いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

期待外れの首脳会談。 summit conference had not the thing we expected

2017-02-12 19:52:30 | 日記
 (1)日米首脳会談(summit conference)は懸案、課題を双方抱えながら、表向きは取り上げずにとりあえずは「同盟強化」(consolidated alliance)を取り繕(つくろ)った日米仲好会談になった。

 安倍首相は「米国こそ民主主義のチャンピオン。大統領は公職経験がなくても厳しい選挙戦を勝ち抜いた」(報道)とトランプ大統領を讃えて、米国の「もうひとつの真実」(alternative fact)トランプ大統領の批判が多かった過激な選挙戦術、民主主義、理想主義を無視した大統領令に対する米国民、欧州指導者からの反発、批判とは相容れないひときわ親密さを表明した。

 (2)まるで中国と北朝鮮の持ちつ持たれつ唯一のアジア国家利益共存関係、孤立をほうふつとさせる今回の日米首脳会談の印象だ。
 世界から批判を受けようが安倍首相の米国追随政治が日本が唯一存在感を示して、世界で生き残れる方法論(methodology)という政治的信念がみえるものだ。

 これで世界からは日本はトランプ政治と同じ政治レベルと見られることは間違いない。

 (3)その前にトランプ大統領と首脳会談を実現したメイ英首相はEU離脱に2国間自由貿易強化で米英関係強化で一致したが、入国禁止大統領令に注文をつけなかったことが帰国後、民主主義発祥の英国民から厳しい非難(報道)を受けた。

 日米首脳会談を終えてトランプ大統領をけなげに持ちあげて讃える安倍首相に対して、日本国民はどういう感情、反応するのだろうか。国民の政治感覚が問われることになる。

 (4)もちろん内部には米国のTPP離脱、自動車貿易不均衡、安保、米軍基地負担、為替円安ドル高相場と問題、課題は山積みして「マグマ」となっていつ噴き出すかの時間の問題が残る。

 安倍首相がトヨタをやり玉にあげて日米自動車貿易の不公平、不均衡を表明しているトランプ大統領に対して、米国出発前にわざわざトヨタ社長と会談して言うべきことは言うという意気込みはどうなったのか、問題は日米経済対話の枠組み新設で先送りされたようだ。

 (5)今回の日米首脳会談を受けて、見て、トランプ大統領のツイッターでの強硬さは見られずに政治経験のない、不足、慎重さが見えるようだ。ただし、日本を米国側、枠内に取り込んでまずは孤立を回避しようという意図、演出はみえる。

 安倍首相はこれまでTPP離脱、自動車貿易不均衡、為替相場など日米懸案事項について、米国への説明、説得を働きかけて日本としての立場、役割を果たすと言っていたが、今回の日米首脳会談では米国の懸案事項先送り方針で安心したのか、けなげなトランプ大統領賛辞で終わった。
 期待外れ(summit cnference had not the thing we expected)だったといえよう。

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