アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

ヘナ染め~抜け毛が減った

2009-11-20 17:19:01 | アンティマキ風自然的生活
 本格的なヘナ染めを始めました。

 ヘナは、クレオパトラもマニキュアとして使ったといわれる植物で、エジプトやインドが原産地。古くから天然のヘアマニキュアと呼ばれていて、インドの伝承医学・アーユルヴェーダでも薬として使われているそうです。

 そのヘナの葉を乾燥させてパウダー状にしたのがヘナパウダー。水に溶いて髪に塗りつけて用います。

 いわば、髪の草木染めです。ウールや絹など動物性の繊維は染まりつきがいいので、人間の髪もよく染まるのだろうと思います。

 十年ほど前にヘナの存在を知り、たびたび購入しては説明書に書いてある通りにして使っていたのですが、髪は多少しなやかになるけれども、満遍なく塗りつけるのが難しくて、いつのまにかやめてしましました。

 でも、ここ数年来、大量の抜け毛に悩まされていて、髪のトラブルはひどくなるばかり。洗髪すると、排水溝に黒い塊がごそっとたまり、その塊をとってやらないと水が流れなくなるくらいでした。洗髪した翌朝ですら、手梳しをすれば必ず数本が手に残りました。
 
 髪はぱさつき、白髪も増えましたが、美容院での髪染めはしたくないので、常に帽子やバンダナをかぶって、傷んだ髪が見えないようにしてすごしていました。

 つい最近、たまたま知り合いになったIさんが、ヘナ染めのインストラクターを務めていると知り、忘れていたヘナ染めに再度賭けてみたくなり、講習をお願いしました。

 ヘナ染めの方法はとっても簡単。100%ヘナだけの粉を汲み置きの水で溶き、マヨネーズほどの固さと粘り気が出たら、ぬらした髪を少しずつ掬い取っては、たっぷり塗りつけ、すっかり塗り終わったらラップで頭をくるみ、一時間ほど放置するだけ。


 この間、とても驚くことが起こりました。塗布した後、だんだん頭が熱くなってきたのです。いくらストーブをたいた部屋の中だといっても、季節は晩秋。冷たい水で溶いたものを頭に載せれば普通冷えてきます。それが熱くなったのです。この熱さは夜寝るまで続きました。


 ほぼ一時間たったら洗髪します。ヘアドライアーでよくよく乾かします。

 終了。黒い髪に赤っぽい髪が混じった状態になります。これで終わりにしてもいいのですが、黒っぽくしたいときは、さらにもう一回、藍入りのヘナパウダーで同じことを繰り返します。

 髪を洗った後、さらに驚くことが起こりました。髪が一本も抜けないのです。髪を洗っても抜けないなんて、何十年来初めての事。白髪が染まらなくても、抜け毛さえ減ればありがたいと思ってはじめた染めですが、思いのほかの薬効に、急に目の前が明るくなった思いです。

 そして髪を乾かした後、鏡を見ると、何と髪につやが出て白髪が見えなくなっているではありませんか。おまけに髪にはりが出て、ぱさつきがなくなっていました。


 ヘナ染めはしばらく続けて何回か行い、ある程度質がよくなったら、一月に一回程度の塗布で間に合うとのこと。一般の髪染めと違って色があせることはなく、どんどん髪質をよくしていくのだそうで、回数を重ねるほど美しい髪になるとのことです。いわれるとおり、3年前からヘナ染めを続けている講師のIさんの髪は、きらきらと輝いていました。

 翌朝、恐る恐る髪を梳きました。いつもはブラシに何十本も抜けてきます。それが、この日はたった一本抜けただけでした! すばらしい効果です。

 
  
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