(1)かっては、だけではなく今も製品開発技術力は高いものがあると思う日本の家電企業のシャープ、東芝が台湾、中国企業の資金援助、資本参加のもとに再生に向けてあらたな道を歩むことになった。
情報化時代、社会を象徴する出来事だった。家電業界の製品製造開発技術力は企業のダイナミズム(dynamism)として最大の強みであるはずが、シャープも東芝もその強みを持続発揮することもなく従来の遺産(legacy)に頼って、あるいは過信の中で進歩を止めて、ステータス転落の道をたどった。
(2)情報化時代、社会の中でとにかく「あたらしいもの」への関心、興味が強い消費者志向の中で、能力はあってもさらに「あたらしいもの」を開発し続ける努力、気力、持続力(sustainability)への負担、期待は相当重いものがある。
そのうち、製品の模造、製造はあっという間の情報化時代、社会で販売、流通、価格の世界的競争時代のグローバル化の中で、中国、台湾、韓国の世界的進出ルートの中で日本の技術開発力依存の家電企業精神性は完全に遅れを取ってしまった。
(3)中国、台湾、韓国は世界進出ルートを活用して他国との相互関税撤廃の貿易自由化の恩恵も追い風にして、さらに孤立化を深めた日本の家電業界を完全に追い抜いていった。
今回シャープを強力な資金援助、資本参加で買収した台湾の鴻海グループは自らが開発した製品技術力は持たずに、他国企業の製品の製造を受託する企業として成長したグループで、日本の家電業界を完全に抜き去った中国、台湾の象徴ともいえるひとつの企業形態であった。
(4)シャープとの資金支援、資本参加買収ではシャープ側に交渉合意が一段落したあとに3500億円の将来にわたって債務が生じる可能性のリストを公表したこと、不手際もあり、台湾鴻海グループが当初の出資額を1000億円減額することをシャープが飲まされて、シャープ関係者からは自らの不手際を置いといて「鴻海が欲しいのはシャープの液晶技術だけ、やはり本気で再生させる気はないのではないか」(報道)との懸念が早くも出始めている。
(5)日本の高い製品技術開発力を持ちながら中国、台湾、韓国企業に遅れを取った販売、流通、価格、交渉力の力不足がそのまま出ているということだ。
当初日本も政府が支援する再生機構によるシャープ支援も交渉相手となって国内技術開発力を守る方策も考えられていたが、シャープ本社が台湾鴻海の多額の資本、資金供与支援による再生を選択したものだ。
台湾鴻海グループ支援による合意早々にシャープの不手際とはいえもっとも高く評価、期待していた鴻海資金供与の減額では、シャープ一番の目算が狂った誤算がすでに生じている。
(6)そういう前出のシャープ関係者の恨み節でもある。情報化社会で高度な技術開発力もすぐに模造、製造される時代背景に、販売、流通、価格競争が主力となった世界市場の中でやむを得ない選択でもあったが、日本の家電業界の殿様商法、先見性のない高い現状固執観念が情報化時代、社会に適正に順応できなかった当然の結果のシャープ、東芝の台湾、中国企業による買収劇であった。
(7)できれば高い技術開発力の潜在能力に託した異次元での国内での再生がみたかった。台湾鴻海グループのシャープたたき値踏み(set a price on the sharp)の懸念は当初から予測されたものだ。
情報化時代、社会を象徴する出来事だった。家電業界の製品製造開発技術力は企業のダイナミズム(dynamism)として最大の強みであるはずが、シャープも東芝もその強みを持続発揮することもなく従来の遺産(legacy)に頼って、あるいは過信の中で進歩を止めて、ステータス転落の道をたどった。
(2)情報化時代、社会の中でとにかく「あたらしいもの」への関心、興味が強い消費者志向の中で、能力はあってもさらに「あたらしいもの」を開発し続ける努力、気力、持続力(sustainability)への負担、期待は相当重いものがある。
そのうち、製品の模造、製造はあっという間の情報化時代、社会で販売、流通、価格の世界的競争時代のグローバル化の中で、中国、台湾、韓国の世界的進出ルートの中で日本の技術開発力依存の家電企業精神性は完全に遅れを取ってしまった。
(3)中国、台湾、韓国は世界進出ルートを活用して他国との相互関税撤廃の貿易自由化の恩恵も追い風にして、さらに孤立化を深めた日本の家電業界を完全に追い抜いていった。
今回シャープを強力な資金援助、資本参加で買収した台湾の鴻海グループは自らが開発した製品技術力は持たずに、他国企業の製品の製造を受託する企業として成長したグループで、日本の家電業界を完全に抜き去った中国、台湾の象徴ともいえるひとつの企業形態であった。
(4)シャープとの資金支援、資本参加買収ではシャープ側に交渉合意が一段落したあとに3500億円の将来にわたって債務が生じる可能性のリストを公表したこと、不手際もあり、台湾鴻海グループが当初の出資額を1000億円減額することをシャープが飲まされて、シャープ関係者からは自らの不手際を置いといて「鴻海が欲しいのはシャープの液晶技術だけ、やはり本気で再生させる気はないのではないか」(報道)との懸念が早くも出始めている。
(5)日本の高い製品技術開発力を持ちながら中国、台湾、韓国企業に遅れを取った販売、流通、価格、交渉力の力不足がそのまま出ているということだ。
当初日本も政府が支援する再生機構によるシャープ支援も交渉相手となって国内技術開発力を守る方策も考えられていたが、シャープ本社が台湾鴻海の多額の資本、資金供与支援による再生を選択したものだ。
台湾鴻海グループ支援による合意早々にシャープの不手際とはいえもっとも高く評価、期待していた鴻海資金供与の減額では、シャープ一番の目算が狂った誤算がすでに生じている。
(6)そういう前出のシャープ関係者の恨み節でもある。情報化社会で高度な技術開発力もすぐに模造、製造される時代背景に、販売、流通、価格競争が主力となった世界市場の中でやむを得ない選択でもあったが、日本の家電業界の殿様商法、先見性のない高い現状固執観念が情報化時代、社会に適正に順応できなかった当然の結果のシャープ、東芝の台湾、中国企業による買収劇であった。
(7)できれば高い技術開発力の潜在能力に託した異次元での国内での再生がみたかった。台湾鴻海グループのシャープたたき値踏み(set a price on the sharp)の懸念は当初から予測されたものだ。