いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

世界がひとつ。 world becomes one

2015-12-01 19:57:07 | 日記
 (1)「世界がひとつ」(world becomes one)になれる極めて少ない国際会議の地球温暖化対策を考えるCOP21がパリで開催した。世界196か国、地域が集まるCOP21の代表が一堂に並ぶ壮観な写真が本日の新聞トップ上段に掲載された。

 地球温暖化防止に向けて、また先ほどのISがらみのパリ無差別テロへの抗議の団結(union)を示す世界リーダーたちの大集合だ。

 (2)早速、温室効果ガス排出量世界第1の中国習近平主席と第2の米国オバマ大統領が会談して、地球温暖化防止、温室効果ガス規制に向けた決意を表した。しかし道のりは容易ではない。

 中国では北京のPM2.5が最高濃度を記録してちょっと先の視界も悪く(ニュース映像)とてもこれから5年ごときでも改善される期待などできない情勢で、米国も伝統的なモータリゼーション(motorization)社会で温室効果ガス規制には国内関連団体の圧力もあり、これまで消極的な立場をとってきた。

 (3)地球温暖化の責任を巡って先進国、途上国、低開発国でそれぞれの責任負担を押しつけ合う会議が続いており、パリ無差別テロ事件を契機に世界が団結してこれに立ち向かう機運の中で、深刻化した地球温暖化防止に向けて米中が積極的に解決に向けて話し合うことでCOP21を意味のあるものに推進しようという強いメッセージを示したことは意味があった。

 (4)しかし日本も民主党政権時代に高い温室効果ガス削減目標を掲げながら、安倍政権になって経済最優先政策の中で目標値を現実的に下げており、「世界がひとつ」になれる国際会議でありながら実効性のある成果、目標達成は実現していない。

 目標数値には他国の温室効果ガス削減目標値を買い取り、目標実現する方法論(methodology)もあり、地球温暖化現象をくい止める方策に結びつかないものだ。

 (5)今回のCOP21では「拘束力のある合意」を目指しているが先進国、途上国、低開発国それぞれの国内事情もあり、義務化はむずかしいとみられている。しかし、世界的な異常気象現象に海抜0メートルの島国では近い将来国ごと海水下に沈む危険も指摘されて、国ごと移住することも検討している(報道)ところもあり、地球温暖化被害は待ったなしの世界共通認識の解決すべき課題となっている。

 削減数値目標の「やりとり」、「貸し借り」ごときではない現実地球環境改善の解決に向けた重い責任の自覚、実効性が世界に求められている。

 (6)地球温暖化防止に向けては米国も中国もロシアも世界196か国、地域が一堂に会して対策に向けて協議しようとしている。
 地球温暖化防止は温室効果ガス削減のほかにも、世界の内戦、紛争、空爆による地球環境破壊も大きな障害となっている。

 (7)シリア内戦、IS空爆でもトルコのロシア軍機撃墜により欧米トルコ対ロシアが対立しているが、COP21には関係国首脳が集結しており、ISがらみのパリ無差別テロへの抗議、団結をも示す機会であり、世界の内戦、紛争が及ぼす地球環境破壊、地球温暖化に及ぼす影響力についても討議して、「世界がひとつ」になれる地球環境保全に向けて話し合う機会とすべきだ。

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