いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
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リオ五輪の威信。 what a prestige of rio olympic games

2016-04-21 19:28:37 | 日記
 (1)井山裕太本因坊(26)がついに囲碁界で初めてとなるタイトル全7冠制覇を成し遂げた。近年の国内囲碁戦ではほとんど敗れたという記憶がないので時間の問題とも見られたが、すでに獲得しているタイトルの防衛戦も勝ちながらの全7冠達成ということだけに、価値のある前人未到の快挙だ。

 その井山さんにしても「今は熊本地震で大変な思いをされている方が多いので、素直に喜べる状況ではない」(報道)と心境を語っていた。

 (2)今年夏の大きな世界的スポーツイベントがブラジルで開催されるリオ五輪だ。ところがブラジルではルセフ大統領を弾劾裁判にかける決議案が下院で「余裕を持って」(報道)採択され、このまま上院でも可決する見込みが大きいとの報道がされている。

 8月のリオ五輪開催を4か月後に控えてのルセフ大統領の弾劾裁判となれば、とてもリオ五輪開催などといっていられない緊迫した国内政治状況だ。ルセフ大統領は辞任する意思がない(報道)といわれているが、この期に及んでの弾劾裁判となれば国家の威信(prestige)と責任を懸けたリオ五輪開催にも大きな問題影響を及ぼすことは間違いないので、早々に政治決断に迫られることになるだろう。

 (3)日本ではリオ五輪に向けた各競技の代表も続々と決定しているが、熊本地震の大きな被害影響の発生でそれどころではない事態も招いている。熊本地震被災地には全国各地から救援体制、支援物資が寄せられており、首都圏では熊本物産館などに長い列ができて積極的に熊本など名産品を買い求めて熊本地震被害者を支援、応援しようという姿も見受けられている。

 被災地以外の自治体ではあえて日常性を維持することによって心からの被災支援、応援をすべきだとの方針を示すところもある。

 (4)囲碁タイトル全7冠制覇の井山さんも「(被災地域の)そういった方々にも良いニュースとして受け取っていただけたら」(報道)とも述べている。
 リオ五輪もそういう意味でも準備万端の上に日本代表を決めて、8月のリオ五輪では万全の態勢で全力のパフォーマンスを発揮してほしいものだ。

 日本国内では2020年東京五輪への取り組みがエンブレム盗用疑惑・再募集に主会場の新国立競技場の建設費膨張・設計選考やり直しと不測の事態が続いて、今夏のリオ五輪開催に向けても国内の関心、興味は高まっているとは感じない。

 (5)そこへもってきての開催国ブラジルのルセフ大統領の弾劾裁判政治混乱でリオ五輪が予定どおり安全に開催されるのか不安でもある。
 リオ五輪は国家の威信と責任を懸けているので、結局は落ち着くところに落ち着いて(subside)の開催となる公算が大きいが、日本国内の国民の関心、興味も高まる要素は少なく、日本代表選手にもやはり戸惑いがあってもおかしくはない今日的状況だ。
 おまけにドーピング(doping)問題でロシア選手のリオ五輪出場資格問題もあり盛りあがりにかける。

 (6)冒頭の7冠井山さんが次に目指すのは「世界一強い」(報道)棋士と述べており、その気概こそ今夏リオ五輪、2020年東京五輪が受け継ぐべき目標だ。
 

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