アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

地物の変わった魚

2010-06-10 17:50:16 | たべもの
  漁師さんたちの網には、私たちが日ごろ食べている魚だけではなく、ほんとはもっとたくさんの種類の食べられる魚が入るのだと、先日テレビで紹介していました。

 猟師さんたちは昔からそういう魚も食べているのですが、いろんな理由から市場ではあまり見向きもされてこなかったのだそうです。

 でも、ほんとはおいしいし、まだ知られていないためにかなりの安値で買えるので、一部では人気になっているとのこと。そういう魚を、愛知県幸田町の、JAが経営する「憩いの農園」でも売っているというので行ってみました。

 テレビで見た「オオカミウオ」はなかったけれど、放映していた魚のほとんどが並んでいました。めったに来ないし、安いので、いろいろ買ってきました。

  上左からカサゴ、タラの肝(タラの名前は忘れました)、ミルク蟹、下左からノドグロ(チゴダラ)、メヒカリ、タコ(三匹入ってました)。タコとミルク蟹は塩茹でし、カサゴ、ノドグロ、タラの肝はみりん、酒、しょうゆなどで煮つけ、メヒカリはから揚げしました。蟹以外はみんな隣町の漁港で水揚げされたものです。

  タコはこのあたりの地物の代表。京都にいたときはこんな小さなタコは錦市場でも見たことがなかったけれど、こちらだと三河湾に近い町ならけっこう手に入るようです。

 まず塩だけつけてたべました。おいしい! スーパーで、高くてしなびたような茹ダコや蒸しダコはもう買うのはやめよう、と思いました。少々皮が硬いけれど、新鮮。十分満足できます。

  ミルク蟹はゆでたせいか、ガニと脚以外の身が消えてしまいましたが、甲羅の内側に残った汁は甘くてわりにおいしいものでした。臭みがありません。脚の身は文字通り、ミルクの味がしました。

 蟹は新鮮なものでない限り、独特の臭みがあります。あの臭みと蟹の旨さとどっちが強いかによって旨いまずいが決まるようなところがあります。でもこのミルク蟹は、蟹の旨さには欠けますが、臭みがないのでけっこういけます。

 から揚げしたメヒカリは頭から食べられます。太平洋側のごく一部の漁港でしか水揚げされない「希少魚」だと、売り場においてあったレシピの紙に書いてあります。「激うま魚」ともありますが、私には身がやわらかすぎて、あまりぴんと来ない味でした。こちらも癖がないので、子供やお年寄りには好まれるかも。

  カサゴは赤くて派手な魚です。身がちょっところころしていて、まあまあおいしい。ノドグロも煮たような食感ですが、少しやわらかめかも。はじめ尻尾のほうを食べたら、旨くもまずくもなかったのですが、頭のほうの半身はまったく違う味でした。とくに顔周辺がおいしかった。

  タラの肝は薄味で煮たら、白子のような臭みがあっていただけませんでした。しょうがだけでなく、ローズマリーや八角などきつめのスパイスを加えて味も濃くしていま、煮なおしています。そぼろかペーストのようにすれば、食べられそうです。

  今度訪れたらまた買いたいと思ったのは、ミルク蟹とタコ。東京の築地など魚市場の周辺によくある食堂のように、売っている魚をおいしく料理して食べさせてくれるお店があるといいなとおもいました。そうしたら、料理法も学べます。

  
 
コメント
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