(1)今年を振り返るときに平成30年最後の年がある。歴史の中で30年はそうながくはなく、激動昭和の半分で戦争体験もなければ(すばらしいこと)高度経済成長の発展もない、その翳り(かげり)負債をひきづって少子高年令化社会の歪み(ゆがみ)を突きつけられてきた平成時代といえる。
(2)平成最後の今年は明治150年にもあたり、長く続いた武家社会の徳川時代から西洋近代化への近代日本の始まりとして明治150年を懐かしむというより、成長日本の礎を築いた、発展した意義を唱える主張も聞く。
しかし近代化日本は明治の軍国拡張主義の流れの中で西洋文明に追いつき、追い越せのその後昭和の時代の二度の世界大戦と唯一の被爆国として重い傷跡を残して敗戦し、米国の占領を経て平和憲法のもとに戦力を保持せず、交戦権を有しない主権国家として戦後を歩んできた。
(3)今なお沖縄は米軍の日米地位協定の治外法権下におかれて集中した米軍基地問題が解決せずに政府と沖縄が対立し、北方4島はロシア領として占有されたままだ。
明治150年の意義を日本近代化の礎、成長、発展と重ね合わせる前に、昭和の世界大戦の敗戦と被ばく(今に続く多大な国民犠牲)を経ての平和憲法による戦後日本の再出発こそ時代の分岐点と肝に銘じるべきところだ。
(4)平成時代を考えるときには、09年の当時民主党による国民の圧倒的な支持を受けての本格的な政権交代があげられる。それまで続いた長期自民党政権に終止符を打って、公共事業見直し、高速道路の無料化、高校授業料の無償化、行政刷新会議の事業仕分けという革新的政策の民主党政権の誕生だ。
これが国民の圧倒的な支持に応える理念、思想、政策のとおり実現、実行できていれば、その後の平成日本の進路を大きく変えた期待はあった。
(5)当時の民主党鳩山首相の掲げたアジア共同体構想は現在の中国の経済成長、市場拡大でアジア経済が注目されている中で、ある意味時代を先取りするものであった。米中貿易戦争は終わりの見えない批難、応酬をみせているが、日本も米国追随偏向からの見直し論も指摘されていることもあり、アジア共同体構想はTPP構想にもつながる、主導するものでもあると考える。
(6)ところが民主党政権は鳩山首相が米国との連携、提携(alliance)、協調を顧みずに党の集約もなく独自の判断で主義を主張して米国との関係が悪化して、その後党内路線対立の末に自滅して政策自己否定の末に3年半で安倍自民党に政権を奪われた。
平成の時代を考えるときに民主党政権の3年半は大きな分岐点といえる。
(7)現在の安倍政権は保守思想、主義を前面に出して、明治150年の歩みに戻るかのような偏向(bias)した主義、政策を突き進んでいる。
平成の09年の民主党政権を誕生させた圧倒的な国民意思、意識、意向はその後戻ることはないが、平成の終わりとともに変わらなければならない。
(2)平成最後の今年は明治150年にもあたり、長く続いた武家社会の徳川時代から西洋近代化への近代日本の始まりとして明治150年を懐かしむというより、成長日本の礎を築いた、発展した意義を唱える主張も聞く。
しかし近代化日本は明治の軍国拡張主義の流れの中で西洋文明に追いつき、追い越せのその後昭和の時代の二度の世界大戦と唯一の被爆国として重い傷跡を残して敗戦し、米国の占領を経て平和憲法のもとに戦力を保持せず、交戦権を有しない主権国家として戦後を歩んできた。
(3)今なお沖縄は米軍の日米地位協定の治外法権下におかれて集中した米軍基地問題が解決せずに政府と沖縄が対立し、北方4島はロシア領として占有されたままだ。
明治150年の意義を日本近代化の礎、成長、発展と重ね合わせる前に、昭和の世界大戦の敗戦と被ばく(今に続く多大な国民犠牲)を経ての平和憲法による戦後日本の再出発こそ時代の分岐点と肝に銘じるべきところだ。
(4)平成時代を考えるときには、09年の当時民主党による国民の圧倒的な支持を受けての本格的な政権交代があげられる。それまで続いた長期自民党政権に終止符を打って、公共事業見直し、高速道路の無料化、高校授業料の無償化、行政刷新会議の事業仕分けという革新的政策の民主党政権の誕生だ。
これが国民の圧倒的な支持に応える理念、思想、政策のとおり実現、実行できていれば、その後の平成日本の進路を大きく変えた期待はあった。
(5)当時の民主党鳩山首相の掲げたアジア共同体構想は現在の中国の経済成長、市場拡大でアジア経済が注目されている中で、ある意味時代を先取りするものであった。米中貿易戦争は終わりの見えない批難、応酬をみせているが、日本も米国追随偏向からの見直し論も指摘されていることもあり、アジア共同体構想はTPP構想にもつながる、主導するものでもあると考える。
(6)ところが民主党政権は鳩山首相が米国との連携、提携(alliance)、協調を顧みずに党の集約もなく独自の判断で主義を主張して米国との関係が悪化して、その後党内路線対立の末に自滅して政策自己否定の末に3年半で安倍自民党に政権を奪われた。
平成の時代を考えるときに民主党政権の3年半は大きな分岐点といえる。
(7)現在の安倍政権は保守思想、主義を前面に出して、明治150年の歩みに戻るかのような偏向(bias)した主義、政策を突き進んでいる。
平成の09年の民主党政権を誕生させた圧倒的な国民意思、意識、意向はその後戻ることはないが、平成の終わりとともに変わらなければならない。