いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
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原発汚染処理水とノーベル賞。 pollution treated water of APP & Nobel prizes

2019-10-10 20:10:56 | 日記
 (1)今年のノーベル化学賞にリチウムイオン電池を開発した吉野彰さん他米2名の研究者が授賞した。ノートパソコン、スマホ、電気自動車、宇宙ステーションなどに利用されてIT機器の小型化に貢献、電気自動車搭載で環境保全、保護への貢献が期待されている。

 近年のノーベル賞は現代、未来時代、社会への貢献に寄与する研究開発業績に与えられる傾向があり、吉野彰さんらのリチウムイオン電池開発はモバイル革命を各段に前進するそのものだった。

 (2)過去の革新的研究開発もそろそろ出尽くしてきたものか、現代、未来時代、社会の先端的研究開発への関心、注目が集まるノーべル賞選考だ。
 そこで日本も直面している問題、課題として、原発汚染水の「処理」、廃炉の問題がある。

 大阪維新の会の松井大阪市長は可能な限り除染作用した原発汚染水の処理水を大阪湾に放出していいと表明して、国政の日本維新の会も原発汚染処理水(pollution treated water of atomic power plant)の海洋放出について言及している。

 (3)しかし福島第一原発事故の漁業関係者、自治体からは反対の意見も多く、海でつながる韓国からも懸念の声が聞かれる。福島第一原発事故現場の汚染水は原発敷地内のタンクに貯蔵されているがキャパに限界がみえて対策が急がれているが、可能な限り除染した「処理水」を海洋放出する案も検討されている。

 海外でも実施されている処理水の海洋放出で、さらに汚染濃度の高い処理水も海洋放出されている事例(報道)もあり、維新の会のような申し出、提言が出ている。
 しかし環境保全、保護の必要性、高まりの時代、社会の中で、何でもかんでも海に放出するという時代感覚、認識はなくなり、地球環境保全、保護は現代国家、社会の目指す使命、役割、目的だ。

 (4)環境保全、保護は原発事業を推進した国、原発事業者の安全義務、責務であり、原発危険予知、対策計画として考えておかなければならないものだ。
 「原発神話」による原発事業の安全対策の無計画性は、結果として福島第一原発事故を招き汚染処理水対策に迫られ、廃炉計画の遅れという周辺住民、漁業関係者、自治体に対して影響被害を拡大している。

 (5)原発汚染処理水の海洋放出は経費負担も比較少なく検討されているものだが、地下埋蔵保管にしても安全性、キャパ、経費負担の大きさと問題はあり、原発汚染処理水の高い安全基準での再生利用の高度で画期的な研究開発ができないものか、廃炉方式とともに高度な研究開発が求められる。

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