骨で聴く異世界

耳を使わずに「聴く」世界を旅します。耳をふさいでいても聴こえる世界です。

中原生品神社境内の敷石住居跡を骨で聴く

2015-11-02 17:00:15 | 骨で聴く体験記
昭和60年(1985年)、関東平野が本格的な山岳地帯に入る手前の場所で発見されました。
発見されたのは六角形の敷石住居で、住居の中央に5石を使った炉と、南入口に4石を使った炉状遺構がある珍しい形でした。しかも出土状態も良好で、この周辺地域では極めて珍しいものだということが分かりました。

この敷石住居跡は、中原生品神社の東側です。
群馬県太田市ですが、旧薮塚本町で、県道太田大間々線から桐生方面に向かって左折し、東武桐生線の踏切を越えてすぐ左手にあります。神社としては決して大きくはありませんが、鳥居の東奥に「生品神社敷石住居跡」があることで、近づくと史跡らしい雰囲気が伝わって起案す。

しかし実際に発見されたのは、現在の場所ではありません。しんなし川の改修に伴う発掘調査の際に当時神社境内地だった所から見つかったのですが、保存のために、南に34m移動し、覆屋をかけ復元整備しまたからです。



石敷の寸法は、東西最大幅2.5m、南北最大幅3.3mで、石材は赤褐色の安山岩系の平石と花崗岩系の川原石だそうです。
年代は、住居内から発見された土器から考えると、縄文時代の中期末から後期初頭にかけてと思われます。約4000年前という推定です。

しかしこの遺跡には謎があり、中央にある石囲いの炉は火を使っていたらしく、石に熱による剥離がみられるものの、入口にある炉状遺構には火を使った形跡がまったく見られません。埋甕の代用か他の目的か、現在ではまだ謎です。

とにかく、古くからこの地に人々の営みがあったことに思いを巡らすだけで、古代のロマンを感じます。
縄文時代から、人々の生活は、実はあまり変化していないのかもしれないとも思ってみたりします。確かに文明は進みました。しかし一つの住居で家族が暮らし、日々の生活を送るということは共通です。

科学がまだ未発達だったことから、現在とは比較にならない不便があったとしても、それはあくまで現在の目で見ているからに過ぎません。もしかしたら、未来の人にとっても、現在の生活は未熟で不便なものに思われるかもしれません。
それでも科学技術は積み重ねで進化していきます。

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耳を使わず、爆音の中でも通話を可能にし、高齢者の難聴対策にも威力を発揮する技術も、まだまだこれからの進化があると思うと、それも未来に向かってのロマンです。

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