(1)秋の夜長はやはり読書ということか、読書週間が始まった。秋の夜長(a long night in autumn)はPC、スマホの時代を象徴するわけでもないが、相変わらず大学生は読書をしない。若い(目も良く、体力もある)うちはいろんな本に出合って多様な教養、価値観を身に着けることは大事で、集約する常識的、良識的考え、判断、能力をつちかって政治、経済、社会の進む方向性について幅広い観点からの選択力に期待できる。
今年の日本の政治、経済、社会は異常性が目についた。近年の日本を覆う暗い黒い霧ではあるが、大学生(あるいは若者)が読書をしなくなったことと関連性はないのか、考えさせられる。
(2)かといって本しかなかった時代は政治、経済、社会が良かったかといえば、自信はない。ただしその時代の特徴としてなぜそうなったのかの意味、理由、意図がみえたところが近年日本の意味のない、理解できない、無分別な行動が増えたところと違うところだ。
かっての大学生は金持ちが政治、経済、社会を支配して自分たちの利益第一主義で物事を進めること、資本主義体制に反発、反抗して権力に反抗して貧困層、社会的弱者、虐(しいた)げられた人の味方として行動することが必要と考える気風があった。
(3)過激な思想、jデオロギーは成田闘争など学生運動に傾倒して、金持ち支配社会、資本主義だけでない考え、理論、哲学もあることを実践あるいは実現させようともがいたものだ。当時は本しかない時代だったので、世界の広い思想、主義、哲学、理論にふれて資本主義だけでない生産性、社会性、国家体質について意見を述べ合った。
多くの大学生は常識的、良識的であったが、過激な思想、イデオロギーで社会変革を追求するものはその過激性ゆえに社会で突出して学生の主流的考えのように取り扱われたが、むしろ多様な考えが充満していた。
(4)右派、保守思想の強い作家三島由紀夫は東大全共闘にひとり乗り込んで(招かれてか)、演壇に立ち討論、対話をしていろんな考え、思想、イデオロギーがあることを実践してみせた。
お互いが利用し合ったのかはわからないが、立場の違いを乗り越えて多様な考えがあることに知的な興味が存在していた。
(5)本を読まない今の大学生はパラドックスとしてものわかりがよくて、安定第一主義で強いものにくみしやすい。国民全体がそうで、安倍内閣の重要政策課題に過半数が反対しながら安倍内閣の支持率は40%後半と比較安定するという小市民的パラドックス性(paradoxical)だ。
企業に入れば個人の権利、身分、賃金よりは将来安定を求めて企業の存続優先でものわかりがよく、ノルマ過重負担の過労死が社会問題化している。
(6)多様な考え、判断、行動ができない安定志向主義であり、本を読まなくなったことと関連性がないのか心配なところでもある。
一方で現実社会は高度な情報化時代、社会を迎えて個人、個性、特殊能力が貴重な人材としてとらえられて、社会の連帯性、協調性が薄れて格差社会を増幅させていく。
(7)24時間社会は「秋の夜長」を奪っていくが、しかし24時間社会の無理も顕在化して、ようやく人間社会の見直しが始まっている。
本ブログで書いたが、人間は日にちをまたいでまで働く必要はなく、明るい明日を待てばいい。
今年の日本の政治、経済、社会は異常性が目についた。近年の日本を覆う暗い黒い霧ではあるが、大学生(あるいは若者)が読書をしなくなったことと関連性はないのか、考えさせられる。
(2)かといって本しかなかった時代は政治、経済、社会が良かったかといえば、自信はない。ただしその時代の特徴としてなぜそうなったのかの意味、理由、意図がみえたところが近年日本の意味のない、理解できない、無分別な行動が増えたところと違うところだ。
かっての大学生は金持ちが政治、経済、社会を支配して自分たちの利益第一主義で物事を進めること、資本主義体制に反発、反抗して権力に反抗して貧困層、社会的弱者、虐(しいた)げられた人の味方として行動することが必要と考える気風があった。
(3)過激な思想、jデオロギーは成田闘争など学生運動に傾倒して、金持ち支配社会、資本主義だけでない考え、理論、哲学もあることを実践あるいは実現させようともがいたものだ。当時は本しかない時代だったので、世界の広い思想、主義、哲学、理論にふれて資本主義だけでない生産性、社会性、国家体質について意見を述べ合った。
多くの大学生は常識的、良識的であったが、過激な思想、イデオロギーで社会変革を追求するものはその過激性ゆえに社会で突出して学生の主流的考えのように取り扱われたが、むしろ多様な考えが充満していた。
(4)右派、保守思想の強い作家三島由紀夫は東大全共闘にひとり乗り込んで(招かれてか)、演壇に立ち討論、対話をしていろんな考え、思想、イデオロギーがあることを実践してみせた。
お互いが利用し合ったのかはわからないが、立場の違いを乗り越えて多様な考えがあることに知的な興味が存在していた。
(5)本を読まない今の大学生はパラドックスとしてものわかりがよくて、安定第一主義で強いものにくみしやすい。国民全体がそうで、安倍内閣の重要政策課題に過半数が反対しながら安倍内閣の支持率は40%後半と比較安定するという小市民的パラドックス性(paradoxical)だ。
企業に入れば個人の権利、身分、賃金よりは将来安定を求めて企業の存続優先でものわかりがよく、ノルマ過重負担の過労死が社会問題化している。
(6)多様な考え、判断、行動ができない安定志向主義であり、本を読まなくなったことと関連性がないのか心配なところでもある。
一方で現実社会は高度な情報化時代、社会を迎えて個人、個性、特殊能力が貴重な人材としてとらえられて、社会の連帯性、協調性が薄れて格差社会を増幅させていく。
(7)24時間社会は「秋の夜長」を奪っていくが、しかし24時間社会の無理も顕在化して、ようやく人間社会の見直しが始まっている。
本ブログで書いたが、人間は日にちをまたいでまで働く必要はなく、明るい明日を待てばいい。