骨で聴く異世界

耳を使わずに「聴く」世界を旅します。耳をふさいでいても聴こえる世界です。

年末年始の騒音を骨で聴く

2014-12-28 12:21:09 | 骨で聴く体験記
年末の工事が終わり、物流も一段落すると、年始の3日間くらいまでは、騒音環境は低下します。
初詣や帰省・旅行等で人の移動はあるものの、1年で最もおだやか時期が訪れることになります。

しかし騒音は外だけではありません。

高齢者の方が年末年始のテレビを楽しもうとすると、耳が遠くなっていた場合、ボリュームが信じられないくらいに上げられます。
近所迷惑にもなりかねませんが、この時期に祖父母へ会いにきた孫たちからすれば、そのテレビの音声が激しい騒音になってしまう可能性が高いのです。

健聴者にはこのボリュームは想像できないことですが、当事者は「聴く」「聞く」ことに対して、普通の調整なのです。

せっかくの帰省で久しぶりの祖父母に会い、一緒に「紅白歌合戦」でも見ようと思ったのは良いものの、こんなボリュームでは耐えられません。耳をふさぎたくなります。
楽しいはずの一家団欒による年越しが、騒音の苦痛になってしまうとは!

そこで骨伝導の出番です。
耳を使わずに骨で聴くことで、高齢者のボリューム問題を解決することができます。

高齢者が老人性難聴になって人の話を何度も聞き返す、自身の声が大きくなる、テレビのボリュームを上げてしまうというのは典型的な行動です。これを回避するために補聴器を使うのは効果的といえますが、これが必ずしも解決策になるとは限りません。

なぜなら、、、

補聴器は周囲の音声を全部拾うため、どうしてもノイズの問題があります。
装着することが煩わしくなり、日常で使うのが面倒くさくなります。

考えてみてください。
視力が低下したらメガネやコンタクトレンズを使います。
この発想でいえば、聴力が低下したら補聴器を使う--------と、なるはずです。

ところがそうはならないのが現状なのです。
でも、嫌がる補聴器を無理やりつけさせるというのも気が引けます。

そこで耳を使わないで「聞く」という手法、それが骨伝導ですが、有効となるのです。
マイクを向けた方向の音声だけをキャッチし、集音した音声を骨伝導スピーカーから骨へと伝えるわけです。
このとき注意しなければならないのが、骨伝導スピーカーの性能です。

米軍の爆音の中でも通話を可能にした特許技術を使ったものであれば安心です。
それが「きくちゃん」という製品です。

   → 補聴器を嫌がる高齢者へ「きくちゃん」

さらに、テレビの距離を離したい、あるいは別の用途として会議テーブルのような場所で使いたい、セミナーに活用したい等々には、赤外線送信ユニットの組み合わせによる「赤外線きくちゃん」もあります。
これは某コンサートホールで使われたり、医療機関で使われたりしています。

   → ワイヤレス「赤外線きくちゃん」

家庭内騒音を排除し、楽しい年末年始をお過ごし頂くためにも骨伝導の威力をぜひご堪能ください。
この「骨で聴く異世界」も9年目に入り、時にはこんなご提案もさせて頂きました。普段は神社仏閣を初め、癒し効果の高い場所や鉄道、クルマ等々を骨伝導機器とともに味わっています。
来年もよろしくお願い致します。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿