(1)富士山がカンボジアで開かれているユネスコ世界遺産委員会で正式に世界文化遺産(world cultural legacy)に登録決定された。今年4月にユネスコ専門家諮問会議が富士山から離れすぎているとして除外した「三保松原」を含めての構成資産としての世界文化遺産登録だ。
報道によると元外交官の文化庁長官が現地入りして旧知の各国政府代表に働きかけての本委員会での圧倒的な各国からの応援意見が相次いでの三保松原も含めた登録決定となった。
(2)この各国代表の応援意見が20分も続いて、通常は1件50分で審査を終えるところを大幅に登録決定の時間延長となったといわれる。
富士山の容姿のきれいさ、華麗さ、さわやかさ、すばらしさに代表されるように世界からの日本伝統文化への敬愛、精神性、国民性が高く評価されている側面も追加評価にあったのではないのかと考える。
(3)中近東での宗教対立、国際テロによる局地戦闘、戦争で世界的な文化遺産が「破壊」されたり「破壊される危機」(destruction crisis of world cultural legacy)にある現在社会において、世界文化遺産の登録指定による「存続」の必要性は意味も意義も深いものがある。
有史以前のはるか古代からの地球資産、遺産を自然や人類が語り継ぎ残して次世代文化に受け継いできた地球、自然、人類の文化遺産を、われわれもまた次世代社会に引き継いでいく責務を負うのは使命であり宿命である。
(4)あわせて、現代社会の「環境破壊」というもうひとつ地球資産、遺産破壊の危機に直面していることを、富士山が当初目指した「自然遺産(natural legacy)」では登録できなかったことで深く認識すべきことだ。
富士山のかっての華麗な雄姿の頂上の三角の頂(いただき)や雄大にのびる稜線は今は見分けもむずかしい風化ととげとげしさに覆われて、登山者、行事の増加、マナーと合わせて富士山が都市部に近く地球温暖化も影響していることは間違いのないことだろう。
(5)新聞メディアの働きかけによる富士山清掃活動も以前から始まっており、世界文化遺産登録を受けて登山者の入山規制、登山鉄道開設、入山料徴収なども山梨、静岡の関係自治体で検討されており、今回の富士山の世界文化遺産登録決定で国民の環境保全意識の高まりも期待される。
国民が日本のシンボルとしての富士山の「世界的価値」を再認識して、国民自らの自覚と良心のもとに入山規制のない自由でいつも楽しめる、より近い存在の富士山とすべきことはいうまでもない。
報道によると元外交官の文化庁長官が現地入りして旧知の各国政府代表に働きかけての本委員会での圧倒的な各国からの応援意見が相次いでの三保松原も含めた登録決定となった。
(2)この各国代表の応援意見が20分も続いて、通常は1件50分で審査を終えるところを大幅に登録決定の時間延長となったといわれる。
富士山の容姿のきれいさ、華麗さ、さわやかさ、すばらしさに代表されるように世界からの日本伝統文化への敬愛、精神性、国民性が高く評価されている側面も追加評価にあったのではないのかと考える。
(3)中近東での宗教対立、国際テロによる局地戦闘、戦争で世界的な文化遺産が「破壊」されたり「破壊される危機」(destruction crisis of world cultural legacy)にある現在社会において、世界文化遺産の登録指定による「存続」の必要性は意味も意義も深いものがある。
有史以前のはるか古代からの地球資産、遺産を自然や人類が語り継ぎ残して次世代文化に受け継いできた地球、自然、人類の文化遺産を、われわれもまた次世代社会に引き継いでいく責務を負うのは使命であり宿命である。
(4)あわせて、現代社会の「環境破壊」というもうひとつ地球資産、遺産破壊の危機に直面していることを、富士山が当初目指した「自然遺産(natural legacy)」では登録できなかったことで深く認識すべきことだ。
富士山のかっての華麗な雄姿の頂上の三角の頂(いただき)や雄大にのびる稜線は今は見分けもむずかしい風化ととげとげしさに覆われて、登山者、行事の増加、マナーと合わせて富士山が都市部に近く地球温暖化も影響していることは間違いのないことだろう。
(5)新聞メディアの働きかけによる富士山清掃活動も以前から始まっており、世界文化遺産登録を受けて登山者の入山規制、登山鉄道開設、入山料徴収なども山梨、静岡の関係自治体で検討されており、今回の富士山の世界文化遺産登録決定で国民の環境保全意識の高まりも期待される。
国民が日本のシンボルとしての富士山の「世界的価値」を再認識して、国民自らの自覚と良心のもとに入山規制のない自由でいつも楽しめる、より近い存在の富士山とすべきことはいうまでもない。