トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

ルリビタキ♂と♀

2019-03-31 | 野鳥


場所は異なるがルリビタキの雄と雌に続けざまにに出会った
青色のヒタキ類と言う名のヒタキ科の鳥(以前はツグミ科又はツグミ亜科でややこしかった)
オオルリ コルリと併せて瑠璃三鳥というが、出会えると嬉しい鳥だ

留鳥(漂鳥)四国と本州中部以北の1500m以上の亜高山帯で繁殖している
冬には低山や山麓 樹木の比較的多い公園などで見られる
雌雄に関係なく縄張りを持ち、樹上や地上で昆虫類や木の実などを沙食している

オスは瑠璃色の上面 わき腹は橙黄色
メスは頭からの上面がオリーブ褐色で尾羽が淡い青色
若鳥は2年余りたたないと青色にならない
大きさ14cm
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ベニマシコペアー

2019-03-30 | 野鳥


オスは紅色をしていて、「ベニ」も「マシコ」赤い色を示す言葉でそれほどこの鳥の赤い色が印象的だと言うこと
但しメスはグレーっぽい褐色

漂鳥 主に北海道の草原で繁殖している
本州以南では冬鳥として渡来し、平地から低山の草原 湿原 灌木林などに居る
越冬地では、あまり広い草原には出ず林縁や草藪などで、草木の種子や芽 昆虫類などを採食する

繁殖は北海道や下北半島の原野
藪の中に巣を営み両親が交代で卵を温める
メスは自分でも食事に出かけるが、時々はオスが巣の中のメスに食べ物を運ぶ 仲が良いのだ

冬羽ではオスメス共に夏羽より淡色になるが、それでもオスはかなり紅い
大きさ15cm
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ダイサギとカナヘビ

2019-03-29 | 野鳥


水辺の草むらでダイサギがカナヘビをパクリと咥えその後食べてしまった
サギの語源は声が騒がしいサヤギ(騒)・白い色のサヤケキ(鮮明)など諸説ある

ダイサギ
夏鳥 漂鳥 一部冬鳥
本州以南では一年を通して見られ、主に夏鳥として渡来し繁殖している亜種チュウダイサギと 冬鳥として本州以南に渡来する大型の亜種オオダイサギ(ダイサギ)がいる

水田 河川 湖沼 干潟などに居る
体に水が付かない程度の深さの水辺を、ゆっくり歩きながら魚類を探す カエルやザリガニも捕る(カナヘビも捕る を追加かな)

雌雄同色 夏は黒色 冬は黄色の嘴
オオダイサギは冬羽では足の肉色が脛節から跗蹠の部分まで及んでいる アオサギと同大かやや大きい
チュウダイサギの冬羽の足の頸節は黒色か肉色 アオサギよりやや小さい

カナヘビ(ニホンカナヘビ)
日本固有種 絶滅危惧Ⅱ類

平地から低山地の林縁部や草地に居るが人家の庭などでも見られる
石の下や石垣の中、土中で冬眠する
3~5月に繁殖活動が始まり、8月初旬には終わり 11月まで活動する
エサは地表や葉上に居る無脊椎動物 熟れて落下した果肉を舐めることもある
ヘビや鳥類 小型肉食動物にもよく捕食される
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アヅマカニグモ

2019-03-28 | 虫類


樹皮の裏に居たクモ
アヅマカニグモらしい 似た様なヤミイロカニグモが居て区別が難しい
名前は最初の採集地 福島県の吾妻山に因んでつけられた

体長が10mm程有ったのでメスの個体(オスは5mmほど)
北海道から本州四国九州に分布している
里山~山地に居て樹林地の中や周辺 林道などの草間 低木の葉上 下草の根元付近を歩き回って獲物を探す
徘徊型の狩猟行動で網は張らない

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キタテハ

2019-03-27 | 虫類


暖かくなってから虫たちもちらほら見られるようになってきた
ヒラヒラものも初めて目の前の枯れた芝生に止まった

成虫で越冬し3月頃から見られる
中型のチョウ 表は橙色で黒斑が広がる
裏は褐色を基調とした色模様
前翅外縁の中央部は凹み、後翅外縁の中央部には突起がある

食草はカナムグラ ホソバイラクサなど
主に平地から山地のカナムグラ良く生えている草地に居る
林縁 農地 公園 人家などで良く見る
日中草地上を低く忙しそうに飛んでいて、葉上に良く止まる
ヒメジョオンなどの花によく来るほか樹液 腐果にも集まる
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アマナ

2019-03-26 | 樹木 草花


アマナ(甘菜)は地中の鱗茎が食用になり甘いことから付いた名前

ユリ科の日当たりの良い草地や田畑の畔などに生える多年草
葉は長さ20cm程の緑白色の線形 中脈はしばしば白い筋になる
花茎は20cm程で細く柔らかい
花は3~4月 普通1個付き日に当たると開く
花被片は6個で2cm程 白色に暗紫色の筋が見える

葉と花を5月に枯れるまでの間に採る
甘菜の名の通り甘みがあり美味しい 澄まし汁やみそ汁の青みに利用する
鱗茎は黒い外皮を除いて日干しし煎じて飲めば のどの痛みや滋養強壮剤になる
又甘菜酒としても美味しく滋養強壮に効果がある
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シキミの花

2019-03-25 | 樹木 草花


シキミの実は猛毒なので「悪しき実」が訛ってシキミになった

シキミ科の常緑小高木 4m程になる
シキミ属1属だけの科で40種がアジアと北アメリカに隔離分布している

葉は互生 長さ7cm程の長楕円形
油点があり傷つけると抹香の香りがする
樹皮や葉は抹香や線香の材料に使われる

花は3~4月 両性で花被片は花弁状で10~20個 葉腋に3cm程で黄白色に咲く
果実は袋果が集まった集合果 9月に熟すと割れて光沢のある種子が顔を出す
全体に有毒で特に果実は猛毒
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アオイスミレ

2019-03-24 | 樹木 草花


春の訪れとともに他のスミレに先駆けて咲く早咲きのスミレ
和名は葉の形がフタバアオイに似ていることから付いた
フタバアオイの葉は、徳川の紋所のデザインになった葉

葉は円形で基部は心形 越冬し冬も枯れない
花は3月の初めころから咲きだす
白から淡紫色まで様々な色がある
上弁はウサギの耳のように立ち上がり、側弁は前に突き出すものが多い

花後に地上茎が伸びる
果実は6mmの蒴果で丸く、葉より下で実り、花柄が曲がっているので地面に転がっているように見え、熟すと3裂する
閉鎖花が多く実る
果皮片は他のスミレのように船形にはならず、種をはじき出さない 自力散布はしない
その代わりだろうか大きなエライオソームが付いている
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バイモの花

2019-03-23 | 樹木 草花


地下の鱗茎は白く、しかも向き合っているのを貝に見立ててバイモ(貝母)という
花の内側に紫色の網状の模様があるので、別名アミガサユリと言う

ユリ科で中国原産の多年草
花は3~4月 鐘形で薄黄緑色の優雅な形で下向きに咲く
茶道家が茶花に選んで使うのももっともと思う美しさがある

鱗茎は薬用に使われる 生薬名が貝母
5月ころに掘り鱗片を剥がして水洗いしながら外側のコルク層を捨てて、日干しにする
貝母2gほどを少量の砂糖を加えて煎じ服用すると咳止め 痰切りに効果がある
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カタクリの花

2019-03-22 | 樹木 草花


暖かくなってカタクリの花が咲いた
芽吹き前の落葉広葉樹林に生え、他の植物が茂る前に地上から姿を消す春植物(スプリングエフェメラル)

ユリ科の林内に咲く多年草
鱗茎は5cm程で、毎年更新を重ね旧鱗茎の下に新鱗茎が作られるので、開花株では地中深く潜る
初めの種子からの芽生えの一年目には、細長い茎が出ているだけで、2年目から小さな葉が1個付き 年と共にだんだん大きな葉になり およそ7~8年たつと2枚の10cm程の葉を付けて開花する
花が咲くまで随分と長い時間のかかる花だ

3~5月 花は茎頂に1個下向きに付ける
花被片6個は淡紫色で上方へ強く反り返る
雄しべは6個で、そのうちの3個は短く後から伸びる3個は長い
雌しべの柱頭は3裂する

実は蒴果 裂開して種を出す 種の先端にはエライオソームがあり アリが巣に運んで散布する
鱗茎から採った澱粉が真正の片栗粉
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アリスイ

2019-03-21 | 野鳥


今年の冬のシ-ズンは、全般的に鳥に関しては空振りでだったようだが このアリスイに関してはあちこち3度も出会って大満足だった
長い舌を使ってアリをよく食べるのでアリスイ

北海道と東北北部では夏鳥で繁殖している
それ以南では旅鳥か冬鳥
平地から低山の林 草地 農耕地などに居る

繁殖期以外は1羽で生活している
地上や朽ち木などでアリ類を好んで食べ、アリの出現に合わせて移動しているようだ
キツツキの仲間なのだが、自分では巣穴をほらないで 他のキツツキの古巣や樹洞を使って繁殖する
小さい音ながらドラミングはするらしい

雌雄同色
頭から背は灰褐色で、黒白の複雑な小斑が有る
頭央線から背中央に黒線があり、喉から胸に褐色の横斑が有る
大きさ18cm
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カモメ

2019-03-20 | 野鳥


カモメ類の総称ではなく、1種名としてのカモメ ただのカモメの意味で「ただかもめ」と呼んだりする
カモメ類を代表するような名前だが、実際は数が少なくしかもあまり目立たない
カモメ類:若鳥には褐色の斑が有り、籠の目のような模様なので「かごめ」が訛ってカモメになった

冬鳥 全国に渡来するが数は多くない
沿岸 内湾 港などに居るが湖沼や河口などに入ることもある
魚類やそのアラなどを食べるが、ゴカイ類やエビ類もよく食べる
他のカモメたちと同じで雑食性が強い

雌雄同色 体の割に羽が大きい
冬羽では首から上が白く、褐色斑がゴマ塩状に入る
嘴と足は黄色で、嘴に斑はない
大きさ43cm 翼開長は120cmと体の割に大きい
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コガラ

2019-03-19 | 野鳥


平安時代から「こがら」「こがらめ」と呼ばれていた小型のカラ類
口に小さな実を咥えていた

留鳥 冬にも山地に残って過ごす
山地の雪山に残れる秘密は、秋のうちに蓄えた食料があるから
10月に採った食物の9割は蓄えに回すと言う
冬の間の食べ物の7割はこの蓄えたもの
樹上や地上で昆虫類 クモ類 草木の種子や実を食べる
カラ類の中では特に強い嘴を持ち、キツツキのように朽ち木を壊して中の昆虫を捕ることもできる

雌雄同色
頭から後頭まで黒く、白い頬にリボンのように黒い喉
胸から腹は白っぽく、わき腹には褐色味がある
大きさ13cm

ならびいて友をはなれぬこがらめの ねぐらにたのむ椎の下枝(山家集)
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タラノキ

2019-03-18 | 樹木 草花


もう間もなく芽吹きそうなタラノキ
素敵なネックレスのような葉痕を見つけた
葉痕はほぼ枝を3/4周している
30個ほどもある点々は維管束痕 葉のある時の養分水分の通り道だったところ

ウコギ科の落葉低木又は高木 普通はほとんど分枝せず4mほどだが、時に10mにもなることがある
樹皮や枝には鋭い棘がある
葉は互生で枝先に集まって付く 70cm程にもなる大きな2回羽状複葉
花は雌雄同株で8月に 幹の先端に40cmもの大きな複散形花序を出し 淡緑白色の小さな花を多数つける
果実は液果 3mmの球形で9月に黒く熟す

芽吹いた若芽がタラノメで春の山菜の王者
但し山菜取りが盛んになり、芽が伸びるたびに摘まれ株が枯死してしまうことが多い
1回だけの収穫なら又芽が出るが2回取られると危ない

若芽は6cm程になったら取り 天ぷら 湯がいておひたし胡麻和えに 刻んでタラ飯 焚火で焼いて味噌を付けてタラノメ田楽 味覚は人様々春を堪能できる
幹皮 根皮を秋に採取し刻んで日干しにしたものを煎じて飲むと胃腸や糖尿病に良い
秋に実を取り果実酒にすると滋養強壮 食欲増進効果ある
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ミチノクフクジュソウ

2019-03-17 | 樹木 草花


フクジュソウが日を浴びて群生していた
かって日本で自生しているフクジュソウは1種だと思われていたが、最近4種に分かれている事が分かった
フクジュソウ ミチノクフクジュソウ キタミフクジュソウ シコクフクジュソウの4種
本州で見られるのはフクジュソウとミチノクフクジュソウの2種
ミチノクフクジュソウは萼片が花弁の1/2~2/3と短い

キンポウゲ科の高さ20cm程の多年草
根茎は黒褐色で太く多数のひげ根を束生する
茎は太く直立する
葉は長柄があり3~4回羽状に細裂する

3~4月 枝先に1~数個の花を上向きに付ける
福寿草とお目出度い名なので正月に出回るが、これはハウス栽培のもの
花は4cm程で花弁は10~20個 花弁を使って陽の光を花の中心に集め、その熱で虫を誘引していると言われている
夏前には地上部は枯れてしまう典型的なスプリングエフェメラル

全草有毒 特に根や根茎に強心配糖体のシマリンを多く含む
強心薬と早合点して煎じて飲むと心臓マヒを起こす
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