いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

過熱なつぶやき。 superheat murmur

2013-06-18 19:35:14 | 日記
 (1)北アイルランドで開催のG8サミット(summit)で安倍首相の経済政策(アベノミクス)はこれを後押しする文言が入れられて(報道)おおむね理解、支持されたようだ。

 経済協調時代を先導するG8サミットだったがその後先進国の国内経済不振が続き、その間に中国をはじめ新興国の経済成長、発展が続いて、今では新興国を含めたG20サミットが主流となってG8サミットの存在感も減少していた。

 (2)そこへ今度は世界経済をリードした中国経済にも陰りも見え始めて、円安株高による国内経済回復基調にある日本に対する警戒感もあるが、「期待感」回復というところだ。

 国内的にはTPP、エネルギー、農業、医療、介護、保険など構造改革、規制改革による市場開放、競争原理の政府の取り組み、意欲不足で、成長戦略にも迫力不足が目立つ。

 (3)安倍首相はネット選挙にも熱心で意欲を示して、今夏の参院選から導入されることになった。首相は先駆けて実践するかのようにフェイスブックで毎日のように「つぶやき(murmur)」を発信して、元外交官、野党幹部と丁々発止のやり取りが続いている。

 かなりネット選挙実施を意識した意図的な手法のようにも受け取られるが、今回のG8サミット出席に合わせた外国訪問先からもフェイスブック上での発信を続けて丁々発止のやり取りが続く。
 ああ言えばこう言う連中同士なので多分論議がかみ合うことなどないはずで、過熱気味(superheat murmur)のフェイスブック論戦に、与党自民党からは挑発の「お付き合いはやめてもらいたい」(報道)と自省を求める声もあがっている。

 (4)順調に滑り出した国内経済の回復基調を背景にした内閣、自民党の支持率の高さへの自信とネット選挙実施をリードしたい意向が働いているのではないか。
 その自民党の高市政調会長が講演で「福島第一原発で事故が起きたが死者が出ている状況ではない。廃炉には莫大なお金がかかるが、稼働している間はコストが安い。原発を『利用』しないというのは『無責任』な気がする」(報道要旨)と述べた。

 高市政調会長は保守強硬論者として知られ同じ女性議員の野田総務会長との確執も取り沙汰されて、安倍首相が仲介に入った(報道)ともいわれる「気の強さ」だ。気の強さが軽率な発言につながることもある。
 上記の発言は、よく政治家から弱者切り捨てても国益重視を進める独断、独善的論理として聞かれて、政治家としてそれこそ『無責任』な「失言」として責任をとらされることも多い発言だ。

 (5)死者が政策継続のポイントなのか、「生きて」生活の場を奪われて日本全国に避難してそれ以上の「労苦」を強いられている災害被害住民の「現実」を見れば、「命」と「経済効果」を比較に乗せて原発稼働容認を論じる、判断するようなことではないことは自明のことだ。

 災害被害住民の「現実」を回復できないでいるのは、原発神話の虚構をつくりあげて推進し、福島第一原発事故を招いて救済することも容易でない歴代政府の『無責任』政治にこそある。

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