いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

天皇制と男女平等。 tenno regime and equality between men and women

2017-02-02 20:09:14 | 日記
 (1)建学精神も見ないでアレコレ言うのも何だが、男子校というのは男女平等の権利に反するのかどうか。基本的な考え方としては男子校が大勢を占める社会構造なら別だが、全国的に圧倒的に男子校が少なくそこを選ばなくても男女共学校が社会の大勢であり男女平等の進学選択の道は開かれているので、一部男子校が建学精神で介在するだけでは男女平等(equality between men and women)に反することにはならない。選択肢のひとつだ。

 (2)天皇の退位問題でかねてから皇族の繁栄、天皇継承の先行きから女性、女系天皇制を考える論議が浮上していた。安倍首相は何千年の天皇制の歴史、伝統、文化からこれまで受け継がれてきた男子一系の天皇制に深い執着があるといわれて、国会でも一時女性天皇を検討する意向の時期もあったが安倍政権になってからはまったく話題にもならなくなった。

 ②象徴としての人間天皇の立場、男女平等の権利の今日的社会において、男子一系の天皇制が男女不平等につながるのかどうか、そもそも天皇家の限られた継承問題という歴史、伝統、文化的な課題であるので、文化論(culturization)としては男子一系が存在してもやむを得ないものだ。

 ③社会論(socialization)としては、人間天皇として男女平等参画社会の中で女性、女系天皇制が存在しても何も問題はない。天皇制を文化論として考えるのは歴史考証的であり文化価値として制度を継続、継承することは意味があるが、それなら天皇制のあり方を再考する必要がある。
 政治にはかかわらないが国事行為はあり、現在の天皇制は社会論としてとらえるべき制度だ。

 (3)2020年東京五輪のゴルフ競技会場のゴルフクラブが男性のみに会員権を認めていることに、IOCが男女参加の五輪精神上問題があるとして会場の検討を示唆している。
 ゴルフはかっては裕福な男性上位社会の男性スポーツのものであったが、近年は女性(特に10代の女性中心)の進出も顕著で今や男女参加のスポーツだ。

 男性のみのゴルフ会員権は古くからの伝統スタイルを堅持する主義であり、ある種自己満足型の独自の経営方針でもある。男子一系の天皇制と通じる文化論でもある。
 
 ②しかし、スポーツという社会に広く定着した現代文化構造の中では、男女平等の精神が基本となるのは当然だ。天皇制もそこに行き着くことになる。

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