オールドゲーマーの、アーケードゲームとその周辺の記憶

コインマシンやギャンブルゲームやカジノの歴史的エピソードとか、時々カジノ旅行記とか、たまにスポーツやマンガとか。

大阪レゲエ紀行(5) DAY 1・午後その4:大阪某所にて69年製エレメカと出会うの巻

2019年04月07日 16時03分59秒 | ロケーション
【午後その4の予定】
・夜、KZさんとオールドゲームコレクターであるKTさんのオフィス(梅田近くの某所)を訪問する。
以上。

【KTさんのオフィス】
KZさん及びKINACOでご一緒していた数人の皆さんと一緒に恵美須町から電車に乗り、梅田近くにあるKTさんのオフィスに向かう。

KTさんは以前より拙ブログをご高覧下さっているオールドゲームのコレクターで、これまでに数回お会いしているが、KZさんとはさらに古くからお付き合いがあるようだ。今回はそのKZさんの手引きでオフィス訪問が実現した。KZさんはどこまで顔が広いのだろう。

KTさんはワタシなどよりもずいぶんお若そうに見えるが、オールドゲームについてはビデオ、メダル、エレメカとジャンルを問わずたいへん造詣が深いばかりでなく、電子・電気技術にも明るく、基板上のイカれたチップを突き止めて修理までしてしまうどえらい方だ。

オフィスの壁沿いには、アップライトのゲーム筐体がたくさん並べられている。また、部屋の中央にはカクテル筐体(ATARIのウォー・ロードの筐体に見えた)があったり、またドライブゲームのコックピット筐体もあった。そのコックピット筐体の陰からひょっこりと、かねてからご厚誼いただいている東京在住のKWさんが現れたのはサプライズだった。たまたま何かのイベントで大阪に来ていたとのことだった。

どれもこれも写真に残しておきたい機械ばかりだったが、なにしろここはオフィスの中、うっかり機密漏洩に繋がることの無いよう撮影は極力自粛したので、置かれていた機種の全部までは覚えていない。せめてメモだけでもしておけばよかった。

しかし、ここにあるゲーム機の中では最も古いエレメカ機「MISSILE (SEGA, 1969)」だけはどうしても写真に残しておきたかったので、周囲のものが写らないよう注意しながら撮影させてもらった。


MISSILE」の筐体(部分)。部屋の照明が落としてあったので電飾がひときわ映えていたが、写真に撮ると暗くなってしまった。画質が悪いのは無理矢理明るくレタッチしたため。レーダーを模した緑色の部分と中段右端の大きな赤いランプは単なる装飾で、ゲームには関係しない。

「MISSILE」は、背景のスクリーンに投影される戦闘機をミサイルで撃ち落とすゲームで、ワタシはこの機械を、小学校高学年の1970年頃に、渋谷文化会館の屋上(関連記事:商業施設の屋上の記憶1:渋谷)で見ている。ハーフミラーに映し出される発光するミサイルはたいへんに幻想的で美しく、思う存分遊びたいと思ったものだが、僅かな小遣いではそう何度も遊べるものではなく、悔しい思いを残していた機種だ。今回は当時の仇を討つつもりで遊ばせてもらった。機械の状態は非常によく、とても60年代の機械とは思えない。


プレイフィールド。ミサイル、タイマー、スコアはハーフミラーに映った虚像だが、仕掛がわからなかったころはたいへん不思議で幻想的に見えた。

二つのボタンでミサイルの発射方向を調整して、ジョイスティック上のボタンを押すとミサイルが発射される。発射後のミサイルは、ジョイスティックを左右に倒すことで弾道を操作することができる。ある資料によれば、この「MISSILE」は、ボタンスイッチを備えたジョイスティックを装備した初めてのコインマシンとのことだ。

この他、集まっている皆さんと「ドンキーコング(任天堂、1981)」や「侍(セガ、1980)」を遊んだり、またオールドゲームの話題に花を咲かせたりなどして過ごすうちに、睡魔が襲ってくるようになった。時刻は10時を回ったくらいではあったが、後ろ髪を引かれる思いで「ムネン、アトヲタノム」と言い残して先に失礼させていただくことにした。KTさん、KZさん、お世話になりました。他の皆さん、おかげさまで楽しいお話が出来ました。後片付けの手伝いもせずにすみません。機会がありましたらまたお会いできればうれしいです。どうもありがとうございました。

(DAY2・その1につづく)