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アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

甘夏まるごとジャム

2013-06-03 15:05:42 | 手作りのたべもの
   最近発売した黒ビールのケーキや、おからのガトーショコラには、自家製の甘夏蜜柑ジャムをたくさん入れています。

   まるごと、というとたいてい怪訝な顔をされますが、ほんとうに文字通りまるごと。皮も白い部分も袋も全部入れます。ただし、種とへたはのぞきます。ずっと前に紹介したことがありますが、とても簡単で、深みのあるおいしいジャムなので、また紹介します。

   まず、ミカンを水に一晩漬けます。浮いてくるので、ときどき沈ませて。翌日、たっぷりの水でゆでます。そのおり、今年は糠を入れて袋も一緒に鍋に投入しました。ピール作りで試みた方法です(コチラ→)。
   3回ほどゆでこぼして、皮が柔らかくなったらざるにあけます。

   ミカンを半分に切って。大きくざくざくと切ります。半分に切ったとき、種をほじりだして集め、お茶用パックに入れておきます。

    ミカンの重量の3割の粗糖を加えて火にかけます。そのとき、種も一緒に加えます。種からはペクチンが出るので、トロッとさせるためなのです。

     ときどきかきまぜながら中火で煮続けます。皮の固さと汁の残り具合を見ながら、火を調節します。

     柔らかくなったら加熱終了。苦みは多少残りますが、それも味わいの一つだと、私は思っています。

     荒熱が取れたら、種の袋を取り出し、ハンドミキサーをかけます。ほとんど形がなくなったらできあがりです。わたしはこのあと、熱湯消毒した瓶に熱いうちに入れ、軽く蓋をして10分ほど蒸し、そのあと、ぎゅっと口を締めてからまた10分ほどゆでて殺菌処理しています。こうしておけば、1年以上もつので、いろんなお菓子に使えます。

     このまるごとジャムに限らず、ジャムを作るときは、白砂糖で作るより、粗糖などミネラル分の多い砂糖で作るほうが、数段おいしいと私は思います。甘さの層みたいなものに、厚みを感じます。ただしこういった砂糖は、茶色っぽいので、出来上がりの美しさは、普通の白砂糖やグラニュー糖に負けます。
    

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シーチキンつくりました

2013-05-23 11:22:26 | 手作りのたべもの
    やすい備長マグロをスーパーで見つけたので、前から試したかったシーチキン(ツナ缶)を作りました。水煮ではなくて、油漬け。油はオリーブオイルです。以下の方法でやってみました。

    マグロの切り身に塩をまぶしつけます。裏も表も適量で。私は夜中に始めたので、ほぼ丸一日塩にしたまま冷蔵庫に。時間はもっと短いほうがいいと思います。

     切り身を洗って、クッキングペーパーで水けをのぞきます。ついで、鍋に少量オリーブオイルを入れた中に、そっとおきます。上からたらたらとオイルを。身が隠れるほどいれます。そこに、ニンニク、粒胡椒、月桂樹、ローズマリーなど載せて蓋をし、ごく弱火で煮ます。

     しばらくして、鍋の中からぱちぱちとはぜるような音がしてきます。油を熱しているので、その音が。参考にしたつくり方では「あくをとりながら」とありましたが、わたしはとらずに1時間、ようすをみながら煮つづけました。

     火からおろしてもまだまだぱちぱちいっているので、その夜はオイルが身にちゃんと漬かるよう、鍋を斜めにして放置しました。翌朝、試食。少し塩が多かったのと、長く置いたせいで身がしまりすぎて固くなっています。力を入れて箸で身をほぐし、つまんでみました。

     うまい! 香りもいいし、味もいい。塩気が多いのですが、あわせるもので調節すれば困らない程度です。今回は、すぐに食べてしまいそうだったので、普通の容器に入れて冷蔵庫へ。

     大量の油は、炒め物やパスタに使えるそうです。わたしは、ダイコンサラダに、このツナとオイルを入れてみました。ツナと大根は相性がよかったけれど、油は少し臭みがありました。あくをとらなかったせいでしょう。加熱するなら大丈夫だと思います。マグロのだしが利いておいしい油になっています。

     これでもう、無添加の高いツナ缶を買わなくてすみそうです。今度は、保存用としてたくさん作ってみたいとおもいます。

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失敗しないゆで卵のつくり方

2013-05-09 15:30:38 | 手作りのたべもの
   たまたまテレビを見ていて知った、画期的な卵のゆで方をお知らせします。

   卵を鍋に入れます。何個でも。スタジオでは10個くらい鍋いっぱいに入れていましたが、私は最初は4個、昨日は7個を大き目のしっかりふたのできる鍋に入れました。そこに、水を50ccくらい注ぎます。テレビでどういっていたか忘れましたが、わたしはだいたいで、やっています。多くなくてけっこう。

   そして、いきなり強火にして5分。ふたがカタカタ音を立ててもとりません。空焚きが心配だったら、中の様子がわかるガラス蓋の鍋にしてください。そして放置。ある程度冷めたところでふたを開けてとりだします。

   ほぼ8分通りに茹で上がった卵のできあがりです。水につける必要もありません。つるっとむけます。写真の卵は、昨日朝ゆでたもの。一日経っても、きれいにむけます。半熟にしたければ、3分くらいで火を止めたらいいのではないかと思います。

    このゆで方でできた卵は、白身も一段とおいしい。無水煮に近い方法でゆでるからではないかと思います。時間がかからなくて面倒でない、殻がつるっとむける、そしておいしい。いいことづくめです。お勧めです!
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ぬかで処理した甘夏ピール

2013-05-09 15:13:26 | 手作りのたべもの
   先日蒲郡の知人宅でいただいた大量の甘夏を使って作った最初の加工品は、ピール。新作の玄米粉入りのマフィンに入れるため、たくさん作りおきすることにしたのです。

   私はいつも、皮の白いところもすべて使うのですが、必ずと言っていいほど苦味が少し残ります。大人のわたしには、その苦みもアクセントとしておいしく感じられるのですが、新作マフィンは小さいお子さんに食べて頂きたいと思っているので、苦味は邪魔ものです。だから、フェイスブック友達が以前、「糠を入れたら苦味が消えた」と投稿していたので、だめもとで、糠を入れてあく抜きをしてみることにしました。

   ところで、この白い部分については、今回参考にしたネットのレシピには、「皮の裏の白いところは取らないでください。この部分が甘い」とありました。一般には、白いところを取るよう指示してあるのですが、私は面倒だからと言う理由で除いたことはありません。だからこの記述を読んで、うれしくなりました。

    手順は以下のとおりです。    

   まず最初は、甘夏を四つ割りにして皮をむきます。一晩水につけてから、翌日、たっぷりの水に皮を入れて火をつけ、ガーゼに包んだ糠の袋を何個も一緒に入れました。

   3,4回ゆでこぼします。水を替えるたびに新しい糠を入れてまた火をつけました。柔らかくなったら、また一晩水でさらします。苦味はかなりなくなりました。さすが、ぬか。役に立っています。

    そして最終日、ゆでた甘夏の皮の8割ほどの粗糖をはかり、その3分の1を皮と一緒に鍋に入れ、煮とかします。溶けたら、また3分の1を、さらにまた溶けたら3分の1の砂糖を入れ、弱火で煮つづけます。

    液がまだだいぶ残っていましたが、ざるにあげて外に。今日一日干して最後にビートグラニュー糖にまぶしました。あとで袋に小分けし、冷蔵と冷凍にします。

    レシピどおりにしましたが、使った砂糖は粗糖。そのせいかどうか、アクセント程度の苦味は残っていますが、濃厚でおいしいピールができました。でも、甘すぎる。それに、前作ったときより色が悪い。粗糖の茶色が甘夏の黄色を覆ってしまった感じです。水けを吸った皮の8割の砂糖は、わたしには多すぎるようです。冷凍保存するなら、こんなに砂糖を入れることはありません。次回は6割くらいで試してみようとお思います。

    さて、いまから、玄米粉と甘夏ピール入りのマフィンの試作に取り掛かります。
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玄米粉でおこしもの~西三河の雛菓子

2013-04-24 14:18:51 | 手作りのたべもの
   私の雛を12年ぶりに飾りました。フェイスブックや実際に見た人たちから異口同音に、「わあ、昔のお雛様だ!」「歴史を感じる!」「今のお雛様と違う顔だ」と言われました。

   よそのお雛様をじっくり見たことがないので、4歳の女の子を持つ友人宅にいき、見せてもらいました。違う! 今の雛は顔立ちがどこかの子供のよう。リアリティーがあります。昔のものは人形そうろうの顔です。でも、なかには、「昔の雛のほうが好き」といってくださる若いお母さんもいて、しばらくあれこれひな談義に花が咲きました。

   稲武は旧暦でひな祭りをします。新暦では桃も梅も咲かないから、昔どおりに祝っていると聞きました。

   どんぐり工房の福寄せ雛(コチラ→)を何度も見に行ったり、よそのお宅の雛のはなしを聞く機会があったりしたので、今年は久々に自分の雛を出してみたくなり、3月中ごろ並べました。ひな壇がなぜか見当たらなかったので、その辺にあったダンボールの段で代用。込み合っていますが、いちおう、飾れました。


    今年の旧暦のひな祭りは4月11日。その日までには、雛のご馳走と雛菓子を作ろうと思っていたのですが、なかなか暇がなくて、ご馳走もお菓子も供することができたのはひな祭りを過ぎてからでした。

    さて、その雛菓子、このあたりはからすみを作ります。米粉に砂糖を入れて練り、蒸したもの。聞いた話では、塩の道を通って海辺からやってきた品の中に、ぼらの卵で作ったからすみがあり、そのからすみを見たやまがの人たちが、からすみに似た形のものを米粉で作ったのだとか。真偽のほどは知りませんが、こちらに来た当初、地元の人がお菓子のからすみの話をしてくれたとき、「よそには、これとは違うからすみがあるらしいね」と言ったのに驚いた記憶があります。

    わたしが知っている雛菓子は、おこしもの。木にいろんな形を掘った型に、米粉を熱湯で練ったものを入れ、型から出して蒸した菓子です。豊田市街地、みよし、名古屋などでは、こちらを作るようです。昔母の手伝いをしたことが数回あるだけなのですが、今年はみよしに住む友人に型を借りて、作ってみました。

    米粉は玄米粉を使いました。だから、真っ白ではありません。普通、おこしものは、よく練った生地を型に詰めてから、まな板の上などで型ごとぽんと打ち付けて中身を取り出し、表の好きな箇所に水で溶いた色粉を塗ります。あらかじめ熱湯で溶いた色生地を何色か作っておいて、型の一番底にちょっとずつおき、その上に白い生地を詰める、という方法もあります。

    うちには色粉はないので、手近な天然素材で色生地を作ってみました。上の写真、左はクチナシ、真ん中はタカキビの殻を煮出した液で練った生地です。

    左側がクチナシとタカキビの殻の漉したカス。右は、借りた木型です。上はタケノコ、下はモモです。古いお宅にはいろんな型が残っていて、友人宅には、たしか自動車もあれば、天守閣も合ったように思います。大正時代に流行った漫画、「ノンキナトウサン」の型が家にある、と言った人もいました。昔の型のほうが細工や木の質そのものがよいのか、生地離れがいいという話です。

    夜なべ仕事に作ったので、あれこれ下手なのが目立ちますが、なんとかそれっぽくできました。15分から20分、強火で蒸してできあがりです。素朴な飽きない味です。

    すぐに固くなるので、蒸しなおしたり焼いたりしていただきます。子供のころは砂糖醤油で食べましたが、今回は、醤油をつけました。玄米粉だから味があるのか、みよしの友人に食べてもらったら、「何もつけなくてもおいしい」といってもらえました。

    今回は突然思いついて始めたので、色生地を2種類しか用意できなかったけれど、カボチャ、ニンジン、抹茶、ヨモギなどでも、自然染色のおこしものができそう。からすみとちがって砂糖を入れないので、こねるのがとても楽。朝ごはんにちょうどいいので、雛祭りのときでなくても、ときどき作りたい。でも、型がないので、どこかで入手したいとおもいます。
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酵素ジュースとピール

2013-04-16 17:00:15 | 手作りのたべもの
   いただいた夏みかんやキウイ、りんごなどがしなびてきたので、思い立って酵素ジュースというものを作りました。デトックス効果があり、しかもおいしいという話なので、とにかく作ってみました。

   皮や芯を取らなくてもいいそうなのですが、リンゴの皮は干してハーブティー用に、夏みかんの皮はピールにしたかったので、ざっとむきました。

    酵素ジュースは、白砂糖がいいのだそうです。黒砂糖や粗糖だとミネラル分があるので、酵素を活性化させる邪魔になるのだと。メカニズムはわかりませんが、黒砂糖や粗糖だと果物シロップを作っても溶けるのが遅くて、かびてしまった経験があります。もっとも砂糖の量も少なかったからなのでしょうが。

     上白糖には抵抗があるので、ビートグラニュー糖を使うことにしました。てんさい糖のグラニュー糖です。ただ不思議なことに、てんさい糖だと茶色なのにグラニュー糖は真っ白。サトウキビではなく、甜菜ダイコンから採れたものとはいえ、真っ白の砂糖にはなじめません。でも、気を取り直して、果物の1倍から1.1倍の量を測り、容器に交互に入れていきます。

     たくさんの果物が砂糖でほぼ隠れました。

     普通のシロップと違うのは、瓶のふたをしっかり閉めず、毎日素手でかき回すところ。手でかき回すので発酵が早められるのだとか。ほぼ10日から2週間で発酵完了なのだそう。

     三日目くらい。まだ砂糖がじゃりじゃりしています。毎日、素手でかき混ぜたあと、手と腕をぺろぺろなめるのですが、初めはただの砂糖の味だったのが、だんだんなじんできて甘酸っぱいおいしい味にかわりました。

     発酵完了のめやすは泡が出て、果物がドライフルーツのようにしわしわになったとき。でも、寒い季節だったせいか、果物がなかなかしわしわになりません。半月ほどたって、なんとなくしわしわに見えてきたので、漉して瓶につめました。

     ほぼ10倍くらいにうすめて飲むと、甘くてすっぱくて、私の好きな味です。でも、この飲み物、やはり甘い! 酵素だから、糖分のとり過ぎにはならない、と書いてあるのを見ましたが、どうも信じられない。なるべく一日に2杯以上飲まないようにしています。きょうで、10日ほど飲み続けていますが、さしたる変化はありません。もしかしたら、未発酵のまま、終了させてしまったのかもしれない、とちょっと気になっています。

     ただいま、金柑の酵素ジュースと、甘夏とリンゴの酵素ジュースを仕込み中。前のときより暖かくなっているので、たぶん今度はちゃんと発酵を見届けられると思います。

     ところで、夏みかんの皮はピールにしました。皮を手でむいて水に漬け、その後、何度も茹でこぼして、分量(忘れました)の粗糖を少しずつ増やしながら煮つづけます。途中何度も火を止めて、甘さを浸透させます。

     最後に、取り出した皮を千切りにして乾かし、ビートグラニュー糖にまぶします。これまで、最後のまぶしつけも粗糖で行なっていたので、砂糖がまばらになったり塊になったりしていましたが、さすがグラニュー糖、初めて美しく仕上がりました。

     でも、このピール、皮の裏の白い部分を除いていないので、若干苦味が残っています。ピールを使ったマフィンを商品化したいと思っているのですが、この苦みがネック。私はきらいではないのですが、子供には苦手かも。子供に食べてもらえるマフィンにしたいので、なんとかしたい。米ぬかを入れてゆでこぼしたら苦味が取れたという話を聞いたので、今度やってみようと思います。    


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醤油づくりはじめました。

2013-04-02 12:19:23 | 手作りのたべもの
    旭地区のIさんの誘いがあって、今年、醤油作りに参加することにしました。前からやってみたかった仕事。稲武の友人二人を誘って、計5人の醤油作りが始まりました。

    3月の中ごろ、Iさん夫婦が彼らの友人の家で塩と醤油麹をまぜて樽に入れ、自宅に設置。最初は数日おきに、その後は週に1回のペースで天地返しをしました。

    私たちは、仕込からひと月経った先日、Iさんのお宅にはじめてお邪魔しました。

    彼らの家は、旭といっても稲武に最も近い山あいの集落にあります。2年ほど前に移住した彼らの家は、集落の中でもかなり高い場所にあるので、眺めは抜群です。

    これが、塩と麹と水を混ぜたもの。

    なめると、塩と麹と大豆の味がします。なじむのはまだずっとさきです。このひしゃくを使って、別の樽に移し変えます。30リットルの仕込み液を移し変えるので、けっこう手間です。

    この日わたしは、Iさんに櫂のような道具を上げました。これは、設楽町の古民家を壊したときに出てきたもので、知り合いから他の古道具と一緒にもらったものです。何に使うか分からなかったのですが、醤油作りをする段になって、もしかしたら、味噌の桶を天地返しするときに使った道具かもしれない、と思い立ちました。それで、持っていったのです。

    しょうゆは1年間発酵させて最後に絞るのですが、そのときこの道具が役に立ちそう、とIさん。とっておいてよかった。

    樽は、いまのところは湿気の来ない日陰においておきます。Iさん宅では軒下に。樽にはふたをしないで、不織布をかけます。菌が活動しやすいように。これからひと月に一回のわりで天地返しをし、梅雨があけた頃には、樽を日当たりのいい場所に移動します。

    こちらが、樽を設置するためのビニールハウス建設予定地。日当たりがいい場所です。ここなら醤油の麹菌は活発に活動できそうです。

    Iさんの台所には、ご主人が作ったかまどがあります。時計ストーブとくっつけたかまどは、長く伸びていて、オーブンも備えています。右のほうは乾燥に最適。坐ると暖かくてオンドルみたいになるそうです。すてき!

    家のすぐしたを流れる小川にはわさびが自生していて、きれいな水が使いほうだい。裏山の木々を伐採して、遊べる場所も作りたいと現在仕事を進めています。どんどん楽しい場所になりそう。

    これから毎月天地返しにうかがうのですが、旭の山里の四季の移り変わりや、彼らの家とその周りの進化を見るのも楽しみです。


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今年の味噌作り

2013-03-30 14:51:53 | 手作りのたべもの
  今年は久しぶりに味噌をつけました。

  大豆は、ネットで検索して、石川産の有機大豆を入手。有機大豆にしては格安の値段でした。品質もわるくない。大きくておいしい豆です。

  いつもは、麹と大豆を半々にして漬け込むやり方だったのですが、ことしは、麹を多めにして仕込むことにしました。

  味噌用に仕入れた大豆は5キロ。うち3キロは米味噌、2キロは合わせ味噌にすることにしました。

   麹が届いてから急に暖かい日が続いたので、ひとまず冷蔵庫に。少し暇ができたとき、塩きりだけしておくことにしました。

   塩きりとは、塩と麹をまぜる仕事をさします。どちらも麹を大豆の1.2倍にすることにし、米味噌のほうは、3.6キロの米麹に塩を約1.4キロ。あわせ味噌のほうは、米麹と麦麹の割合を3対7ほどにして、塩をその半分弱としました。

   塩と麹だけをまず混ぜるという仕事をするのは初めて。いつもは大豆も一緒に混ぜるのです。この塩きり、気持ちいい。石鹸を作っている奥三河Three trees+のゆきえさんが、塩麹石鹸を作った理由に、「塩麹をつくったとき、手がすべすべになったから」と言っていました。彼女の言うとおり、すべすべになります。

    塩きりしたあと、一週間ほどたって、味噌作りに取り掛かりました。

   大豆は一晩水につけます。圧力鍋と大なべを使って煮続けます。大なべだと時間がかかりますが、圧力鍋みたいに吹き零れる心配がないから安心です。

   大豆をつぶすのに、今年ははじめてハンドミキサーをつかいました。これいい。大豆を柔らかく煮てさえ置けば、大きな飯ぎりのなかで楽につぶれます。

    塩と麹を混ぜたものと一緒にしてさらに混ぜ、大豆の煮汁を適宜加えて大きなボール状に。ぬちゃぬちゃしたなかに手を突っ込むこの仕事も、感触がいい。

    一番上に1.2割の塩をふってふたします。ここまでしておいてから、友人宅に、アオキの葉をもらいにいきました。

    味噌の上に、防腐のためにアオキをしく方法は、こちらにきて知りました。去年は、熊笹で代用してみたら、かびずに済みました。

    友人宅にはあちこちに青木が植わっているのですが、山側にあるアオキのほとんどは、ニホンカモシカかニホンシカに食べられて裸になっていました。大木の陰や家近くにある木は無事。そちらの葉をもらってきました。

    塩のふたのうえに洗って水けをふいたアオキを敷き詰め、念のためラップをしてから重石をします。

     今年は塩の袋をいくつか、そのまま重石にしました。友人のお母さんが実践している方法だそうで、かしこい。来年はこの重石にした塩を使えばいいのですから。

     ところで、味噌甕は、京都にいたころに買った茶色い甕。これまで、この甕のほか、シール容器も使ったことがありますが、ほんとうは、シール容器のほうがかびにくい。でも、今年は昔ながらの方法でやってみたくて、すべてこの甕を使いました。稲武は涼しいので、天地返しというものをしないで一年ほうっておくのが常ですが、今年は夏ごろ、一度ひっくり返してみようと思います。     
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みそ玉とわかめふりかけと煮干の水出し

2013-03-01 16:51:19 | 手作りのたべもの
   ひとり暮らしをしている姪に、筒井重之さんのお米や私の作ったパン、漬物など、おもいつくままにときどき送っています。この間は、彼女の好物のなめたけ、それに作りたての松前漬けも荷物に入れました。

   そのおり、思いついて作ったのが、みそ玉です。

   みそに、その1割ほどの鰹節・コンブ粉末・いりこ粉末を混ぜ、一つ分約15gほどの玉にしたものです。これ一つをおわんに入れ、適当な具をのせて熱湯を注げば、即席味噌汁が出来上がります。前から作ってみたかったのですが、機会を逸していました。

   ついでに、わかめふりかけも。

   乾燥わかめを100度のオーブンで20分ほど焼き、粉々にして、梅酢、てんさい糖、醤油を混ぜた容器の中に入れ、一日おいたものです。白崎裕子さんの本に載っていたレシピを参考にしました。

   漫画「おせん」で紹介している風呂吹きダイコンを真似て以来、煮干の水出しをつづけています。先日、小さな出しジャコで水出ししたら、こんなふうに水中で立ち上がりました。つい、笑ってしまいました。

    水出しは2番、3番出しもとっています。しだいにジャコはたちあがらなくなり、瓶の底で死屍累々に。すっかり水を含んだようです。

    煮干を捨てるのはもったいないけれど、食べてもおいしくない。おもいついたのが、鶏を飼っている友人にえさとしてあげること。それで、ストーブの下でとりあえず干すことにしました。さっき家人がつまんでみて、「けっこういける」とのこと。もしかしたら、鶏のえさにはならないかもしれません。

    ところで昨夜、姪から礼のメイルが届きました。メイルには、みそ玉で作った味噌汁の写真が添えられていました。味噌汁にはオクラと麩が入っていました。ちゃんと自炊しているようで、ひとまず安心です。
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最近作った常備菜~しおから・松前漬け・なめたけ

2013-03-01 16:26:54 | 手作りのたべもの
    この数日の間につくった常備菜を紹介します。

    まず、しおから。いつもと違うつくり方で作ってみました。いつもは、内臓をしごいて、切ったイカと混ぜ、1杯につき塩を小さじ1杯ほどまぜて容器にいいれるだけ。今回は、少し手が込んでいます。

    イカの胴体だけ開いて皮をむき、塩と酒をふります。これをざるにひろげて、そのまま冷蔵庫に一晩いれておきます。ワタは、墨などを取ったら、ほぐさないようにして塩でそっと包むようにして保存容器に。エンペラと足は使いません。わたしは、サトイモと煮ました。

    翌日、胴体の水けを拭いてから適当に切り、そっと塩気を洗い流したワタをほぐしたものと混ぜます。そこにユズの刻んだものをいれるのですが、私は、前に皮だけ刻んで干しておいたものを入れました。

    翌日できたのが、こちらです。ワタの色が塩のせいでどす黒くなっているので心配でしたが、まったく悪くはなっていません。それどころか、生臭みがゼロ。ユズのおかげなのでしょう。あっというまになくなりました。

    3杯300円のイカ、2杯の胴体でしおからを作り、3杯分のエンペラと足は煮物に、のこり1杯の胴体は、塩にしてストーブ下に干しました。一日干して、火鉢であぶりました。

   高いするめなんて目じゃないくらい、おいしい!

   その次は、松前漬け。星農園から送られてきたおいしいにんじんがたくさんたまったので、作りました。

   こちらは、みりんと酒と醤油を同量煮立て、冷ました中に、コンブとするめとニンジンの刻んだものを入れただけ。にんじんがやたら多かったのですが、すぐ食べてしまい、三種類がほぼ同量になりました。

   なめたけも、いつもと違う煮方をしてみました。

   みりん、酒に多めの醤油を鍋に入れ、きざんだエノキを投入。15分ほど放置します。そうするとエノキから水が出てくるので、後が作りやすい。火にかけて、アクを取りながら中火で。そして弱火にして20分ほど煮詰めます。翌日になると、残った汁もぷるんぷるんとなって、瓶詰めのなめたけみたいになります。冷蔵庫に入れておけば、日持ちします。

    これまではただ煮ただけでしたが、こちらのほうが、かなりさっぱりしていて、おいしいとおもいます。

   


   

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