アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

中学生たちと草木染めしました

2010-06-04 14:35:59 | 草木染め
  6月3日(木)、「稲武中学校・竜神中学校交流会」が開かれました。ここ数年毎年開かれている催し物で、豊田市街地にある竜神中学校1年生の生徒たちが観光バスを連ねて稲武を訪れ、稲武中学校の生徒たちと山里ならではの体験をともにしながら、親睦を深める目的で行われています。
  
  体験のメニューは、郷土菓子からすみ作り、五平餅作り、木っ端細工、まゆ細工、竹細工、魚つかみ、城ケ山登山、草木染めの8つです。

  私は、3年前から、どんぐり工房での草木染め体験を担当しています。

  この日草木染め講習に集まったのは竜神中学側34名に対し、稲武中学はわずか5名。稲武中学校の全校生徒は50名。その50名の生徒が、8つの体験講習にそれぞれ参加したので、ひとつの講習に参加する稲武の中学生徒は5~7名程度になってしまうのです。

  染液を入れたたらいの周りに、両中学校の生徒たちが集まります。はじめは固かった雰囲気が時間とともに和らぎ、昼食のころにはお互いおしゃべりする姿もちらほら見かけるようになりました。

この日は、エコバッグを各自一枚ずつ染めてもらいました。染め材料はタカキビの殻とフジの枝葉。タカキビの殻からは美しい朱色のような色が出ます。フジからはアルミ媒染で黄色、鉄媒染でカーキ色が染まります。

  これはタカキビのアルミ媒染。豆絞りのようなかわいい模様はビー玉やおはじきで作りました。

  男の子たちは朱色より渋めの色を好むので、鉄媒染してもらいました。

  フジの枝葉の染料液につけたあと、アルミ媒染したら、さわやかな黄色になりました。右端の模様は割り箸で作った星型です。

  同じくフジの枝葉染めした布を、鉄媒染しました。写真ではねずみ色っぽく見えますが、ほんとうは深緑。昔の陸軍の軍服の色、いわゆる「国防色」です。

  全員満足げな表情を浮かべての記念撮影。この世に二つとないユニークなエコバッグの出来上がりです。
コメント (2)
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