いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

院内統一会派。 unification parliamentary group in the diet

2019-10-08 19:51:08 | 日記
 (1)臨時国会が開幕した。北朝鮮ミサイル問題、日米通商貿易問題、増税景気問題、関電原発金品問題、NHKかんぽ報道問題、千葉県停電問題そして改憲問題と重要課題が控える。閣僚17人が交代した改造内閣の力量も問われる。

 安倍政権を支える自公連立は20年を迎える。自公連立が政権時代を含めて20年となるが、20年も連立でいれば両党で新党結成でもいいのではと思われるが、安保、改憲の国の重要基本政策問題で考え方に開きがみられて、それでも自民党は公明党の固い集票力、公明党は少数政党ながら政権のチェック機能の一翼を担い存在感を示せれるメリット効果があり、付かず離れずもちつもたれつの20年の連立関係が続く。

 (2)今夏の参院選でも自民党としては11議席減らしながら公明党議席と合わせて過半数を維持して、連立補完勢力の存在を示した。安倍首相としては目指す改憲のためには衆参3分の2以上の改憲勢力が必要となり、衆院では自民党単独で3分の2以上の議席を確保しているが参院では今夏の選挙で改憲勢力3分の2を維持できずに、あらたな協力勢力の確保が必要となる。

 安倍首相は国民民主党の中には改憲に前向きな議員も多いとして秋波を送ってきたが、その国民民主党は立憲民主党などと院内統一会派(unification parliamentary group in the diet)を結成して臨時国会に臨んでおり、改憲勢力に取り込まれる前に党として先手を打った。

 (3)立憲、国民などの統一会派は政策課題の違いを抱えながら安倍政権に対峙する国会対策で政策課題の違いを乗り越えて協力するという役割、目的としては方法論(methodology)で一定の勢力となり、前進はした。

 09年民主党政権の反省、出直しにより重要政策課題で違いを抱えたままいきなり新党結成では同じ誤りの轍(てつ)を踏むとして、各政党としてアイディンティティ(identity)は保ちながら野党として国会対策で結束する統一会派結成は趣旨、目的、役割が自覚、共有されれば力となるものだ。

 (4)もともと前身の民進党から分離した立憲と国民中心の統一会派だが、今や勢力も政策も方針も格差がみられて一枚岩ともいかずに、統一会派結成でも紆余曲折がありやはり国会対策人事面でも不協和音が聞かれる。

 ともに政党支持率がヒト桁台で国民などは1%という危機的状況にあり、政党の存亡をかけたやむにやまれぬ統一会派結成だ。その自覚、危機感が十分に共有されているのか、国民の信頼を取り戻すのは簡単ではない。

 (5)立憲、国民の統一会派結成は政党の都合主義のためではなく、国民の信頼を回復するためのダイナミズム(dynamism)としなければならないもので、臨時国会で政治を変える気構えをみせてほしいものだ。

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