アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

ニンジン+リンゴジャム

2011-04-03 15:03:54 | 手作りのたべもの
  在来種の野菜、折り菜栽培(コチラ→)の見学に同行したSさんが、碧南産のニンジンをたくさん持ってきてくれました。彼女は碧南在住。三河という旧国名の由来は、三つの大きな川が流れているところから来ているそうですが、その三つの川のひとつ、矢作川の河口付近に、碧南市は位置しているのだそうです。河口近くだから砂地が多いため、ニンジン栽培に適しているのだそう。「碧南美人」と名づけられた、立派なニンジンです。

  いつもと同じ料理法で食べてしまうのはもったいないので、一度も作ったことのないニンジンジャムを作ってみることにしました。でも、私は野菜のジャムにはなんとなく抵抗を持っています。せっかくの野菜のうまさを、甘い砂糖で台無しにしてしまうような気がするのです。でも、作ってみたい。

  それで、野菜のペーストとジャムの間を取り持つために、りんごを加えることにしました。そしてそこにレーズンも。ニンジン&リンゴ&レーズン入りのジャムです。

  ニンジンは小さめに切って、まずゆでました。柔らかくなったら湯で汁とニンジンを別にします。鍋にミキサーにかけたニンジン、ゆで汁の半量、ニンジンの重さの半分のリンゴを入れます。リンゴの量を抑えたのは、ニンジンの香りや味は十分残したかったから。そこに熱湯につけて戻したレーズンも適量加えます。粗糖はいつもどおり、材料の30%入れました。さらに、シナモンと黒胡椒も。

  ニンジンとレーズンの取り合わせはネットで見つけました。リンゴとレーズンも合うので、いいはず。シナモンはリンゴとの相性は抜群だし、黒胡椒もよく合うと聞きます。黒胡椒とニンジンはOK、シナモンも悪くはないはず。そんなこんなをかんがえて、煮詰め始めました。

  リンゴから出た水気を計算に入れなかったため、少々水分が多すぎたようですが、時間をかけて中火や弱火に調節しながら煮続け、なんとかどろっとさせました。にんじんの皮をむかなかったせいか、ミキサーの掛け方が浅かったせいか、じゃりじゃりした食感がなかなか消えません。でも味はいいい。甘くてちょっとすっぱい。香辛料が利いています。
 
  長く煮詰めたので、ニンジンの橙色が少しくすみました。1キロのニンジンと500グラムのリンゴで、これだけ出来ました。このままニンジンケーキも作れそう。リンゴの甘みと調和したからか、野菜ジャム独特の癖が少ないように思います。自画自賛しながら、パンに載せてパクパク食べました。ニンジンきらいの人に食べさせてみたいジャムになりました。

  ところで、碧南市が矢作川の河口なら、稲武はそのずっと上流にあたります。源流に近いかもしれません。Sさんは、ここまでほとんど矢作川に沿ってやってきたそうなので、ほぼ2時間、ひたすら川をさかのぼってきたことになります。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 在来種の野菜・折り菜 | トップ | 春のおすし »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

手作りのたべもの」カテゴリの最新記事