   いよいよ、柿の葉に包みます。この包み方がよくわからなかったのですが、ネットで調べたら、家で作る場合は、「巻く」しかないみたい。ほんとうの奈良の柿の葉ずしは、きちんと四角に形作られているのですが、葉が小さ過ぎるのと固すぎるのとで、四角いかたちにするのは無理。それで、ひたすら巻きました。

   巻いたすしを容器につめ、重石をして一晩おくのだそうですが、うえから押さえるとご飯が出てしまいます。四角くできないまでも、ぎゅっと固く巻くことができれば、それはそれで押しずしっぽくなるのですが、それもかなわないのです。しかたなく、そっとおひつにつめました。

   翌日の昼、出してみました。いちおう形にはなっています。できたばかりの醤油麹をつけて、いただきました。おいしいけれど、やっぱりこわれやすい。葉っぱで受けながら食べました。

    ところで、この柿の葉ずし、柿の葉の香りというものがしません。こういうものなのでしょうか? 防腐効果か何かだけが、柿の葉で包む利点なのでしょうか? 包み方とともに、このことも、どなたか教えてください。
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グリーンママンの5周年記念朝市開かれます。

2012-07-07 15:32:17 | イベント出店情報とそのほかのお知らせ
  アンティマキが昨年夏からほぼ毎月出店している「グリーンママンの朝市」が、このたび、開催5周年を記念して拡大イベントをおこないます。

いつもは5店舗から7店舗ほどの出店ですが、この日は通常の倍以上のお店が、会場の豊田市寺部の守綱寺の広い境内で販売をします。

  アンティマキも、もちろん参加。捏ねないパンやスコーン、穀物クッキー、おからのガトーショコラのほか、先月の朝市で完売した玄米おかゆパンももって行くつもりです。

   安全性の高い野菜を作っている旭地区のm-easyや松平の松本農園のほか、コバレレコーヒーやファーストハンド、自家製酵母パンのkohaやm+まいにちのぱんなど、朝市でたびたびお目にかかる方たちのお店が並びます。先月から稲武で共同購入を始めている瀬戸市のとうふ屋しろも参加。

   また、写真家の大西暢夫氏(映画「水になった村」監督)による、福島の飯館村のスライド上映のほか、名古屋大学の高野雅夫氏(だいず先生)と大西氏の対談も予定しています。守綱寺の境内はとても広々していて、きもちのいい場所です。夏の一日、ご一緒にたのしみましょう。


詳細は以下のとおり。

  *日時:7月16日(月)・祝日 10時から午後3時半ころまで
  *場所:豊田市寺部町2-27 守綱寺
  *問い合わせ先:080-5027-3022(グリーンママン 宇角さん)
  *グリーンママンblog:http://ameblo.jp/green-mamann/
  
      
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山里学校の春の草木染め講習終わりました。

2012-07-06 17:04:54 | 草木染め
 今年度1回目の、山里学校の草木染め講習会(とよた都市農山村交流ネットワーク主宰)が、7月1日にどんぐり工房で行われました。

  4年目を迎えるこの講習会では、草木の採取から行うのが特長なのですが、この日はあいにくの雨。それで、染め材料にするミントは、私が自宅の庭で前日とった物を使い、クズは、当日、工房近くの崖に垂れ下がっているものを参加者に採取してもらいました。

   とってもとっても生えてくるミント。いまや、私の家のもと畑でもっとも我が物顔に振舞っています。


   ミントで出るのは黄色系。一番液で、あざやかな黄色が生まれました。

   参加二回目のAさんの作品。一風変わった板締めが得意です。今回も、おもしろい柄になりました。

   3回ほど参加しているHくんは、洗濯ばさみ模様が気に入っています。クズでかわいい水玉ができました。

   クズの一番液で、美しい緑色が出ました。このエコバッグ、裏には三つの絞り柄が作られています。

   Kさんの作品です。オーガニックコットンの5本指ソックスがユニークです。

   布により、そのときの材料により、煮方により、微妙に色の変わってくる生葉での草木染めは、わたしにとってもいつも何か新しい発見があります。

   山里学校の草木染めは、9月15日(土)にも行われます。詳しくは、農山村交流ネットワークまで、お問い合わせ下さい。秋の講習会では、今回時期が早過ぎて染められなかったマルバアカソで、赤っぽい茶色を染め出す予定です。
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こめこなクラブの麦刈り

2012-07-05 11:07:01 | こめこなクラブ
 小麦が実りました!  昨年秋、定植して防草シートを張り、春先に一度だけ生え始めた草を刈りに来ただけなのに(コチラ→)、です。畑の持ち主、大野瀬町の筒井重之さんから、「雨や風で倒れている麦も多いから早く刈った方がいい」との連絡を受けて、先週金曜日、刈り取りに行きました。梅雨のなかのつかの間の晴れの日、突然決めたので、当日参加できたのは3人だけでした。

   いったん倒れてもまた戻ったらしく、濡れている穂はほとんどないようです。昨年に比べたら見事なできです。一つ一つの実がぷくっと膨れています。

   でも、筒井さんに指摘されて気がつきました。イノシシがやってきたのです。下の写真の真ん中あたり、茶色くなった穂が写っていますが、半分以上実がなくなっています。イノシシが食べたのです。下にたくさんの実が落ちていました。筒井さんによれば、獣はおいしいものをよく知っていて、イネや麦なら完熟したてくらいの青い実を食べたがるのだそうです。そのほうが甘いから。でも畑には青い実はもうほとんどついていません。茶色くなった実しか残っていないので、ちょっとだけ食べてみたようです。

   こちらがイノシシの通った跡です。

   「いくら青い実がおいしいからといっても、なくなれば何でも食べる。今夜か明日、他のやつらも連れてやってくるつもりかもしれん。今日中に刈った方がいい」筒井さんに強く言われ、なんとか昼までに刈り終えました。

   3歳のKくんもお母さんと一緒に参加。いままでは一緒に来ても、土いじりや小さな動物を追いかけたりしていただけなのですが、この日は、麦束運びを懸命に手伝ってくれました。

   麦束は筒井さんが大きなビニールハウスに運び、ハウス内の棚に寝かせて乾燥させてくれることになりました。あとは、脱穀ともみすり、粉挽きの仕事を残すだけ。今年はわずかでもまともな粉を手に入れられそうです。

   ところで、この麦刈りのあと、私は日射病らしき症状に見舞われました。身内が熱くほてり、頭がボーっとし、軽い吐き気も。測ったら38度ありました。数日前からのどをいため、風邪のような症状が出始めたところだったので、併発したみたいです。

   枕の上にキャベツを敷き、額には豆腐パスターを載せて安静にし、のどが渇いたら橋本七度煎を飲み、まる一日絶食したら、熱は微熱にまで下がりました。でも、そのあと、なかなか平熱に戻らず、ほぼ完治するのに一週間かかりました。食べ過ぎに飲み過ぎ、睡眠不足と疲労が重なっている上に、炎天下でなれない農作業を長い時間したせいで、おきてしまった出来事でした。   
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